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ユニーク賢者物語外伝 〜青き戦鬼の章〜  作者: ハヤテ
第6章 「友」との再会

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第104話 変える事が出来ない「未来」

 すみません、遅くなりました。


 「私は、私が死んだあの日、『時読み師』としての最後の力を使って、『どんな事をしても絶対に変える事が出来ない未来』を見たのです」


 そう答えたグラシアに、誰もが沈黙していると、


 「どんな事をしても……って、何ですかそれ!? スキルですか!? そんな事が出来るスキルがあるんですか!?」


 と、水音が取り乱したようにグラシアに向かってそう尋ねて来たので、


 「ええ。そしてそのスキルを使って見た『未来』は、()()()()()()()()のです。ただ、私自身もどのような『未来』を見るのかわかりませんでしたから、生前はそのスキルだけは使わないように生きてきました」


 と、グラシアは表情を暗くしながらそう答えた。


 その時、


 「……それほどの『力』を、あなたは持っていたのですね」


 と、イヴリーヌがそう口を開くと、


 「あの、失礼を承知でお尋ねしたいのですが……もしかしてあなたが死んだのは、断罪官に殺されたからなのですか?」


 と、申し訳なさそうな表情で、グラシアに向かってそう尋ねた。


 その質問を聞いて、


 (ま、まさか!)


 と、水音をはじめとした勇者ことクラスメイト達が、一斉にグラシアに視線を向けると、


 「半分正解で、半分外れです」


 と、グラシアは弱々しく笑いながら、イヴリーヌに向かってそう答えた。その答えを聞いて、


 (ん? 半分?)


 と、首を傾げる水音を他所に、グラシアは話を続ける。


 「確かに、私は断罪官によって殺されましたが、そうなった経緯は()()が重なった事によるものなのです」


 (そ、そうなんだ……)


 「そして、その偶然が重なった事によって起きた不幸の末、私は『怒り』と『悲しみ』のままに、今お話しした『最後の力』を使って未来を見て、その後すぐに私は殺されたのです。ああ因みに、その時は私だけでなく断罪官にも見れるようにしましたので、彼らもこの『未来』を知ってますよ」


 そう説明したグラシアに、イヴリーヌが「そう……でしたか」と悲しそうな表情でそう呟くと、


 「なるほど、グラちゃんが死んじゃった理由はわかったわ。それで、グラちゃんはそのスキルでどんな未来を見たのかしら?」


 と、それまで黙って話を聞いていたキャロラインが、グラシアに向かってそう尋ねた。その質問を聞いて、


 (あぁ! そういえばぁ!)


 と、水音をはじめとしたクラスメイト達が再びグラシアに視線を向けると、


 「皆様も知ってる通り、『神々』が『悪魔』によって滅ぼされてしまう『未来』です」


 と、グラシアは真剣な表情でそう答えたので、その答えを聞いて、


 「そ、そんな!」


 と、イヴリーヌがショックで顔を真っ青にしている中、グラシアは話を続ける。


 「そして、その『未来』を見たすぐ後、頭に『言葉』が入ってきて、それが『予言』として世界に伝わったのでしょう」


 (ん? 『言葉』?)


 「あら、言葉まで入ってきたの? それで、どんな言葉なの?」


 そう尋ねてきたキャロラインに、グラシアは更に真剣な表情で答える。


 「この偽りに塗れし世界『エルード』にて許されざる過ちが犯されし時、『真の神々』に育てられし『白き悪魔』、『偽りの神々』に逆らいし『青き悪魔』、そして『異界の神』と契りを結びし『赤き悪魔』現れん。やがて、3人の悪魔が並び立った時、『偽りの神々』が死ぬ未来が決定され、彼らが全て死んだ時、残されし人々は『悪魔』達によって新たな未来へと歩み始めるだろう」


 と、グラシアがそう話し終えた瞬間、食堂内が重苦しい空気に包まれた。


 その後、


 「そ、それが、あなたが遺した『予言』なのですか?」


 と、水音が恐る恐るグラシアに向かってそう尋ねてきたので、


 「ええ。この予言を遺した後、私は断罪官の1人に斬り殺されました。そして、残されたこの予言は、五神教会によって都合良く改竄されてしまったのです」


 と、グラシアは水音に向かってそう説明した。


 その説明を聞いて、


 「まぁ、そうだったの。確かにこんな内容、そのまま広める訳にはいかないわよねぇ」


 と、キャロラインはそう納得した。


 そしてそれは、水音も同様で、


 (そりゃそうだよなぁ。『真の』とか『偽りの』なんて、こんなの聞かせたら大混乱が起きるに決まってるよ)


 と、水音が心の中でそう呟いた、まさにその時、


 「……あら? ちょっと待って……」


 と、キャロラインが何かに気付いたかのような表情になり、


 『ねぇ、グラちゃん。今グラちゃんが言った『悪魔』って、3人いるのよね?」


 と、またグラシアに向かってそう尋ねた。


 その質問を聞いて、グラシアが「はい」と頷くと、


 「そのぉ。もしかして、その中の1人、『白き悪魔』って……」


 と、キャロラインはそう言って、ゆっくりレナに視線を向けた。それを見て、


 (え……まさか!)


 と、水音も何かに気付いたような表情になると、


 「そうです。こちらにいるレナ様こそが、『真の神に育てられし白き悪魔』です」


 と、グラシアはレナを見ながら、グラシアに向かってそう答えた。


 その答えを聞いて、


 『えええ!?』


 と、水音を除いたクラスメイト達が驚きの声をあげ、


 「……やっぱり、そうなのね」


 と、キャロラインは表情を暗くした。


 そして、水音はというと、


 (……い、嫌だ)


 と、何かに気付いたかのような表情をしつつ、顔を真っ青にしながら、心の中でそう呟いた。


 そんな水音を他所に、


 「そして……」


 と、グラシアがそう口を開こうとしたので、


 「嫌だ、聞きたくない!」


 と、水音はそう叫ぼうとしたが、


 「……っ! ……っ!」


 何度叫ぼうとしても、実際に声に出す事が出来ないでいた。


 そんな水音を他所に、グラシアは続ける。


 「こちらにいる春風様こそが……」


 その言葉を聞いて、


 (やめてくれ! 言わないでくれぇ!)


 と、水音が心の中でそう叫んだが、それはグラシアには届かず、


 「『異界の神と契りを結びし赤き悪魔』なのです」


 と、グラシアは春風を見ながらそう言い放ち、


 (うわぁああああああっ!)


 水音も、心の中でそう悲鳴をあげた。

謝罪)


 大変申し訳ありませんでした。この話の流れを考えていたら、その日の内に終わらせる事が出来ませんでした。


 本当にすみません。

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