第62話 衝撃的な話
お待たせしました、1日遅れの投稿です。
「あなた達に、『大切な話』があるそうなの』
そう言われた水音達は、キャロラインと共に帝城の中へと入った。ただその前に、
「レクシーちゃん。悪いんだけど、ここからはあなたは外れてほしいの」
と、キャロラインにそう言われたレクシーは、
「は、はい、わかりました」
と、ただ1人そこで水音達と別れる事になったが。当然、
(え、何でレクシーさんだけ?)
と、水音達は気になったが、今はキャロラインに従う事にした。
キャロラインを先頭に暫く帝城内の廊下を歩いた末、水音達はとある場所に着いた。
(あれ? ここってヴィンセント陛下の執務室じゃ?)
そこは、皇帝ヴィンセントの執務室の前で、
「陛下ぁ、エレンちゃん達を連れてきたわぁ」
と、キャロラインが扉をとんとんとノックしながらそう言うと、
「おう、入ってくれ」
と、扉の向こうでヴィンセントがそう言ったので、キャロラインは扉を開けた。
そんなキャロラインの後姿を見て、
(『大事な話』って言ってたけど、一体何なんだろう?)
と、水音は若干不安になったが、すぐに考えても仕方がないと思い、
「失礼します」
と言った後、キャロラインと共に部屋に入った。
中に入ると、そこにはヴィンセントと、息子のレオナルド、そしてレオナルドの双子の妹であるアデレードがいた。
(な、何だ? 陛下だけでなくレオナルド様とアデレード様もいる?)
部屋の中に皇族達が揃っている事に水音は内心驚いたが、それ以上に、
(あ、あれって……!)
と、水音はヴィンセントの傍に置かれた「ある物」にも驚いた。
それは、青い宝石が付けられた大きな鏡……なのだが、水音も進らクラスメイト達も、それが何なのかを知っていた。
(あれは確か、帝国で作られた通信用の魔導具!)
そう、それは、このストロザイア帝国で作られた魔導具で、使用者が魔力を流す事によって離れた位置にいる人と話をする為の魔導具だった。その話を聞いた時、
「マジか! 帝国スゲェ!」
と、驚きのあまり大きく目を見開いたのを、水音はよく覚えていた。
それと同時に、現在その魔導具を持っているのは、ストロザイア帝国皇帝のヴィンセントと、その魔導具に映っている人物、
「ウィルフレッド陛下……」
ルーセンティア王国国王ウィルフレッドだけという話も、水音は覚えていた。
水音達が全員部屋の中に入ると、
「お待たせー。連れてきたわよぉ」
と、キャロラインが魔導具に映ったウィルフレッドに向かってそう話しかけると、
「「「「「「お久しぶりです、ウィルフレッド陛下」」」」」」
と、水音、進、耕、祭、絆、祈の6人も、魔導具越しのウィルフレッドに向かってそう挨拶した。その挨拶を聞いて、
「うむ、久しぶりだな水音殿達。こちらを発ってから暫く見ないうちに、随分と立派になったな」
と、ウィルフレッドもにこっと笑ってそう挨拶を返してきたので、水音達は照れくさそうに顔を真っ赤にした。
その時、
「ああ、桜庭に近道、遠畑。出雲に、時雨、晴山も! みんな無事でよかったぁ!」
という女性の声がウィルフレッドの傍で聞こえたので、水音達は「何だ?」とその方向を見ると、
「あ、先生!」
そこには涙を浮かべている水音達の担任教師の朝霧爽子と、
「それに天井さんと海神さんも!」
と、耕が驚いたように、爽子の傍には2人の女子クラスメイト、天上美羽と海神歩夢の姿があった。
水音達はお互い顔を見合わせた後、
「「「「「「先生、お久しぶりです!」」」」」」
と、爽子に向かってそう挨拶した。
勿論、美羽と歩夢にも忘れずに挨拶をした。
そんな水音達を見て、皇族達は穏やかな笑みを浮かべた。
その後、
「で、ウィルフよぉ。『大事な話がある』って言ってたけど、一体どんな話があるんだ?」
と、ヴィンセントがウィルフレッドに向かってそう尋ねると、
「その話をする為に、真っ先に話さねばならない事がある」
と、ウィルフレッドがそう言ってきたので、その場が一気に静寂に包まれると、
「実は……ギデオン・シンクレアが、敗北したんだ」
と、ウィルフレッドが真剣な表情でそう言ったので、
「へぇ、あのギデオンがねぇ……」
と、ヴィンセントは「ふーん……」と軽い口調でそう返事した。
数秒後。
「なぁにぃ!? ギデオン・シンクレアがやられただとぉおおおおおおおっ!?」
と、ヴィンセントの絶叫が、執務室内に響き渡った。
謝罪)
大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日のうちに終わらせる事が出来ず、結局1日遅れの投稿となってしまいました。
また、まことに勝手ながら、前回の話の最後の方を、「レオナルド」から「キャロライン」に修正させてもらいました。
本当にすみません。




