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友達の彼女の告白を断ったら、お断り屋にスカウトされました!  作者: なつのさんち


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台本その4

先週に引き続き、結衣崎早月様からご提供頂いた台本を元にした台本回の4話目です。

3話目と4話目の同時投稿です。未読の方は3話目からご覧下さい。


 この設定は出会ったばかりの頃の姫子(ひめ)を思い出すな。実際は逆だったけど。

 でもこのプレイは面白い。結構幅広く受け入れられるんじゃないだろうか。

 女性でありながら、男の娘としてプレイをするっていう発想がすごいな。


_______



台本4 『男の娘だけど、好きです。』


 あなたには仲のいい男友だちがいる。女性の装いをするようになっても、変わらず友だちとして扱ってくれる彼に、だんだんあなたは特別な想いを抱くようになっていた。

 今日は休日、彼の用事に付き合って買い物と昼食を済ませていた。


「あー彼女欲しー」

「え~? こんなに可愛いボクがいるのに、ぜいたくだなぁ〇〇は」

「いやいや、お前は男だからな? てかさ、お前といるせいでモテないんじゃね?」

「それって被害モーソーだよ。カワイソー、ボクのせいで彼女ができないとか。現実見なよね、言いがかり!」

「けっ、別の意味でキャーキャー言われてるけど、俺は純粋にモテたいんだよ!」

「あはは、ある意味清々しーね。素直でよろしい!」


 そう言いながら、あなたは本当はこの二人の関係に誰も入って欲しくなかった。いつまでも、自分を特別に思って欲しかった。


「そうだ、ゲーセン寄らね?」

「良いけど。なんか新しいの入ったっけ?」

「おー、ソシャゲとコラボしてんだよ」


 行きつけのゲームセンターで一通り遊ぶと、外は暗くなっていた。帰らなければならないが、帰りたくないほど楽しい時間だった。


「ねーねー、最後にプリクラ撮ろうよ!」

「いや、あのコーナー女性いないと入れないだろ?」

「ボクが女の子にしか見えないからヘーキヘーキ!」


 渋る彼の背中を押して、半ば無理やり撮ったプリクラ。ラクガキでふざけてハートのフレームを書く。

 印刷されたそれを見ると、彼は呆れ顔だ。


「まーたこんなん書いて。勘違いされるだろ?」

「えへへ。……〇〇はさ、ボクと勘違いされるの、そんなにイヤ?」

「」

「ぜ、絶対ナシじゃないなら、このハートを本当の関係にしてみない? ボク、〇〇が好きなんだ……」

「」

「いきなり混乱させてゴメン。〇〇が女の子好きなのわかってる。でも、好きになっちゃったんだ! 諦める覚悟はできてるから……」


 プリクラのシートを胸に当て、まっすぐに彼の目を見つめる。

 彼は、長い沈黙のあとにようやく口を開いた。


「」

「それって……ボクが男だから?」

「」

「そっか。じゃあ、仕方ないね……」

「」


 彼が続ける言葉は、あなたの胸を締め上げるようなものだった。

 罵りも励ましも、今のあなたには変わらない。あなたは最後に、決別の言葉を告げる。


「『ボクたち、もう一緒にはいられないね。バイバイ、〇〇』」


 クーリングタイムに入る。



_______



「これはとてもいい設定ですね! 女性であるお客様(アクトレス)が男の娘を演じる、素晴らしい発想です。

 さすがは月崎(つきさき)様。素晴らしい、ええとても素晴らしいです。尊くてしんどい……」


 おっと、牡丹(ぼたん)のツボに入ったらしい。


「この設定であれば他のアクトレス方も観客(オーディエンス)として呼び込めるのではないでしょうか。

 男の娘が良く似合うアクトレスとはどのようなお方なのか、是非とも究明したい案件です」


「オーディエンス、ですか……?」


 あまりに好みの設定過ぎて企業秘密をバラしてしまった牡丹。

 未だミョンミョンしているので放っておいて、月崎さんには俺から説明しよう。


「ハイプレイヤー総選挙の結果、上位10名にランクインしたプレイヤーのみが出勤する事が許されるワンランク上のスペックス、ハイスペックスという別館のオープンを準備しているところなんです」


「あぁ、ハイプレイヤー総選挙の告知で触れておられましたね」


 プレイヤー達には事前に説明しているが、アクトレスには正式に発表した訳ではない。


 ハイスペックスへの招待状(インビテーション)を受け取ったアクトレスが、「これが噂のハイスペックスへの招待状!? 遂にオープンするんだ!!」という感動を演出するのもスペックスのおもてなしの1つだ。


「そのハイスペックスでは他のアクトレスを観客として見立て、舞台形式でプレイをするという形態を考えています。

 ですが、あくまでアクトレスが望まれれば、ではありますが。必ず観客の前でプレイしなければならないという事ではありません」


「それは、どなたかの監修を受けられていますか?」


「いいえ、まだ計画の初期段階なのでどなたかにご意見を頂ければと思っていたところです」


 そうですか、そう返事をするだけで、月崎さんは黙り込んでしまった。安易に仕事を受けない、もしくは受ける前提ですでに構想を練り始めているのか……。

 どちらにしても今は台本の話が先だ。


「みんな、台本その4まで目を通せたか? ある程度イメージが出来たと思う。

 実際にプレイをしてみたいと思うんだけど、プレイヤーは俺として……」


 その場にいる全員が姿勢正しく、黙って右手を挙げていた。


 月崎さん、あなたもですか……。



次週より実際に台本を使って優希達がプレイする回をお送り致します。

よろしくお願い致します。


結衣崎早月様のマイページはこちら ( https://mypage.syosetu.com/326383/ )


結衣崎様とコラボさせて頂いたお断り屋の短編、アクトレスサイドはこちら ( https://ncode.syosetu.com/n3990eg/ )

プレイヤーサイドはこちら ( http://ncode.syosetu.com/n8849eg/ )


次回より実際に台本を用いた優希達のプレイを投稿致します。


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