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パパはテイマー!  作者: sei.A
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清史郎、ジョブに就く!

5話目っす!

少し短いけどキリがいいので!

見直しは要必要。


執事のような燕尾服を着た、口の上と顎に綺麗に整えられた髭のあるパリッとした老紳士が出迎える。


「ストレンジャーの清史郎です。テイマーになりに来ました」

「ストレンジャーの方の訪問は初めてですよ。歓迎致しますよ。私はギルドマスターのアニマです。よろしくお願いしますね、清史郎君」


おや、ギルドマスター自らお出迎えとは驚きです。それにストレンジャー初の訪問ですか。皆さんどこに行ってらっしゃるのでしょうか?何のジョブに就いたんでしょうか?やはり、ハローワークがあるのかもしれません。もしくは、テイマーが不人気と言う可能性もありますね。しかし、何故君付け?


「さあさあ、立ち話も何ですし、こちらへ。お飲み物はいかがですかな?」

「ありがとうございます、コーヒーはありますか?」

「清史郎君に、コーヒーを。私には紅茶をお願いします」

「・・・・・・・」


受付嬢に声をかける。


コーヒー有りましたね。無ければ紅茶でも良かったんですよ。カフェインが入っていればね。それにしても、無口な受付嬢ですね。それで大丈夫なんですかね?


受付前に机と椅子があり、そこへ誘導される。椅子を引かれ腰を掛ける。


高級なお店みたいな対応ですね。コース料理の最後にコーヒーとかじゃないですよね?そんなお金はありませんよ?ガインさんにお酒奢ったばかりですし。


「ここで暫し雑談でも如何かな?お茶が来たら本題に入りましょう」


いやー、面接ですよね。御社をとか言わないとダメな感じですかね?弊社でしたっけ?志望動機とか聞かれても困るんですよね。面接なんてやった事無いですし。


「何故テイマーになろうと思ったのですか?」


いきなりですね。コーヒーまだ来てませんよ!せっかちさんですね。ここは本音で行きましょう!


「冒険者ギルドでガインさんに、1人で冒険者をするならテイマーが良いと言われまして。それに1人で旅するのも寂しいですし、旅のお供にと」

「なるほど、あのガインがここをねぇ」


ん?あのガイン?どのガインですかね?雰囲気的にガインさんの評価が低そうな感じですが…


「はい、素人過ぎるので、サモナーよりテイマーだと教えていただきました」

「そうですか、ガインの洗礼を受けなかったのですね。これは素晴らしい!」


何の評価なんですかね?上がるのに越したことは無いですが...


「洗礼ですか?」

「そうです。彼はCランクに長くいるのですが、上に上がれなくて腐っていたんですよ。新人に絡んで鬱憤を晴らしたり、恐喝めいた事をしてたりとね…」


アニマは寂しそうな顔でそう言った。


なるほど、そう言う事でしたか。


「ガインは何と言っていましたか?」


ありのまま伝えてしまいましょう。


「テイマーになってモンスターを捕まえたら冒険者ギルドへ来いと仰ってましたよ」

「気に入られましたねぇ。ガインがそこまで言うとは。そうですか...いい傾向ですね。昔の面倒見の良いガインに戻れるかもしれません」


十分面倒見が良かったように思いますが、他の人には違うようですね。まあ、良い人には変わりありません。今まで通りお付き合いさせていただきますよ!


受付嬢がお茶を置いていく。


「・・・・・・・」

「ありがとうございます」

「・・・・・・・」


置かれたコーヒーに口を付ける。


「では、本題へ移りましょうか。飲みながらで構いませんよ」


本題じゃないんかーい!志望動機聞かれましたけど!重い話でないと良いのですが、そう腰を落ち着けられると警戒してしまいますね。


「ありがとうございます。うん、いい香りです。味も良い!良い豆を使っていますね。香りもコクも、酸味とのバランスも良い。どちらの豆ですか?」

「わかりますか!実は、私のテイムしたモンスターから取れるんですよ。多少グルメですが、いつも私にコーヒーの実を持ってきてくれる可愛い子なんですよこれが!」


これは、是非テイムしたいですね。しかし、これは長くなりそうなところを突いた感じですかね?


「ウォーキングツリーと言うモンスターなんですが、その種類は多様なんです。果樹から、針葉樹、落葉樹など木々の種類は全て存在すると言われていますねぇ。綺麗な花を咲かせる者もいるんですよ。その中で偶然、コーヒーの実を実らせるウォーキングツリーを見つけたんですよ。幸運でしたねぇ。今は紅茶のウォーキングツリーを探しているところですよ。紅茶もコーヒーも私は大好きですからねぇ」


これは、オタク気質が凄そうですね。しかし有用な情報ですね。私もテイムしたいですね。撫子さん達が喜びそうですからね。


「私もコーヒーと紅茶が好きですし、探し出します!何としてでも!私が必ず見つけだします!」

「おお、素晴らしい!天性のテイマーですな!」


褒められましたね。私はテイマー向きなんですね。動機は不純ですけどね!


「では、天性のテイマーに質問です。テイマーはモンスターを仲間にしますが、何が必要だと思いますか?」


これは、採用試験の雰囲気ですね。しくじったら終わりの奴ですね。


「愛と優しさと情熱ですかね?」


生き物を飼うとは、そう言う事ですからね。


「エクセレント!実に素晴らしい!今日は良い日だ!同志よ!いや、もう親友(まぶだち)と呼んでも差し支えないでしょう!私と君は!」


大袈裟な人ですが、良い人なのはわかりますよ。只、暑苦しい!


「ありがとうございます。新しい土地の初めての友人ですね。コーヒーですが乾杯しましょう!」

「仕事中なのが悔やまれますな!」

「ですね」


2つのカップがぶつかる。チン!


「「乾杯!」」


良いですね、こういのも。なかなか味わえない楽しさです。ゲーム侮り難し!


「貴方の事は清史郎と呼ばせていただきます。もう私たちには絆が出来ました。清史郎も私の事をアニマと呼び捨てで呼んでください!」

「わかりました、アニマ」


なんか照れますね。年甲斐もなく。


「あー、久しく感じたことのない甘美な時間です。実に素晴らしい!清史郎!貴方は、テイマーになるべき人財!人材ではなく人財です!すぐにテイマーになるべきです。では、清史郎!こちらへ」


支持された場所には、円形の幾何学模様。文字と多角形が円に囲まれた図のある場所。


「ここで良いんですか?これは?」

「魔法陣ですよ。テイマーのジョブに就くためのね」


ジョブに就くのもこれでは難しいですよね。わかりませんもん。門戸が狭すぎですよね?ゲーマーの人にしか、わからないんじゃないですか?営業本部長にチュートリアルの変更を頼まないといけませんね。


「では、行きますよ。この者をテイマーへ!」


雑ですね。もっとこうね、色々期待したんですよ。これも営業本部長に言いましょう。クレーマーの如く!


魔法陣がゆっくりと輝き、回転しながら清史郎を中心に廻る。下から上へと徐々に上がり消える。


「無事、終わりました。清史郎!今日からテイマーです!我が同志よ!」


無職卒業です。いや、ジョブに就いただけです。現実問題無職なんですよねー。








イジイジは継続するわよ!

もう少し会話の内容足したいかし、ステータス追記とかするかもだし!

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