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放蕩者まかり通る  作者: 淳
3/23

3.獣の正体

データーが飛んだ後は、キーボードが不調で・・・

厄払いが入りそうな・・・

取敢えず、投稿に漕ぎ付けました。

「おはようございます。昨夜は、お役に立たないどころか、お手を煩わしてしまい、申し訳ありませんでした」居間に、現れたマリナに頭を下げるタニー。

「おはようございます。同じく醜態を晒し申し訳ありませんでした」ダインも頭を下げる。

「おはようございます。二人とも、具合は如何ですか?」椅子に腰かけながら応えるマリナ。

「「問題ありません」」即座に答える二人。

「では、少しお時間を頂けるでしょうか?」戸惑い気味に尋ねるマリナ。


 マリナの問いに答えるかの様に、対面の椅子に腰かける二人。


「昨夜の件ですが・・・」と、思い出す様に話し出すマリナ。


 マリナとタニーの話す内容から二人の認識は、ほぼ一致していた。 

 形見の短剣形見の短剣(邪斬りの剣)に夢中なレイナール。そこへ"どっばぁ~ん"と大きな音と共に大きな影が入って来て、傍にいたレイナールに襲い掛かった。

 その瞬間にレイナールが、素早く動き白く光る何かを振った。すると辺りは光に包まれ、光が納まると、レイナールに襲い掛かっていた影は消えていたらしい。


 二人の話を聞いた後に、ダインも戸惑いながら口を開いた。


「実は昨夜、魔獣が侵入していたみたいで・・・ 今朝、暖炉の脇にこの魔石と思われる石が2つ並んで落ちているのを見つけました」と、2つの黒い宝石の様な大きな石を置いた。


「「--;」」その魔石を見てマリナとタニーは固まってしまった。


 そして、そのまま3人は、しばらく黙り込んでしまった。


「ダイン、この石が、魔石だとした場合、黒色でこの大きさとなると、どんな魔獣だと考えますか?」と問うマリナ。

「【影】属性の魔獣か魔物であることは間違いなく、この大きさは、控えめに見ても上級、たぶん災害級と思われますが、【影】属性なので・・・ 厄災級、いや、破滅級に届くかと・・・・・」再び黙り込む3人。


 レイナールの知識では、この世界には、属性と言うものがある。基本属性は【火】【風】【水】【土】の4属性で、その上に、上位属性の【雷】【氷】【木】【金】があり、更に【光】【聖】【影】【闇】の特殊属性があると思われている。

 一般的な魔物や魔獣のランク分けは、低級、下級、中級、上級とされ、その上に災害級、厄災級、破滅級と言われる魔物が存在するとされているが、正確な資料や記録は殆ど無く、破滅級は伝説上のものとされている。

 討伐する際に、レオナールが命を落とした、邪竜でさえ、当時は厄災級と言われたが、今では災害級扱いとなっている。災害級以上の区分分けは、実際曖昧で、災害級は都市が滅び、厄災級は国家が滅び、破滅級は、大陸が滅ぶとされているが、実際に大陸が滅んだ記録は、当然ない様である。

 レイナールの知識には、この世界が平面世界なのか、天体の様な世界なのか判断する知識が無いので、困るのだが、どちらにしても、大陸が無くなれば、世界の維持は出来ないと思う。

 魔石の大きさも1つの基準となっている。上級が公式野球球(直径約8cm)程度、災害級がソフトボールの公式球(約10cm)程度とされ、厄災級はバレーボール位(約20cm)程度とかなり大まかである。

 そして属性だが【雷】の様な上位属性で基本属性の倍の強さとされ、【影】属性などの特殊属性だと、基本属性の4倍の強さとされている。先程の邪竜は【雷】属性で直径10cm程のオレンジ色の魔石であったとされている。

 そもそも、伝説上の生き物とされている。聖獣や神獣は【光】【聖】属性とされているが、あくまでも伝説であって特殊属性の大型魔物など、確認された話は聞いたことがない。ただ、魔石の色は属性を現し、【影】属性の色は黒である。属性と魔石の色の関係は、実際にかなりの資料や記録がありレイナールの知識はそれらに基づいているので間違いないと思われる。

 【影】属性の大型魔物は、殆ど御伽噺上の物だが、その特徴は、相手の恐怖心を煽り、思考や技能技能(スキル)を抑えたり、使用出来なくさせることが出来るとされ、小型の魔物でも倒すのは厄介とされている。しかし【影】属性の魔物は中級クラスまでの出現数は多く、黒の小さな魔石は多く流通しているらしい。【隷属】系や【拘束】系の魔道具は、ほぼ【影】属性の魔石を使用しているらしい。


「【影】属性ですか・・・それで私は、あれほど不安になり、怯えてしまったのですね」悔しそうにタニーが黒い魔石を睨みつけて言った。

「そういえば、昨夜のあの光は、奥様の魔法だったのですか?」思い出した様にタニーが問いかける。

「いえ、私も【影】属性のせいか、突然の出来事に全く、対応することが出来ませんでした。そもそも、私に攻撃性の魔法は使えません。アンデッド系の魔物でしたら、浄化も可能でしょうが、浄化では魔石も残らず消滅しますので・・・・・」


 机の上の魔石を見つめ、また黙り込んでしまう3人。


「おかぁ~さん!おかぁ~さん!」ダインたちの寝室から、アニーの泣き声が響いた。


 3人は、慌てて寝室に向かった。ベッドの上には、アニーが座り込んで泣いていた。


「おはよう、どうしたのアニー?」優しく抱き締めながら問うタニー。

「影は、あの影の魔物はどうなったの?」目覚めた瞬間に昨夜の出来事を思い出して、泣いてしまったみたいであった。

「魔物?アニーには、魔物に見えたのかい?」ダインは思わず訊き返していた。

「だって、だって、赤い眼が4つあったし、尻尾も2つあったよぉ?」タニーに抱き締められて落ち着いたのか、思い出す様に話すアニー。


「デビルズ・ウルフ・・・」呟くダイン。


 アニーの話は、伝説上の厄災級魔獣デビルズ・ウルフの姿そのものであった。

 その伝説では、一体のデビルズ・ウルフは1つの国家を消滅させ、その後、編成された各国混成の

討伐軍で、どうにか討伐されたが、多くの勇者や賢者、聖女や聖騎士が犠牲になっていた。各国の精鋭の兵士や騎士は僅かの者しか、生き残れなかったとされている。


「あっ、でも、そっかぁ~、レイがやっつけてくれたんだったねぇ。かっこよかったよねぇ~?」急にもじもじしだした、アニー。 ///。。///

「えっ、レイナールがやっつけたの???」今度は、マリナが聞き返した。

「そうだよぉ~、見てなかったのぉ?レイがあの短剣で"えいっ"ってやっつけたんだよぉ~」


「「「--」」」固まる大人3人。


「あの光、綺麗だったねぇ」更にもじもじするアニー。 ///。。///


「「「--;」」」そして、更に固まる3人。


「おはよう、みんなどうしたの?」アニーの泣き声で目覚めたのか、眠たそうに、眼を擦りながら、レイナールが現れた。その左手には、形見の短剣形見の短剣(邪斬りの剣)が握られていた。



 




あまり、確認できていません。誤字脱字色々ありそうですが、

取敢えず投稿します。

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