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パパはテイマー!  作者: sei.A
6/69

清史郎、テイムする!

6話目!

ブクマ10件登録ありがとう投稿!

ご査収ください!

さて、テイムしますかー!

大筋投稿!



システム:ジョブをテイマーに変更します。ステータス・スキルに変更が有ります。


失礼!システムさん、後で確認させてもらいます。やらなければならない事を優先させてくだい!

ついにジョブを手に入れましたが、無職に変わりはありません。ガインさんの元にもどらねば!嫌、まだだっ!モンスターを捕まえてない!モンスターは何処っ!?


まあ、そんな私を引き止めるギルドマスターがいるんですけどね。


「清史郎、私は沢山のテイムモンスターを失いました」


ん?嫌な感じですね。長くなります、その話?明日じゃダメですかね?


「死なせてしまったのですか?」

「そうです。私は私利私欲に満ちていました。テイムモンスターなら、主人の言う事を聞いて当然だと。まだまだ青い時期でしたねぇ..」


長くなりそうです。椿さん達の長電話ならいくらでも待てるんですけどね。椿さん達限定ですが…


ギルドマスターの一人語りは続く。


「私はモンスター達にありとあらゆるものを求めました。時には様々な果物を、時には私を守る壁を、時には比類なき爪を!気が付けば、私の元にはテイムモンスターが居なくなっていました。私は悔やみました。この様な過ちを犯さぬ為、テイマーズギルドを設立しました。そして未来を、テイマーとモンスター達のより良い関係を模索するようなりました。そこへ清史郎が訪れました...清史郎...このギルドの歴史は浅い!ですが!積み上げられた屍は欲望の量に比例します。私たち先代テイマーの罪です。だから、私は贖罪を込めて真のテイマーを育成するのです!」


思ったより現実的な話ですね。無理強いをするつもりはありませんけどね。楽しくなくては、何事もはじまりませんので。


「清史郎!テイマーズギルドの新星!可能性を私に!このアニマに見せて欲しい!私は道を誤りましたが、貴方は正しき道を選べるはずです。私に未来を見せてください。これが、不甲斐ない先達から未来へ送れる言葉です」


凄惨な過去があったのですね。ですが、私は私の道しか選びませんよ。妻達最優先!楽しさ優先!


「わかりました。若輩では有りますが、誠心誠意勤め上げる事を誓います」

「ありがとう、清史郎!さあ行って来なさい。テイムモンスターが、仲間が貴方を待っていますよ!」


どこに行けば会えるのですかね?


「テイムモンスターは、どこに行けば会えるのでしょう?」

「町の外ですよ。町の中には基本モンスターはいませんからね。見つけたらテイムの魔法を唱えればいいんです。絆が繋がればテイム出来るはずです」


テイムの魔法ですか。やってみましょう。待っててください、私のモンスター!ん?テイムの魔法?


「テイムの魔法?」

「テイマーになったので使えるようになってますよ清史郎。モンスターに向けて、テイムと言えば発動しますから」

「そうなんですね。わかりましたよアニマ!」


清史郎は出口に向かいながら言う。


「アニマ、貴方は正しい道を歩み始めてますよ」

「そんな事は…」

「美味しいコーヒーがその証拠ですよ!ウォーキングツリーさんにお礼をお願いしますねアニマ」


手を振りながらアニマに語りかけた。


「ありがとう清史郎!ウォーキングツリーには伝えておきます!」

「では!」

「行ってらっしゃい清史郎!」


アニマに見送られた後、清史郎は、槍の人の方へと向かう。


「清史郎、テイマーズギルドには辿り着けたか?」

「ええ、ちゃんと辿り着けましたよ。助かりました」

「テイマーになったんだな?」

「はい、なんとかなれました」

「そうか、なら、モンスターをテイム出来たらここへ来るんだぞ。そのまま中に入らないようにな」


ん?まあ、いいでしょう。テイム出来なければ寄ることもありませんしね。


「わかりました!では、行ってきます!」

「あぁ、頑張ってな!」


ファスティアの人は良い人ばかりですね。うまくやって行けそうです。


清史郎は町から出る。そこに広がるのは草原。街道以外は、まばらに木が生えているだけだ。時折、ストレンジャー達がモンスターを狩る姿が見える。


あまり人が居ませんね。大分先に皆さんは行ってるんですかね?そうですよね、ゲーマーさん達ですものね。


さてと、愛と情熱と優しさのテイムの魔法でしたね。

急いで仲間第1号を探さないと、ボッチが極まってしまいますからね。

取り敢えず、森の見える方へ行ってみましょう。森に住むモンスターを見かけるかもしれませんし。ここら辺にはモンスターとか見かけませんしね。居たと思ったら斬り殺されてるんですよ。そして急に肉とか毛皮が落ちて来るんですよ。不思議ですねぇ。



五分ほど歩き、一本の木が生えている場所に辿り着く。


少し落ち着いて考えましょうか。


木に寄りかかり、腰を下ろす。


「少し疲れましたね。私にしては飛ばしてる方なんですが、追いつける気がしませんね」


少し休んでも良いですよね。モンスターも居ませんし、木陰で気持ち良いし。


清史郎は、木に寄りかかったまま目を閉じる。心地よい風に吹かれながら。



「ふぁーあ、寝てしまったみたいですね。そんなに時間も経っていなさそうですね。太陽の位置的に」


背伸びし、太陽を仰いだ状態から元に戻る。


「おや、凄い数ですね。もしかして貴方達のお昼寝場所でしたか?」


木陰に狼の群れ。別に気にした様子もなく、耳だけ動いている。


よく食べられずに放置されましたね私。満腹なんですかね?この群れは。ひー、ふー、みー…ふむ、8頭ですか。これ、死んじゃうパターンですかね?

他から見れば、狼を率いるストレンジャーに見えませんかね?気分はテイマーですね。実際は猛獣の檻に放り込まれた感が有りますが...テイムの魔法を使ったら、噛まれますかね。もう少し様子見ましょうか?


「いい天気ですねー」


沈黙に耐えきれませんでした。


「うぉん」


おや、返事ですかね?それとも「うるさい」とかですかね。「そうだね」とかだったら面白いんですけどね。まあ、想像は自由ですよね。


「私と一緒に冒険しませんか、狼さん達」


聞くのはタダですよね。噛まれるかもしれませんけど。耳は動いていますね。どうやら声は届いてるみたいですね。会話にはなってないでしょうが。


「冒険は良いですよー。色々な所に行って、美味しい物を探したり、食べたりして。温泉も良いですねぇ。どうです?一緒に」


さて、そろそろ囓られる覚悟が入りますかね。


「私、テイマーになったんですけど、仲間になりませんか?仲間と楽しく冒険したいんですよね。だから、テイムを受けてもらえませんか?」


一頭の大きな狼が清史郎の前に歩み寄る。


覚悟を決めますか。ダメなら囓られる。OKなら、仲間です。私の愛と優しさと情熱を受け取ってください!


掌を狼に向け叫ぶ!


「テイムっ!」


狼との間に薄くラインが繋がれる。限りなく細く頼りないライン。されど薄い絆。


『ヒト族、我の群れを奪うと言うのだな!覚悟は出来たか?』


か細いラインを通してもなお明確に声がきこえる。


狼の一人称は、「我」でした。大物なんですかね?


「そんなつもりはありませんよ。私と一緒に冒険に行きませんか?美味しい物や温泉とか巡ったりしませんか?と言うお誘いですよ」


危ない!囓られる寸前ですね。失敗したら晩御飯でしょうか?いや、私くらいならオヤツ感覚ですかね?なにせ、8頭ですからねぇ...


『冒険のお誘い?嫁を奪って、この群れを乗っ取るつもりではないのか?』

「違いますよ。冒険のお誘いですよ。貴方のお嫁さんは貴方のものですよ。私には、人間の嫁がいますから」

『お主も、群れの主なのだな。お主の群れは飢えていないか?』


凄い質問ですね。飽食の時代になかなか聞けない言葉が飛び出しましたよ。と言うかこの狼、かなり賢くありませんか?ゲームだからですかね?


「私の群れは飢えてませんよ。寧ろ毎日美味しい物を沢山食べていますよ」


椿さんはモリモリ食べますからね。作り甲斐があるんですよ。


『そうか、お主は優秀な主なのだな。我の群はもう時期終わりになるだろう』

「どうしてですか?そんなに飢えが酷いのですか?」

『あぁ、今朝から餌場にヒト族が沢山くる。我の群にも被害がでた。もう20は殺された。餌までも狩り尽くされた。餌も無い。疲労と飢え、数も足りない。もう狩りも困難だろう』


今朝から?オープンの所為ですか。ストレンジャーが縄張りに入っているんでしょうね。これは酷い事になってますね。って言うか私達の所為ですよね。ストレンジャーとは言ったものですね。確実に悪い影響が出てますね。これ以外にも波及してそうですが、まずはこちらを助けましょう。


「私のテイムを受け入れて下さい。貴方達を助けます。いや、助けさせて下さい。私には貴方達を救える手段があります。このまま朽ち果てるなんて私が絶対に許しません!」


清史郎は再びテイムを起動させる。強い意志と助けたい一心で。


「テイムっ!私と一緒に冒険しましょう!後悔はさせません!」


強い意志が狼へと流れ込む。狼は何を思うのだろう?何を清史郎に感じるのだろう?


『お主の名はなんと言うのだ?』

「そう言えば名乗っていませんね。失礼致しました。ストレンジャーの清史郎と申します。貴方は?」


テイムを起動させたまま清史郎は狼に尋ねた。


狼に名前はあるんでしょうか?気になりますね。少し辛くなってきましたよ。MPとやらがジワジワ減ってます。一回いくつとかではないみたいですね。


『名前など無い。ただの狼だ。頼りない群れの主だ』

「そんな事ないでしょう?今まで群を維持してきたじゃないですか!貴方は立派な群の主ですっ!」

『そうか...そう言ってくれるのだな清史郎...わかった!お主の群へ...違うな。折角の誘いだ、受けよう。冒険とやらに行こうではないかっ!』


狼達の体を光が覆う。全ての狼とのラインが結実する。清史郎のテイムは、大きな狼を主とした全てを迎え入れる。


「そうこなくてはっ!楽しい冒険にしましょう!」

『うむ、よろしく頼む!』


目の前には、お座りをした緑がかった狼6頭と黒っぽい狼。そして大きな黒い狼が四つ足で立っている。


「では、行きましょうか、人間の町へ!沢山人間がいますが、囓らないでくださいよ」

『うむ、皆にも伝えておく。ヒト族の町に入る事になるとは分からん物だな』


狼はこれからを考える。飢えの無い、楽しい冒険を。


「そんなに気にしなくて大丈夫ですよ!なるようにしかなりませんから!気楽に楽しくです!」


清史郎は、町へ向かう。目指すは槍の人。

狼達の騒がしい声とともに、いざ参らん!







来週はチェックしないとまずそう!

イジイジウィークリーですな。

つらいわー

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