清史郎、無職と気付く!
4話目!
大筋はこんなもんで如何が?
誤字脱字は、これから直すとこ!
セーブ的なやつだー!
まだ、イジイジするから、ボチボチ見たらええんやで。
システム:シリアルナンバーAW10000記念者の称号が授与されました。基本ステータスLUKが+10されます。
視界の端に文字が流れてますね。シリアルナンバーAW10000記念者とやらで優遇されたみたいですね。切り番とやらですね。後で確認しましょうか。それにしても拉致されて、捨てられた気分ですね。
さて、右も左もわかりませんし、取り敢えずベンチにでも座ってやる事でも考えましょうか。
噴水周りに並ぶベンチに腰掛ける。
というか、本当にゲームなんでしょうか?風が当たる感覚や、匂いも現実と変わりませんね。世の中ここまで来ていましたか!これは撫子さん達が喜ぶはずです。
「あっ、営業本部長が言ってましたね。終了証書出さないと」
メディスンバッグに入れたはず、どこに入れましたかね。なんてね!チュートリアルを受けた私に死角など有りませんよ!メディスンバッグに触れてと!はい、出ました、私の目の前に半透明なプレート。これで見るんでしたね。おっ、チュートリアルで取った草と石も入ってますね。草は薬草と言うものでしたよ。石は石ころでしたけどっ!さて、終了証書をタッチ!まあ、念じても飛び出して来るんですけどね。
目の前に終了証書が浮かび、光の粒子へと変わる。
綺麗ですねぇ。終了証書無くなってしまうんですかね。2時間もかけて貰ったものなんですが...
光の粒子が、清史郎の左子指へと向かう。
どうなるんでしょう?まさか、赤い糸とかですかね?もう繋がってるので無駄ですよ。撫子さんに繋がってますし。
光の消えた先には木でできた飾り気のない指輪が嵌っていた。
システム:終了証書消失。チュートリアルリングを取得。ステータスが+オール1されました。
システムは、お知らせ機能のようです。おや、指輪になりましたね。しかもピンキーリングです。これがチュートリアルリングなんですねぇ。普段アクセサリーなんて付けませんが、ゲームの中くらいは良いでしょう。これが装備品と言うやつですかね?こんな時は、
「ステータスオープン!」
どうです?ゲーマーっぽいでしょ!もう初心者には見えないはずっ!カッコいいポーズとかしなくても出せるんですよ、知ってました?30分ほどカッコいいポーズをダメ出しされながら練習したんですよ!最後に「ポーズは、必要ないけどねー」って言われましたよ。がっくりきますよね。というわけで、私のステータスです。
名前:清史郎
種族:人族
LV:1
ジョブ:無職
HP:10/10
MP:10/10
STR:10(1)
VIT:10(1)
AGI:10(3)
INT:10(1)
DEX:10(1)
LUK:20(1)
空腹値:100/100
装備欄
チュートリアル用片手剣(ATK2)
チュートリアル用シャツ(DEF2)
チュートリアルズボン(DEF2)
チュートリアルサンダル(AGI2)
アクセサリー
1:初心者アイテムポーチ
2:シリアルナンバーAW10000記念アイテムポーチ
3:チュートリアルリング(ステータスオール+1)
スキル
生活魔法:LV1
称号
シリアルナンバーAW10000記念者(LUK+10)
はい、チュートリアルリングですね。アクセサリーになるそうですよ。能力値と言うのに全て+1されてますね。お得ですね。システムさんも言ってましたしね。AGIが3なのは、サンダルのおかげみたいですね。武器や防具は、別換算なんですよ。「強いのもっときゃいいのよ!」「装備できるなら、好きなだけしちゃいなよ」だそうです。種族:人族は、満遍なく程々の初期値と言う話でした。綺麗に10です!シリアルナンバーAW10000記念者の称号でLUKが+10されてますね。称号は、営業本部長の話忘れか、サプライズですね。前者でしょうけど。あと、チュートリアルを受けると、初心者用からチュートリアル用に装備が変わるそうです。「毛の先ほど上がるだけだけどなー」とのことです。それと初心者・チュートリアル装備は壊れたりしないそうですよ!「裸でうろつかれたらたまらんしな!綺麗な女性ならゲヘヘ」だそうです。あのチュートリアル大丈夫ですかね?深夜のテンションで作りました!みたいな感じの仕上がりでしたよ。実際そうなんでしょうけど。
しかし無職ですか。無職って表示されると落ち込みますね。これは早急に職に就かねば。働かねば食えませんからね。空腹値があるそうですし、気をつけて行きましょう。初めは一応満腹スタートですよ。食べてないのに満腹もくそもありませんけど。おっと、失礼!下品でしたね。因みに10を下回るとステータス欄に空腹が付いて、お腹が鳴るそうです。ついでに、ステータスが半減するそうですよ。
さて、取り敢えずの目標は就職に決定ですね!
ゲームなのに就活とか、笑えますよね。Another worldsにもハローワークはあるんですかね?私は行ったことないですけど。
というか、先程から目の前に突然人が現れますね。頭の上に名前があるので私と同じなんでしょうね。もう、撫子さん達は先に進んでしまったったのでしょうか?進んだんでしょうねぇ。知ってましたよ。待っててくれるわけ無いですよね。進んでるに決まってます。
まあ、のんびり行きましょうか。初心者ですしね!
取り敢えずぶらぶら歩いてみたものの、町の名前すらわからないんですよね。笑えますよね。大人の迷子ですよ。そして人生の迷子!小説のネタも迷子ですよっ!やかましわっ!どこか店に入って聞いてみましょうか?さて、どこにしましょうかねぇ?おっ、ここなんてどうでしょう?
紙にナイフの刺さった看板。石造りの一階建ての建物。西部劇の様なバタンバタン音のなる扉を潜る。バタンバタン!
やっぱり鳴りますよね。皆の目線が辛いです。うるさくしてすいません。お店なんでしょうか?強面の人達で溢れてますけど。あっ、アルコールの匂いですね。お酒あるんですね。お金を稼いだら頼んでみましょうかね。さて、受付みたいなところで聞いてみますか。
「すいません。初めてこの世界へ来たのですが、右も左もわかりませんので御教授いただきたいのですが、よろしいでしょうか?」
「ストレンジャーの方ですね。今日は沢山いらっしゃいますね。何もわからない人は初めてですけど」ふふっ
笑われてしまいましたね。ストレンジャーとは、私達プレイヤーの事ですよ。チュートリアルを受けたので知ってます。何も知らないストレンジャーは、私だけ!
「えーとですね。この町は何という名前ですか?」
「ファスティアですよ。ストレンジャーさん」
名乗るのを忘れていましたね。これは、礼を失しました。
「失礼しました。私、清史郎と言います。よろしくお願いします」
「これはご丁寧に。ここはファスティア冒険者ギルドです。私は受付のマリー=ゴールドバーグです。マリーと呼んでください」
町の名前はファスティア。ここは冒険者ギルドだそうです!冒険者になって依頼を受けてお金を稼ぐところでしたね。チュートリアルで教えてもらいましたよ!私にもなれますかね?
「ここが噂の冒険者ギルドでしたか。初めて訪れました」
「ふふふっ。面白い人ですね。他のストレンジャーさんは、急いで登録して出て行きましたよ。のんびりしてて良いんですか?」
何で急いでいるんですかね。わかりかねます。ゲーマーさんには大事な事なんですかね?
「かまいませんよ。急ぐ旅でもありませんし。ところで、私にもなれますかね、冒険者に?」
「なれま「なれるわけねぇだろっ、こんなガキが!」
迫力ありますね。イカツイ鎧に大きな剣。机には兜に盾ですか。力持ちですね。そしてガキ扱いされましたよ、この歳で!高校生の娘が居るんですよ?
「ガインさん失礼ですよっ!」
「誰に文句言ってんだマリー!俺はCランク冒険者のガイン様だぞ!」
「まったくもう!気にしないでね清史郎君」
Cランクって凄いんですかね?本人が言うくらいですから、ここでは凄いんでしょうね。君付けで呼ばれましたよ。久しぶりの感覚です。いつ以来ですかねぇ...
「カッコいいですね。凄い強そうです。その鎧、大きな剣!使い込まれた盾と兜!それに歴戦の猛者の様な風格。ガインさんのような高名な冒険者、憧れますね」
「お、おう!わかってんじゃねぇか!」
流れが変わりましたね。本当は、優しい人なんですかね?
「一目でわかりましたよ!私はどうしたら良いのでしょう、ガインさん?」
「おめぇ、ジョブは?」
それ聞きます?
「無職です。恥ずかしながら」
いやー、撫子さん達に見られたら死ねますよ、これ!
「そりゃあおめぇ、冒険者とかの問題じゃねぇぞ!ジョブに就かねぇと話にならんだろぅ!」
「冒険者はジョブじゃないんですか?」
「馬鹿かてめぇ、ジョブっつーのは、剣士だとか魔法使いとかだ!」
ジョブと職は別だったー!なるほど、ジョブに就いてから来いということですね。それは注意されますね。為になります。
「すいません、ガインさんにお酒を頼みます。支払いは私で!」
「はいはい、200リムよ、次からはあっちの人に言うのよ。今回は私が聞くけど」
小さいポーチから200リム取り出して机に置く。
「おっ、わかってるじゃねぇか!えー、「清史郎です」清史郎ぅ!」
グビグビ飲んでますね。美味いんでしょうか?機会が有れば飲んでみましょう!さて、続きを。
「私にオススメのジョブとかありませんか、ガインさん」
「お前ぇ1人で冒険者やんのか?」
おや、1人だとダメなんですかね?
「そうですね、基本的に私1人になりますね」
「んじゃ、サモナーかテイマーだな。剣士とか戦士でもいいんだけどな、魔法しか効かねぇ野郎もいっからなぁ」
サモナー?テイマー?謎のジョブが出てきましたよ。ワクワクしますね。魔法しか効かない野郎?相手は何者なんでしょう?私に冒険者勤まりますかね?
「ぷへぇー、効くなー!」
「サモナー?テイマー?ですか?どんなジョブなんでしょうガインさん?」
「おいー、バリバリの素人だな清史郎ぅ!サモナーは、魔法でモンスターを呼び出して戦うんだよぉ。んで、テイマーは自分で捕まえてきて戦うんだよ。ちっ、もう空かよっ」
飲むの早いですね。追加行きましょう。
手と声を張り上げてね。机の上に200リム置いておきましょう。
「すいませーん。ガインさんにお替りお願いしまーす!」
「はぁーい!」
「いいのかぁ?まあ、いただくけどなぁ」
ちょっと遠慮するんですね。そして結局いだだくんですね。見てて飽きませんね。
「良いですよ。教えてもらってるんですから。授業料ですよ」
「清史郎ぅ、おめぇ話のわかる奴だなぁ!おめぇは素人だからテイマーにしとけっ!サモナーは、魔力の管理が難かしいかんなぁ」
テイマーですか。1人は寂しいですし、モンスターで気が紛れるかもしれませんね。自分で捕まえてみましょうか?そうしましょう。魔力の管理とかよくわかりませんしね。寧ろ魔力とは何ぞ?
「ガインさんの言う通りテイマーにします。テイマーになるにはどうしたら良いんでしょう?」
「ん?テイマーズギルドってのがあってなぁ。このギルド出たら右向いて真っ直ぐいきゃ、狼の絵のついた看板があらぁ。そこに行って聞きゃあいい」
テイマーズギルドですか。よし、善は急げですね。
「ありがとうございましたガインさん。テイマーになりに行ってきます」
「おう、頑張れよっ!モンスター捕まえたら、またここに来いやぁ」
優しい人ですね。強面ですけど。
「はい、わかりました。ではまた!」
バタンバタンと扉がなり、外へと出る。
右向いて真っ直ぐでしたね。というか、みんなどうやってジョブに就いたんでしょう?早すぎません?これがゲーマーと初心者の差なんですかね?
冒険者ギルドの前は大通り。簡素な屋台やしっかりとした店舗など、目を引くものが多い。大通りは馬車が走り、人が溢れ、石畳が敷かれそれなりの文明度を見せている。
これはこれは、凄いですね。これがゲームとは、最早異世界ですよね。普通に私達とは違う文明があるわけですから。ゲームってこういうもんなんですねぇ。
屋台や人を眺めつつ、異国情緒溢れる大通りを歩く。噴水の広場を通り過ぎなお歩く。真っ直ぐ続く道は、槍を持った人の所で土の道へと変わっている。
おや、町の端まで来てしまいましたか?はて、見過ごしましたかね?また、迷子です。
丁度良いですし、槍の人に開いてみましょう。
「すいません、道を尋ねたいのですが?」
「ストレンジャーだな。どこへ行きたいんだ?」
ストレンジャーは迷子が多いんでしょうか?また、自己紹介を忘れてましたか。いけませんねぇこんな事では!
「ストレンジャーの清史郎と言います。テイマーズギルドを探しているのですが」
驚いた顔をする槍の人。
何かおかしな事言いましたかね?
「ああ、すまない清史郎と言ったか?ストレンジャーに自己紹介されたのが初めてでな。テイマーズギルドは、大通りを少し戻った所だ。左手にある」
通り過ぎてしまいましたね。風景に気を取られ過ぎていたみたいだす。お登りさん状態ですから仕方ありませんよね?
「丁寧にありがとうございます。助かります」
「おう、気を付けてな!」
槍の人に手を振られ、お辞儀をしたので出発ですね。次は大丈夫でしょう!
歩きだし、2、3分。
ありましたね。狼の絵の看板。さて、無職からオサラバしますか!
狼の絵の看板がぶら下げられた、石造りの二階建ての建物。やや獣臭のする大きな建物。その扉を開き中へ入る。ここで、清史郎の無職が終わるはず!
「ようこそ!テイマーズギルドへ!」
筆が走りました。
こうね。ギューンとね。
イジイジは、やめない!
絶対に!