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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第7章 「邪神」との対決

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第169話 「見習い賢者」vs「邪神ループス」・4


 「『化身顕現』! 羽ばたけ、『フェニックスゥ』!」


 そう叫んだ後、緑、赤、青い光に包まれた春風。


 その後現れたのは、1羽の美しい真紅の鳥だった。


 その姿を見て、


 (これが、化身顕現。春風オリジナルの魔術……)


 と、水音はゴクリと唾を飲んだ。


 そして、爽子をはじめとした他の勇者達も、変身した春風の姿に見惚れていた。


 「ほう、ソイツがお前の奥の手って奴か?」


 そう尋ねてきたループスに対して、


 「いきます」


 と、フェニックスに変身した春風は一言だけそういうと、左右の翼を羽ばたかせて空へと舞い上がった。


 「と、飛んだ!」


 「す、スッゲェ!」


 と、勇者達からそんな声があがる中、春風は上空でクルッと1回転すると、もの凄いスピードでループスに向かって突撃した。


 「正面だと!? 上等だぁ!」


 と、ループスはそう叫ぶと、その場に踏ん張って力を溜め、それを自身の口の中へと移動させたので、それを見た水音は、


 「お、大きいのが来る! 逃げろ春風ぁ!」


 と、春風に向かってそう叫んだが、


 「受けろ! 春風ぁあああああっ!」


 と、ループスはそう叫びながら、自身に向かって突撃してきた春風に向かって、溜め込んだその力を口からぶっ放した。


 「うぅ! な、なんて凄いエネルギーなんだ!」


 「ちょ、ちょっと! これ、雪村君大丈夫なのか!?」


 咆哮と共に放たれたそのエネルギーが春風に迫る。


 そのあまりの凄まじさに、勇者達は春風を心配した。


 そして、誰もがその攻撃を回避するだろうと思っていたが、


 「っ」


 春風にその素振りはなく、寧ろ迫り来るループスの攻撃に対しても突撃する勢いだった。


 「そ、そんな……逃げてくれ、春風ぁ!」


 と、水音がそう叫ぶも虚しく、春風はそのエネルギーに思いっきりぶつかった。


 その瞬間、ドォンと大きな音を立てて爆発する。


 その衝撃と爆発の閃光が凄まじかったのか、その場にいる誰もが腕で顔を覆った。


 そして、


 「は、春風ぁあああああ!」


 「フーちゃあああああん!」


 「春風くぅうううううん!」


 と、水音、歩夢、美羽がそう悲鳴をあげたその時……。


 ーーブワァ!


 爆発の中からフェニックスとなった春風が現れた。

 

 「なぁにぃいいいいい!?」


 その姿にループスが驚きの声をあげ、


 「は、春風!」


 「フーちゃん!」


 「スゲェ! 生きてた!」


 「かっこいいいいい!」


 と、水音をはじめとした勇者達はパァッと表情を明るくした。


 その後、


 「……そうか。わかったぞ、ソイツの秘密が!」


 と、ループスはそう呟いた後、


 「来やがれ! 受け止めてやる!」


 と、もの凄いスピードで突っ込んできた春風を止めようと身構えたが、


 「無駄ですよ」


 「何!?」


 その勢いが強かったのか、ループスは攻撃を受け止める事が出来ずにもろに受けてしまった。


 その瞬間、パンッと音を立てて、


 「あ、消えた!」


 水音達を閉じ込めてた透明な球体が消滅した。


 そして、全員が自由になると、


 「みんな」


 『?』


 「これで終わらせるぞ!」


 と、爽子がループスに視線を向けながらそう言ったので、


 『はい!』


 と、水音達は迷わずそう返事した。


 そして、


 「……っ! しまった!」


 水音達の存在に気付いたループスはすぐに行動しようとしたが、


 『させるかぁあああああっ!』


 それを阻止しようと、水音達は様々な攻撃を繰り出してきたので、


 「ちくしょうがぁあああああああ!」


 と、ループスは多少ダメージを受けつつ、それらを回避していった。


 そして、何度目かの回避の後、


 『ウオオオオオオオッ!』


 「うげ!」


 水音を含めた数人の勇者達が、ループスにガシッとしがみついた。


 「こ、この、離せ……!」


 と、なんとか彼らを引き剥がそうとしたループスだが、


 (は、離すもんか! 絶対に、離すもんかぁあああああ!)


 と、水音と他の勇者達は必死になってループスにしがみつく力を強くした。


 そして、


 『先生!』


 と、水音達がそう叫んだので、ループスは「え?」と首を傾げると、


 「私の生徒に……」


 いつの間にか目の前まで来ていた爽子に、ループスはハッとなったが、


 「何してくれてんだあああああああ!?」


 と、爽子はそれよりも早く、ループスの顔面に向かって右ストレートをお見舞いした。


 それを受けたループスは、


 「グフアアアアアアアッ!」


 と、思いっきり吹っ飛ばされた後、体を何度も地面にバウンドさせた。


 そして、


 「ぐ……うぐ」


 と、苦しそうに呻くと、ループスはそのまま動かなくなった。

 


 

 

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