清史郎、Another worldsへ降り立つ!
3話目!
いやー、競馬勝てゲフンゲフン。
なのでお祝い更新だー!
ログインまででいいよね!
意見は聞かない!
皆様、お早うございます!
ただ今、午前7時です。
キッチンでレタスを毟っているのですが、私1人なんですよねぇこれが!本日9時スタートなんですが、撫子さん達、間に合いますかね?間に合いますよね、ゲーマー?とか言う人達ですから。
まあ、間に合わなければ起こしに行くんですけどね。天使な寝顔を見られるなら吝かではありませんよっ!
サラダを作りながら娘達を待つ清史郎。
夜遅くまでキャラクリとやらをしてたんでしょうか?いつもなら起きて来るはずなんですけど。私が作った夕ご飯は食べているので大丈夫だと思いますが、少し気になりますね。しかし、彼女達はゲームへの情熱をもう少し違う場所に向けるべきだと思うんですが、言えませんよね。あんなに楽しそうにされたら。
目玉焼きに水を差して蓋をする。
良い音ですねー。さて、トーストも焼きましょう、私の分だけですけどね。1人の朝食とか寂しいですね。サラダとコーヒーを添えてと、完成ですね。さて、いただきましょう。
「いただきます!」
朝食も終わり、コーヒーを飲みながら小説を読んでいると、この足音は椿さんですね。バタバタと相変わらずです。月に一度は、踏み外しますけどね。気を付けて下さいよ。
「パパ、おはようっ!」
「おはようございます、椿さん。元気ですね」
「当たり前じゃない!今日はAnother worldsやんなきゃだし、睡眠もバッチリよ!」
おや、意外と早く寝てたみたいですね。普段もそれくらい管理出来てたら遅刻も減るんでしょうけど。パン咥えながら走って行くのが日常ですからねぇ。サラダとフォークの時は流石に注意しましたけど。サラダを先に食べたらパンを咥えて行って良いわけじゃ無いですよ椿さん!まあ、許してしまうんですけどねぇ。
「おはよう〜、清史郎さん〜」
寝起きの撫子さん、可愛いですねー。椿さんも、勿論可愛いですよ。
「おはようございます、撫子さん」
さて、ちゃちゃっと朝食の用意をしましょう。まあ、焼くだけなんで直ぐですけどね。
清史郎は、食パンをトースターへと放り込み、目玉焼きを焼き始める。次いでにお湯を沸かす。
こんなものはすぐ出来ますからねぇ。
出来たトーストと目玉焼きを渡し...
「さあ、どうぞ。食べてる間に紅茶用意しますから。ジャムとバターはお好みでー!」
「いただきます!」
「いただきま〜す」
「ママ、どんなキャラ?スキルは?」
「秘密よ〜」
「えー、教えてくれても良いじゃないー」
どうやらAnother worldsの話ですね。しばらくはゲームが話題の中心になりそうですね。ついていけるように頑張らねば!さあ、お湯を注いでっと。暫くがまん。うん、紅茶も良い感じです。
「はい、紅茶ですよ!」
「ありがとう、パパ」
「良い香りね〜」
撫子さんの方が良い香りですよ。
「そういえばパパは、キャラクリ終わったの?」
良かったです。仲間外れ感凄かったんですよ!このまま放っておかれたら、グレてしまうところでした。
「終わりましたよ。営業本部長と一緒に作りました。やたらテンションの起伏の激しい方でしたけどね」
今日も会うんですけどね、営業本部長様。
「誰それ?」
「そろそろ、時間を気にした方がいいんじゃないですか?」
15分前ですよ。
「ママ!早くって終わってるし、いそがなきゃ!」
「ごちそうさま〜、清史郎さ〜ん」
「はい、お粗末さまでした」
「パパっ、ちゃんとレベル上げといてよ!」
「レベルですか?何とかしておきます」
ん?今日は1人でゲームをする感じですか?
「私も〜がんばるわよ〜」
1人決定ですね。誘われていませんもんね。悔しくなんかないんだからね!これは、営業本部長にあたりましょう。あたるべき案件です。まあ、足手纏いの面倒なんか見ませんよね、ゲーム好きな人達が。
さて、片付けも終わりましたし、営業本部長に会いに行きますか。
自室へ戻り、椅子に座る。そしてゴーグルをかける。
Another worldsへのゲートが開くまで、00:00:17
カウントは進む。
緊張しますね。年甲斐もなく。
カウントが0になる。
Another worldsを展開します…
身体スキャン開始…異常なし
脳波スキャン開始…異常なし
個人認証中…本人と確認...
隔離区間へ転送...
Another worldsへようこそ、清史郎!
視界が暗転からの眩しいやつですね。はい、というわけで、ロビーです。相変わらず高いところにありますね。
「Another worldsへようこそ!国王!」
芋虫頭の営業本部長ですね。昨日ぶりです。
「おはようございます、営業本部長」
「おはよう国王!さあ、チュートリアル行ってみよっ!」
テンションが振り切れてますね。チュートリアルですか?
「国王用って訳じゃ無いけど、初心者用チュートリアルを徹夜で作ってもらったんよ。他の人にも流用出来るしさ!」
「なんかご迷惑をおかけしてすいません」
「いいのいいの!これも必要だろうし、後発の新規さんを取り込む一貫としてねじ込んだだけだし!」
流石は営業本部長様ですね。なかなかの手腕です。頭に芋虫さえ乗せていなければね。
「さあ、いってみよ!」パチン
「ちょっと、いきなりですか?」
チュートリアル中につき、しばらくお待ちください。
はい、基本的なことから応用まで、ざっくり2時間近くチュートリアルを受けましたよ。長かったですね。色々聞いてたら、遅くなってしまいました。ステータスは、腕時計とか自動車じゃありませんでしたよ。まあ、両方もってませんしね。緑の怪生物も切り捨てましたし、草やら石ころも拾わされました。これで私もゲーマーと言うのに一歩近付きました。
「はい、チュートリアルお疲れ様でーす!終了証書どうぞ!」
「ありがとうございます!」
終了証書ですか、なんか卒業式みたいですね。両手で頂きますよきちんと!
「メディスンバッグにしまって、向こうで出してよ。良いことあるからさ!」
良いこと?まあ、楽しみにしておきましょう。
「わかりました。色々ありがとうございます。何とかなりそうで安心しました」
そういえば、このゲームの目的を聞いていませんでしたね。
「このゲームの売りは聞きましたか、何をすれば良いんです?」
「何でもよ!世界を救おうが、滅ぼそうが、店を出そうが、ハーレム作ろうが!農業しようが!開拓しようが!冒険者になろうが、好きにしていいんよ!とにかく、したい事すればいいんじゃない?」
「何でもですか…」
(出来ればだけど…)
何をやっても良いとか、なかなかアナーキーなゲームですね。取り敢えず体験してみますか!不安しか無いですが...
「では、いってらっしゃい国王!」
「いってきます!」
視界がグニャリと歪みながら、その向こうでは、営業本部長が手を振っている。
「良い旅を、国王ー!」
ふふっ、頑張ってみましょうか。次に営業本部長にあった時馬鹿にされないようにね。
グニャリと視界が歪む。
「またね、国王…」
清史郎にその声は届かない。
気付けば、私は見知らぬ町に立っていた。噴水のある大きめの広場。足元は、白い石が敷き詰められた場所。
「ここ、どこでしょう?」
辿り着いたとこでおしまい!
予定無く変更するかんね!
繰り返し読むんよ!