清史郎、テイムする!
6話目!
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さて、テイムしますかー!
大筋投稿!
システム:ジョブをテイマーに変更します。ステータス・スキルに変更が有ります。
失礼!システムさん、後で確認させてもらいます。やらなければならない事を優先させてくだい!
ついにジョブを手に入れましたが、無職に変わりはありません。ガインさんの元にもどらねば!嫌、まだだっ!モンスターを捕まえてない!モンスターは何処っ!?
まあ、そんな私を引き止めるギルドマスターがいるんですけどね。
「清史郎、私は沢山のテイムモンスターを失いました」
ん?嫌な感じですね。長くなります、その話?明日じゃダメですかね?
「死なせてしまったのですか?」
「そうです。私は私利私欲に満ちていました。テイムモンスターなら、主人の言う事を聞いて当然だと。まだまだ青い時期でしたねぇ..」
長くなりそうです。椿さん達の長電話ならいくらでも待てるんですけどね。椿さん達限定ですが…
ギルドマスターの一人語りは続く。
「私はモンスター達にありとあらゆるものを求めました。時には様々な果物を、時には私を守る壁を、時には比類なき爪を!気が付けば、私の元にはテイムモンスターが居なくなっていました。私は悔やみました。この様な過ちを犯さぬ為、テイマーズギルドを設立しました。そして未来を、テイマーとモンスター達のより良い関係を模索するようなりました。そこへ清史郎が訪れました...清史郎...このギルドの歴史は浅い!ですが!積み上げられた屍は欲望の量に比例します。私たち先代テイマーの罪です。だから、私は贖罪を込めて真のテイマーを育成するのです!」
思ったより現実的な話ですね。無理強いをするつもりはありませんけどね。楽しくなくては、何事もはじまりませんので。
「清史郎!テイマーズギルドの新星!可能性を私に!このアニマに見せて欲しい!私は道を誤りましたが、貴方は正しき道を選べるはずです。私に未来を見せてください。これが、不甲斐ない先達から未来へ送れる言葉です」
凄惨な過去があったのですね。ですが、私は私の道しか選びませんよ。妻達最優先!楽しさ優先!
「わかりました。若輩では有りますが、誠心誠意勤め上げる事を誓います」
「ありがとう、清史郎!さあ行って来なさい。テイムモンスターが、仲間が貴方を待っていますよ!」
どこに行けば会えるのですかね?
「テイムモンスターは、どこに行けば会えるのでしょう?」
「町の外ですよ。町の中には基本モンスターはいませんからね。見つけたらテイムの魔法を唱えればいいんです。絆が繋がればテイム出来るはずです」
テイムの魔法ですか。やってみましょう。待っててください、私のモンスター!ん?テイムの魔法?
「テイムの魔法?」
「テイマーになったので使えるようになってますよ清史郎。モンスターに向けて、テイムと言えば発動しますから」
「そうなんですね。わかりましたよアニマ!」
清史郎は出口に向かいながら言う。
「アニマ、貴方は正しい道を歩み始めてますよ」
「そんな事は…」
「美味しいコーヒーがその証拠ですよ!ウォーキングツリーさんにお礼をお願いしますねアニマ」
手を振りながらアニマに語りかけた。
「ありがとう清史郎!ウォーキングツリーには伝えておきます!」
「では!」
「行ってらっしゃい清史郎!」
アニマに見送られた後、清史郎は、槍の人の方へと向かう。
「清史郎、テイマーズギルドには辿り着けたか?」
「ええ、ちゃんと辿り着けましたよ。助かりました」
「テイマーになったんだな?」
「はい、なんとかなれました」
「そうか、なら、モンスターをテイム出来たらここへ来るんだぞ。そのまま中に入らないようにな」
ん?まあ、いいでしょう。テイム出来なければ寄ることもありませんしね。
「わかりました!では、行ってきます!」
「あぁ、頑張ってな!」
ファスティアの人は良い人ばかりですね。うまくやって行けそうです。
清史郎は町から出る。そこに広がるのは草原。街道以外は、まばらに木が生えているだけだ。時折、ストレンジャー達がモンスターを狩る姿が見える。
あまり人が居ませんね。大分先に皆さんは行ってるんですかね?そうですよね、ゲーマーさん達ですものね。
さてと、愛と情熱と優しさのテイムの魔法でしたね。
急いで仲間第1号を探さないと、ボッチが極まってしまいますからね。
取り敢えず、森の見える方へ行ってみましょう。森に住むモンスターを見かけるかもしれませんし。ここら辺にはモンスターとか見かけませんしね。居たと思ったら斬り殺されてるんですよ。そして急に肉とか毛皮が落ちて来るんですよ。不思議ですねぇ。
五分ほど歩き、一本の木が生えている場所に辿り着く。
少し落ち着いて考えましょうか。
木に寄りかかり、腰を下ろす。
「少し疲れましたね。私にしては飛ばしてる方なんですが、追いつける気がしませんね」
少し休んでも良いですよね。モンスターも居ませんし、木陰で気持ち良いし。
清史郎は、木に寄りかかったまま目を閉じる。心地よい風に吹かれながら。
「ふぁーあ、寝てしまったみたいですね。そんなに時間も経っていなさそうですね。太陽の位置的に」
背伸びし、太陽を仰いだ状態から元に戻る。
「おや、凄い数ですね。もしかして貴方達のお昼寝場所でしたか?」
木陰に狼の群れ。別に気にした様子もなく、耳だけ動いている。
よく食べられずに放置されましたね私。満腹なんですかね?この群れは。ひー、ふー、みー…ふむ、8頭ですか。これ、死んじゃうパターンですかね?
他から見れば、狼を率いるストレンジャーに見えませんかね?気分はテイマーですね。実際は猛獣の檻に放り込まれた感が有りますが...テイムの魔法を使ったら、噛まれますかね。もう少し様子見ましょうか?
「いい天気ですねー」
沈黙に耐えきれませんでした。
「うぉん」
おや、返事ですかね?それとも「うるさい」とかですかね。「そうだね」とかだったら面白いんですけどね。まあ、想像は自由ですよね。
「私と一緒に冒険しませんか、狼さん達」
聞くのはタダですよね。噛まれるかもしれませんけど。耳は動いていますね。どうやら声は届いてるみたいですね。会話にはなってないでしょうが。
「冒険は良いですよー。色々な所に行って、美味しい物を探したり、食べたりして。温泉も良いですねぇ。どうです?一緒に」
さて、そろそろ囓られる覚悟が入りますかね。
「私、テイマーになったんですけど、仲間になりませんか?仲間と楽しく冒険したいんですよね。だから、テイムを受けてもらえませんか?」
一頭の大きな狼が清史郎の前に歩み寄る。
覚悟を決めますか。ダメなら囓られる。OKなら、仲間です。私の愛と優しさと情熱を受け取ってください!
掌を狼に向け叫ぶ!
「テイムっ!」
狼との間に薄くラインが繋がれる。限りなく細く頼りないライン。されど薄い絆。
『ヒト族、我の群れを奪うと言うのだな!覚悟は出来たか?』
か細いラインを通してもなお明確に声がきこえる。
狼の一人称は、「我」でした。大物なんですかね?
「そんなつもりはありませんよ。私と一緒に冒険に行きませんか?美味しい物や温泉とか巡ったりしませんか?と言うお誘いですよ」
危ない!囓られる寸前ですね。失敗したら晩御飯でしょうか?いや、私くらいならオヤツ感覚ですかね?なにせ、8頭ですからねぇ...
『冒険のお誘い?嫁を奪って、この群れを乗っ取るつもりではないのか?』
「違いますよ。冒険のお誘いですよ。貴方のお嫁さんは貴方のものですよ。私には、人間の嫁がいますから」
『お主も、群れの主なのだな。お主の群れは飢えていないか?』
凄い質問ですね。飽食の時代になかなか聞けない言葉が飛び出しましたよ。と言うかこの狼、かなり賢くありませんか?ゲームだからですかね?
「私の群れは飢えてませんよ。寧ろ毎日美味しい物を沢山食べていますよ」
椿さんはモリモリ食べますからね。作り甲斐があるんですよ。
『そうか、お主は優秀な主なのだな。我の群はもう時期終わりになるだろう』
「どうしてですか?そんなに飢えが酷いのですか?」
『あぁ、今朝から餌場にヒト族が沢山くる。我の群にも被害がでた。もう20は殺された。餌までも狩り尽くされた。餌も無い。疲労と飢え、数も足りない。もう狩りも困難だろう』
今朝から?オープンの所為ですか。ストレンジャーが縄張りに入っているんでしょうね。これは酷い事になってますね。って言うか私達の所為ですよね。ストレンジャーとは言ったものですね。確実に悪い影響が出てますね。これ以外にも波及してそうですが、まずはこちらを助けましょう。
「私のテイムを受け入れて下さい。貴方達を助けます。いや、助けさせて下さい。私には貴方達を救える手段があります。このまま朽ち果てるなんて私が絶対に許しません!」
清史郎は再びテイムを起動させる。強い意志と助けたい一心で。
「テイムっ!私と一緒に冒険しましょう!後悔はさせません!」
強い意志が狼へと流れ込む。狼は何を思うのだろう?何を清史郎に感じるのだろう?
『お主の名はなんと言うのだ?』
「そう言えば名乗っていませんね。失礼致しました。ストレンジャーの清史郎と申します。貴方は?」
テイムを起動させたまま清史郎は狼に尋ねた。
狼に名前はあるんでしょうか?気になりますね。少し辛くなってきましたよ。MPとやらがジワジワ減ってます。一回いくつとかではないみたいですね。
『名前など無い。ただの狼だ。頼りない群れの主だ』
「そんな事ないでしょう?今まで群を維持してきたじゃないですか!貴方は立派な群の主ですっ!」
『そうか...そう言ってくれるのだな清史郎...わかった!お主の群へ...違うな。折角の誘いだ、受けよう。冒険とやらに行こうではないかっ!』
狼達の体を光が覆う。全ての狼とのラインが結実する。清史郎のテイムは、大きな狼を主とした全てを迎え入れる。
「そうこなくてはっ!楽しい冒険にしましょう!」
『うむ、よろしく頼む!』
目の前には、お座りをした緑がかった狼6頭と黒っぽい狼。そして大きな黒い狼が四つ足で立っている。
「では、行きましょうか、人間の町へ!沢山人間がいますが、囓らないでくださいよ」
『うむ、皆にも伝えておく。ヒト族の町に入る事になるとは分からん物だな』
狼はこれからを考える。飢えの無い、楽しい冒険を。
「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ!なるようにしかなりませんから!気楽に楽しくです!」
清史郎は、町へ向かう。目指すは槍の人。
狼達の騒がしい声とともに、いざ参らん!
来週はチェックしないとまずそう!
イジイジウィークリーですな。
つらいわー




