家族紹介と、VRギア!
書いてる最中に突如舞い降りたうどん王国!
うどん王国、何故なのか?
あっ、本編には然程関係ありません!
バタバタと玄関先から駆け足の音…
「ただいまー!」
「おかえりなさい、椿さん」
玄関先での遭遇。ゆらゆら揺れるポニーテール。
はい、娘の椿さんが帰宅です。相変わらず、慌ただしいですねぇ!夏服が眩しいですっ!
「うわぅぉあ!!パっ、パパっ!!玄関で何してるのよっ!ビックリしたじゃない!変な声出たしっ!」
確かに、女子高生とは思えない声が出てましたねぇ。まあ、可愛いから良いんじゃないでしょうか?親馬鹿と呼ばれても褒めて行きますよ、どんな所もねっ!
「驚かせてしまいましたね。こう、玄関の敷石を見てたら目地の汚れが酷く気になりまして、磨いていたところです」
歯ブラシを片手に見せながら答える。
そういう事ありません?こう、考え事していたら何故か他の事が気になり過ぎて手につかなくなるアレですよ、アレ!
テスト前の三国志的な感じです。読んじゃいますよねぇ。何故いつも劉備目線なんですかね?私としては、甘寧が主人公なのも良い気がしますけど。鈴の甘寧!カッコいいですよね!
「はぁ〜、いつものねぇ」
何やら酷い事を言われている気がしますが、確かにいつもの事ですね。いやいや、いつもはしてませんよ!たまにですよ!たまに!
「それはそうと、何かあったんですか?急いで帰って来たようですが…」
「パパっ!!凄いのよっ!VRなのっ!フルダイブでっ!」
靴をバタバタぬぐのを注意した方が良いですかね?何か色々見えそうですよ!外でもそんな感じなんですか?パパ許しませんよ!スカートの中身など見ようものなら、前歯を…いや、目から…
「パパっ!これからママに相談よっ!いや事前リサーチ?トレイラーから?いやβテスター情報の確認かな?あるわよね?βテスターの情報?」
どうやら、新作のゲームみたいですね。言葉自体は意味不明ですが…好きですねゲーム…まあ、ママもゲーム好きなんですけどね。遺伝ですかねぇ?ママに相談して私が財務省になるんですよね。私は会議に入れない!歳出のみ!いつもの事です。
さて、敷石の目地も綺麗になりましたし、椿さんも行ってしまいました、夕ご飯まで仕事でもしましょう…
そうそう、私の仕事は敷石の目地を磨く事ではありませんよ?ええ、分かってます、早く言えと仰るのでしょう?分かってます。答えますよ。所謂、物書きです。まあ小説家ですね。当たるとでかいんですよ、この仕事!賞も取れましたし、映画化もしました!うはうはです。あれがヒットして映画化するとか世も末ですが…えっ?どんな話かって?うどん王国誕生ってタイトルですね。知りません?物凄く流行ったんですよ!レジスタンスは出来るわ、四国は独立しそうになるわ、国王に推挙されるわ、名誉国民にはされるわ、いい迷惑ですよっ!失礼、こんな姿は娘達には見せられませんね。優しく、爽やかに行きませんと!カッコつけたいんです、娘達の前では!
「清史郎さ〜ん。夕ご飯ですよ〜。」
撫子さんの声ですね。素敵です!あげませんよ、私のワイフですから!いつものフワフワボイスですね、癒されます!
「今行きます、撫子さん!」
何一つ仕事は進みませんでしたが、まあ、良いでしょう。そんな日もあります。さあ、夕ご飯です。
「お待たせしました撫子さん」
「あらあら〜、そんなに急がなくても、夕ご飯は逃げませんよ〜」
うん、可愛いい!鼻血出そうです!
「いえ、撫子さんの料理なら世界各国の首相も走って来ますよ」
「そうなの〜?首相走れるの〜?走ってるとこ見てみたいわ〜」
うん、そこに注目しますか!流石です、撫子さん!
「少し待っていてもらえますか、首相に鞭打ってでも走らせて来ますから。まずは内閣総理大臣官邸?次はホワイトハウス?ああ、パスポートどこでしたか?ホワイトハウスはワシントンでしたか撫子さん!?」
「パパっ!落ち着いて!首相よりご飯よ!」
「はっ!?」
危なかったです、夕ご飯を食べずに各国首脳を追い立てるところでした。夕ご飯最優先ですよね!何せ撫子さんの手料理ですよ?首相とかねぇ?どうでも良いですね!後で、後で走らせましょう。逃がしませんよぉ!
「椿さん、ありがとうございます!危うく夕ご飯を食べ損ねる所でした。食べてから出発します!」
待ってろ、首相ども!足腰立たなくなるまで走らせてやる!
「出発しなくていいから、早く食べよっ!」
「え〜、首相走らないの〜」
「走りますよ、走らせます私が!」
「冗談よ〜」
「冗談でしたか...」
「うふふふ〜」
これは、裏の裏を読まなくてはいけない所ですか?計画を立てて行動に移せる準備だけはしておかねばなりませんね!おっと、悪史郎が出てきていますね、一旦落ち着きましょう。
さて、今日の夕ご飯はと、これは白い塊とオレンジがかったスープですか。なるほど!アフリカンなスタイルですか。流石です撫子さん。脱帽です!
「何これ?」
椿さんは流石に知らないですよねアフリカ料理なんて。
「今日ね〜、サラさんに教えてもらったの〜」
ご近所に住んでるナイジェリア出身の女性でしたね、お会いした事ありませんが。
「フフとピーナッツスープですか。美味しそうです。頂きましょう!」
小さくフフを千切り、真ん中を窪ませスープを掬って食べるんですよ。スプーンなんか要らないんですよね。
「この白い塊がフフって言うの?」
「そうよ〜、かわいいでしょ〜」
「撫子さんの方が可愛いですよ」
「うふふふ〜」
「はぁ、ご馳走さま!」
「いただきますでしょ〜椿ちゃ〜ん」
うん、今日の食卓も素敵すぎる!撫子さんのセンスに脱帽です!困惑する椿さんも可愛いい!サラさんにお礼をしなくてはいけませんね。ナイジェリアで良いですよね?よし、ナイジェリアを買い取りましょう。
「さあ、食べましょう〜、冷めちゃうわよ〜」
フフは冷めてるんですけどね。
「「いただきます!」」
「召し上がれ〜」
椿さん、適応能力が凄いですね。普通に手で食べてましたよ。流石ですねぇ。
食後はティーブレイク。我が家の日常、常識です。私はコーヒー、撫子さん、椿さんは紅茶ですね。いい香りです。まあ、私が用意するんですけどね。
「清史郎さん〜、ゲーム買ってい〜い〜?」
「いいですよ!買いましょう!メーカーごと!」
撫子さんの欲しい物ならよろこんでー!
「それで〜、VRギアを3つ〜、明日買いに行きますよ〜」
はい、よろこんでー!!違うっ!違わないけど、危うく叫ぶ所でした。
「はい、行きましょう」
ん?何故3つ?予備ですかね?
「明日〜、てんとう虫に買いに行くわよ〜、電話したら確保してあるって〜」
てんとう虫は、ご近所にあるオモチャ屋さんですよ。今の時代、珍しいですよねオモチャ屋!しかし、ご近所のおもちゃ屋で買えるんですね、そのVRギアと言うのは。と言うか、ゲーマーな撫子さん達が欲しがるものを2つ返事で用意するとか、あの野郎っ、用意してやがったな!まだ諦めて無かったのか!旦那がいるのに口説くわ、触ろうとしてくるわ、毎回毎回!頭いかれてんのかくそがっ!
これは、制裁が必要な案件ですね。どうしてくれよう!
「それは良かったですね。」
「明日からゲーム三昧ね!」
「椿さん、勉学を疎かにしたらダメですよ。」
「わかってるって」
「撫子さんも、洗濯など疎かにしないように」
「抜けれないイベントとかあったら洗濯変わってくれる〜?」
「任せてください!」
「パパっ!ママに甘くないっ!」
「デレデレですよ!」
「はあ〜」
洗濯は諸事情で私にはさせてもらえません!まあ、見られたくないのも分かります。分けて洗濯してませんよね?ね?
取り敢えず、仕事の続きでも致しますか。何一つアイデアとか有りませんが、一発屋扱いされるのはちょっと嫌ですしね。
その前にあの店主の断罪プランを…
「それでは撫子さん、椿さん、おやすみなさい」
「おやすみパパ」
「お仕事頑張ってね〜、おやすみなさ〜い」
撫子さんに軽い口づけをして、書斎へ。
皆さん、いい夢を…って、寝るとは思えませんけどねぇ。
さて、仕事のアイデアと、各国首脳の走らせ方、てんとう虫店主の断罪プランを考えてから寝ましょうか!
いやしかし、あの店主は…撫子さんが喜ぶならまだまだ利用価値があるのでは…いやしかし…
清史郎の苦悩?は明方まで続くのだった…
翌日。
あの店主のニヤニヤ顔をメコメコにしてやりたい!
撫子さんにデレデレしすぎだろうがっ!
デレデレしていいのは私だけだろうが!
しかし、ゲームを手に入れた撫子さんと椿さんのあの顔、可愛いかった!素敵過ぎる!心のアルバムに激写して保存完了!永久保存です。
そんな顔見たら怒るに怒れないじゃないですか!
仕方ありませんね。今回だけは!今回だけはっ!見逃しますが、次回はありませんよ?絶対に!絶対にっ!
しかし、あれほど撫子さん達が欲しがるゲームが何故3つも手に入ったのは謎のままですが、まあ、いいでしょう!ワイフ達が嬉しそうですし。
「みんなの分が手に入ってよかったー」
みんな?
「お願いしたら〜、二つ返事で了承してくれたわよ〜。用意出来なければ腹を切るって〜」
ん?みんなの分?ハラキリ?切ってしまえば良かったのにっ!寧ろ切れっ!介錯くらいはして差し上げますよ。
「さっそく登録して〜、キャラクリよ〜」
「どんなのにする?ママっ!パパっ!人間、獣人、ドラゴニュートも良いわね?エルフも有りかもっ!HPの事前予告だけで、何の情報もなかったけど?」
少し待ってください!私も人数に?ドラゴニュート?なにそれ呪文?
「椿さん?私は関係ないのでは?」
「たまには、付き合ってくれても良いんじゃないパパ?」
「そうよ〜、一緒にやりましょうよ〜、その為に〜、お願いしたのに〜」
撫子さんのお願いを無碍にはできません!
「はい、よろこんでー!」
おっと!心の声が飛び出してしまいましたよぉ!まさか、ゲームのゲの字も知らない私を誘って頂けるなんて!
撫子さんは、神か!いや、女神かっ!知ってた!私知ってた!
「パパったら、そんなに嬉しかったの?」
「嬉しいに決まってるじゃないですか椿さん。撫子さんに誘われて嫌とかあり得ませんし、至福の一言です!」
「私の誘いは、入ってないの?」
少し拗ねてる椿さん素敵っ!あー、毎日を自動激写するカメラはありませんか!言い値で買いますよ!
「入ってますよ!椿さんを忘れるとか私にはありません!」
「知ってるわよ!パパっ、明日の9時にワールドオープンだから、頑張ってね!急いで準備しなきゃ!パパも登録とキャラクリやっといてね!」
「キャラクリ?よくわかりませんが、登録したら良いんですか?」
「そうそう、VRギア装着して、電源入れたら勝手に進むらしいから!」
謎の言葉だらけです。椿さん達の頼みで有れば全力でやり遂げる所存!
「はぁ、やってみます」
「楽しみね〜」
「友達とかと一緒にやるし、たまには遊んでってことよ」
「そうよ〜、たまに一緒にやれたら素敵でしょぉ〜」
「わかりました、たまに付き合うくらいなら…」
常に一緒ではない、知ってた、私知ってた。たまに、たまに、ですよね。毎日はいらんと…。
てんとう虫の帰り道は、毎日は要らない、たまにの言葉と、初ゲームのお誘いでフワフワ帰りましたとさ…
箱を開けるとそこには、黒いゴーグル。黒い箱型の何か…
これが、VRギアですか…
掛けても前が見えませんよ?
こんなのでゲーム出来るとか、世の中おかしいんじゃないですか?視力矯正用の眼鏡の方がまだ実用性あるんじゃないですか?
えっ?嫁達はどうしたって?そんなの決まってるじゃ無いですか!一目散に自室へと走り去りましたよ。私一人、置いてけぼりですよ、初心者なのに…
何はともあれ、LANケーブルを繋いでっと。取り敢えず電源入れてみますか!これですかね?ポチッと…
(AW10000の起動を確認…)
(ファーストへコンタクト…)
(コネクトを確認…)
(指定エリアを展開します…)
Another worldsを展開します…
身体スキャン開始…異常なし、登録完了。
脳波スキャン開始…異常なし、登録完了。
個人認証完了。
Another worldsフルダイブ隔離区間へ転送します。
こんな感じでどうでしょう?




