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友達の彼女の告白を断ったら、お断り屋にスカウトされました!  作者: なつのさんち


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さゆと夏希と3人で

11/4 感嘆符後のスペース追加、三点リーダーを偶数に変更、ルビ等その他追加修正

 今日の仕事が全て終わったので、姫子ひめを連れてオフィスへと顔を出す。

 俺を見た瞬間瑠璃るりが抱き着こうとして来たが、手で待てをしてソファーへと座る。

 ひめを膝の上に乗せて抱き締め、そのままの態勢で止まっている瑠璃へと話し掛ける。


「向こうから何かアクションはあったか?」


 中腰の状態のまま首をふるふると横に振る瑠璃。

 俺の事について話があるとの呼び出しを無視した割には何もアクションなしなのか。

 美代みみから交渉に向けて前向きに進んでいるとの連絡が入っているはずなので、それで良しとしたのだろうか。


「多分今日からTop Statuトプステsへの営業妨害が始まってる。3日もその状況が続けばさすがに誰かの差し金だと気付くだろう。

 その前に上手く事が動けばいいんだけどな」


 牡丹ぼたんがオフィスへ戻って来た。俺に挨拶をし、未だ動かぬ瑠璃を誘導して2人、ソファーへと掛けた。


「昨日お伝え出来なかったのですが、スポーツ飲ポカル料のCM撮影の日取りが決まりました」


「あぁ、明後日だろ?」


「あれ? お伝えしてましたか?」


 牡丹が首をかしげる。いや、聞いてないけどな。


夏希なつきと昨日電話してな、それで知ったんだ。今のCMがあとひと月で終わるらしいから、急だけど明後日になったって。

 で、場所は本当にスペックスビル前になるのか?」


「ええ、その予定です。あと、青葉あおば君がアドリブで弾いたLeeeaveリーブスSの『みらくる』についてもそのままBGMとして採用される事になりました。

 LeeeveSのメンバーは顔出しNGな事と、あの日の再現という方向性から青葉君も出演してもらう事になっています」


 すごい、青葉さんすごいじゃん。彼の人生を変えてしまうかも知れない出来事になってしまった。

 最近指名も順調に増えて来ているらしいし、このままスタープレイヤーになる日も近いかもな。


「さて、俺はそろそろ行くよ。ひめももうしばらく家から通ってくれ。いつ一緒に暮らせるようになるかは瑠璃次第だから。

 じゃ、そういう事で。お疲れ様でした」


 俺に飛び掛かろうとする瑠璃とそれを抑える牡丹を後目しりめに、ひめと手を繋ぎオフィスを出てエレベーターへと向かう。

 これで何かしらの行動を取るだろう。


 ひめとは受付フロアで別れ、そのまま従業員出口から外へ出る。

 電話をするとすぐに夏希が出た。


『もしもし、お疲れ様』


「おう、今どんな感じ?」


『服を買って、今カフェで休憩中だよ。後で現在地を送るね』


「了解、紗雪さゆきと2人でどうだ? 楽しめてるか?」


『すっごい楽しいよ。最近同い年の女の子と遊ぶ事なんてなかったからね。優希ゆうきの話でも盛り上がったし、ね~』


 ね~が被って聞こえる。紗雪も楽しんでいる様子がヒシヒシと伝わって来る。

 適当に電話を切り、送られて来た位置情報を元にタクシーを拾って向かった。



「何で同じ服着てるんだ……?」


 夏希と紗雪が全く同じ色の同じ服を着ている。

 トップスはニット地の黒、ロングスカートは白黒のギンガムチェックと落ち着いた印象で、グレーのタイツまで揃えている。

 変装用なのか、夏希は明るめの茶髪のウィッグを被っており、細いフレームのラウンド型伊達メガネをしていた。

 隣に紗雪がいるから夏希だと認識出来るが、街中ですれ違っても気付かないかも知れない。


「おっ、同じなのは……、服だけじゃ、ないんだよ?」


 紗雪に言わされているのか、夏希の顔が真っ赤だ。


 複数のショップの紙袋を持っていたので2人から受け取り、ショッピングはもう十分だそうなので本日も紗雪が予約したと言うフレンチレストランのあるホテルへと向かう。


 宮坂みやさか家ご一行として行ったホテルとはまた違う、全国に展開しているホテルへタクシーで向かった。

 道中何故か俺が真ん中に座らされ、ドライバーに見えないようにあれやこれやされたのはここだけの話だ。

 夏希の手も結構ノリノリだったのがさらに俺を追い詰める結果に。思い出すだけでも恥ずかしい……。


「宮坂様、お待ちしておりました。ご案内致します」


 胸元にGENERALジェネラル MANAGERマネージャーと刻印されたプレートを付けるぴっちり七三分けのおじさんに連れられ、上階のレストランへ向かう。

 ぼちぼち偉い人に案内してもらう為の社交術とかマナーとか学んだ方がいいんじゃないだろうかと思ってきた。


「ごゆっくりお楽しみ下さい」


 そしてまた当然のように個室へと案内され、着席する。3人では少し広過ぎるような丸テーブル。

 向かって右手に夏希、左手に紗雪が座る。


 2人して何も喋らず、出て来た皿を食べてはおいしいと言う程度。俺の問い掛けにもうんとかそうねとかで会話にならない。何を企んでいるのやら。

 ナイフとフォークで料理を取り分け、俺の目を見ながら口に運ぶ。表情がとてもセクシーに感じられ、舌使いまで見とれてしまう。

 特に夏希は変装している為にいつもと見た目が違い、誰か知らない美少女に見つめられているような錯覚に陥る。

 本人も変装している分、心が解放されて大胆になっている様子。テーブルの下では2人同時に脚でツンツンされている。

 それが良かったのか悪かったのか。食事に集中出来ないでいる自分がもどかしい。


「「ふふっ」」


 2人同時に笑うな。



終始ちょっかいを出されている状態のまま食事を終え、今回は紗雪がブラックカードで決済をした。

 領収証を貰うタイミングでホテルのルームキーを受け取っているのを見て、今夜ここに泊まる事を知った。


「おい、俺着替えないんだけど」


「買った服があるから大丈夫よ」


 俺の服も買ったのか。この2人が選んでいる光景を想像すると、少し不安になる。わざと穴を開けたTシャツとかないだろうな……。


「明日のお楽しみだね」


 右腕を夏希に、左腕を紗雪に取られ、まるでどこかへ連行されるかのような気持ちでレストランを出る。

 他の客がチラチラこちらを見て来るのは、宮坂家ご令嬢の奇行に対してか。それとも美少女を侍らしている俺に対してか。

 夏希(エミル)の身バレでない事を祈る。


 部屋に着き、左右から同時にキスを迫られる。

 同じ背丈、同じ服装の2人に挟まれて、俺は言葉を発する間もなくされるがまま。

 何かが始まる前に夏希の変装を解く。こちらの方がいい。


 ベッドに腰掛けた俺の目の前で、夏希と紗雪がお互いを脱がせて行く。

 先ほど聞いた通り、お揃いなのは服だけでなかった。

 違うのは胸の大きさか。紗雪の方が大きい。


「何かな?」


 夏希に睨まれた……。



いつもありがとうございます。

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