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友達の彼女の告白を断ったら、お断り屋にスカウトされました!  作者: なつのさんち


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熱い握手とお礼の内容

いつもより早いですが、本日1回目の投稿です。


10/30 感嘆符後のスペース追加、三点リーダーを偶数に変更、ルビ等その他追加修正

「私の主人が俳優デビュー……」 ニヤニヤニヤ


「私のゆうが俳優デビュー……」 ニヤニヤニヤ


「あたしの優希ゆうきが俳優デビュー……」 ニヤニヤニヤ



 ダメだコイツら、早く何とかしないと……。

 超が付くお金持ちのくせにやけにミーハーだから扱いが難しい。


「お三方はまんざらでもなさそうだね、あとは君だけだ。

 どうだい? 幼馴染を助けると思って」


 だからさっきの土下座はどこに行った!

 クソっ、俳優デビューなんてとんでもない。道で知らない人に声掛けられて写真を一緒に撮るなんて、悪夢としか思えないってのに……。


 そうだ、俺が芸能界デビューしたらプレイヤーとしての仕事はどうするつもりだ? 撮影で1週間家を空けるとかザラだと聞いた事があるぞ?

 瑠璃るりはそこまで考えているんだろうか。


「瑠璃・牡丹・紗(オーナー達)雪は何故嬉しそうなんですか? 僕が芸能界デビューなんてしたら、プレイヤーとしての仕事に差し障ると思うんですが。

 その分店に出勤する日数が減るんですよ?」


「……、あっ! そう言われればそうね。そんな事になったら夫婦の時間がなくなってしまうわ、私とした事がうっかりしていたわ……」


 おい、わざわざオーナー達と言っただろうが。何でよりによって超親密な雰囲気で返事するんだよ。

 ほら見ろ、もう勘付いてるぞこのオッサン。目力入れて首をゆさゆさと平行に揺らしてやがる。

 いや、もしかしたら逆にハーレム押しで攻めたら夏希なつきの評判を気にして取り下げてくれるんじゃないか!?


「なぁ紗雪さゆき牡丹ぼたん。俺が仕事で忙しかったら寂しくなるよな?」


「えっ? ええ、そうねお義兄にーちゃん?」


 何故に疑問形なのかは置いておいて、ギリギリ合格ラインの返答だな。


「それについては考えがあります」


「その考え、お断りします!!」


「牡丹、続けて?」


 スルーするな瑠璃よ、どうしても俺を俳優デビューさせたいのか?

 幼馴染が俺に向けているいぶかしげな表情を見てくれよ、生まれてからずっと築き上げてきた信頼関係が今まさに崩れそうだよ。ただの自爆テロに終わりそうだ……。


「あくまで所属はスペックスのまま、そしてメディア露出のお仕事に関しては高畑芸能事務所への業務委託とします。これでスケジュール管理や仕事内容のチェックを私達の方でも行えるようになります。

 いくらオファーが多く寄せられたとしても、私達のプライベートな時間に差し障らない程度へ抑える事が可能です!」


 そう言って牡丹が立ち上がった。高畑社長も立ち上がった。両者が熱い握手を交わす!!


「いやいやいやいや、あくまで俺がやるかやらないかじゃないの!? 何で2人で上手く纏まったみたいな満足げな顔してるわけ!? おかしいだろ!」


「そしてここからは私の要望なんですけれども」


 そう言って瑠璃が話し出す。

 俺の話を聞けー! 2分だけでもいい!!

 まぁまぁと紗雪に座らせられる。あ、はいスミマセン……。


「私は謝罪は受け入れます、そう申し上げましたが、お礼は不要とは申しておりません。こちらからお礼の内容をリクエストしても?」


「とりあえずお伺いしても? わが社は宮坂みやさかのおいえに多大な恩義が出来た。出来る限りの事をさせて頂く所存に御座います」


 何なんだこの狸と狐の馬鹿試合、もとい化かし合いのようなやり取りは。

 未だに夏希は俺を信じられないような目で見つめているし。

 ほら見てるからくっつくな紗雪。しな垂れかかるな!! あぁ、夏希見ないでぇ~!


「エミルちゃんのお部屋をこちらで用意させて頂きたい」


 それがお礼って言えるのか? もう何かそれ説明色々すっ飛ばし過ぎじゃね? それで高畑社長が理解出来ると思ってんの?

 ほら腕組みして言葉の真意を考えてらっしゃる。ずっとその顔してたら見た目はいいのに、多分中身最低だけど。


 恐らく瑠璃はハーレムの幼馴染枠に夏希を入れたい。

 この1フロア上の住居へと迎え入れ、空いている部屋をあてがい5人での生活をしたい。

 だからこちらで部屋を用意してもいいか?


 ってそんな言い方でどうぞどうぞってなるわけないだろうが!

 それに、俺と夏希の気持ちも考えてくれよ……。


「分かりました、本人が納得するのならば構いません。今エミルが住んでいるマンションは事務所が用意した物ですから、必要な手続き等はないですな」


 いいのかよ!! いや、やけに物分りが良過ぎる……。

 このオッサン的には譲歩なのか、それとも瑠璃の考えに乗ったのか……。

 石田いしださんはチーフマネージャーとして何とも思わないのだろうか。一言喋ったのみでまた空気と化している。


「あの、私の部屋を用意すると言うのはどういう事でしょうか……?」


 そら疑問に思うわな、夏希も。あれで理解する方がおかしい。


「それは後からゆっくり説明させてもらうわ。私と紗雪と牡丹で、ね」


 あ、ここまで言ったら理解出来る人もいるだろう。ほら石田、今だぞ!


「あ、もう5時だ! 私はぼちぼち失礼させてもらいますね。このお話の続きはまた今度詳しくさせて頂くという事でよろしいでしょうか?」


 空気読んでんじゃねぇよオッサン! そして石田(空気)、仕事しろ!!


「石田さん、後はよろしく頼んだよ」


「はい、分かりました」


 何も分かってねぇクセに返事してんじゃねぇよ!!


コラボ作品『心の中へ紡ぐ糸』ジャンル別日間27位、皆様ありがとうございます!


次話は22時に投稿予定です。

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