表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
淡き幻想の彼方へ パスカル編ログ  作者: リィズ・ブランディシュカ
2/7

第2話 先客のルル



 その建物は、何らかの研究所だったらしい。


 〇〇研究所、と書かれていたが、〇〇の部分がかすれて読めない。


 パスカルは、鋼鉄の建物の中に走りこむ。

 そこにはすでに先客がいた。


「君も雨宿り?」


 細身の少年だった。


 長い青髪で、穢れのない湖の色をうつしとったかのような水色の瞳をしている。


 少年はルルと名乗った。

 そして、自分がもっていたハンカチをパスカルへと渡した。


「まいっちゃったね」


 苦笑いする少年からは、嘘や陰謀の気配はしない。


 パスカルは今まで、少女の一人旅を続けていた。


 そのため、将来の苦労を察知し、問題を回避するために、初対面の人間の言う事を無条件に鵜呑みにしないように学習していた。


 しかしそんなパスカルから見たルルはただのお人よしの少年に見えた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ