電子書籍版公開記念SS第六夜:みんなでお祝い
電子書籍版お断り屋が本日公開開始となった事を記念致しまして、六夜連続投稿致します。
電子書籍版の詳細情報につきましては私の活動報告からご確認願います。
第六夜は全員集合です。
今日は珍しく、嫁達プラスαでの全員集合の上で、高級ホテルのレストランの個室を借りてのパーティーだ。
お祝いだから、と瑠璃が言っていたけど、何のお祝いなのか聞いていないし心当たりもない。
……、お祝いであって、御目出度いではないよな? な?
テーブルには所狭しといかにも高級そうな料理が並べられている。今日は給仕係は不要だからと支配人に伝えてあるそうで、ビュッフェ形式の食事となっている。
ドリンク類もサーバーが用意されており、ソフトドリンクはもちろんワインや何やと取り揃っている。
とは言っても、お酒を飲むのは瑠璃と牡丹、そして俺の愛人扱いの美代くらいか。
紗雪が1人1人に何を飲むか聞いて回っている。メイドモードではなくとも気を回してくれる。瑠璃と牡丹、そしてみみはビールを飲むらしい。
みみは知らないが、瑠璃と牡丹はあまりお酒が強い方ではない。だが飲み過ぎないでとはあえて言わない。潰れたら放っておくからな。
俺はジンジャエールを。夏希はポカル、ではなくグレープフルーツジュースを。姫子はトロピカルフルーツジュースを。そして紗雪は俺と同じくジンジャエール。
「さて、みんなの手元に飲み物は行き渡ったかしら? 今日はお祝いの席よ、楽しく飲みましょう。
以上、乾杯♪」
「「「「「「乾杯!」」」」」
「それでさ、これって何のお祝いなんだ?」
「え? プレイヤー総選挙の成功祈願の前祝いじゃないの?」
あ~、なるほど。紗雪の言う通り、そのような気がする。
「え? 私と優希のW主演が正式決定したからじゃない?」
正式決定というよりはまだ内々での決定であって、制作発表すらしてないだろ? 正式決定ってのは早くね?
そう思ってふとひめの方を向くと、ニコニコととても穏やかな顔をし、お腹を優しく撫でているひめと目が合った。
……、えっ!?
「……………………、んふっ♪」
違うよな!? 違うよなぁ~!!?
「で、未だ何のお祝いなのか瑠璃からアナウンスがないんだけど、ホントに何のお祝いか誰も聞いてないのか?」
「恐らくですが、旧トプステの買収交渉が無事終了した事ではないでしょうか?」
料理を取り分けようとした俺をやんわりと座らせ、みみが代わりにせっせとみんなの分の料理を取り分けては運んでくれる。
みみの言うように買収交渉は無事終了したが、ちょっとタイミングが違う気もするんだけどな。
乾杯をするだけして、後は各自好きにしてどうぞ、と言わんばかりの瑠璃の仕切り方は正直に言って雑だ。
何の名目で集まったのか、何がめでたいのか、誰がメインなのか、そこらへんをしっかりとしておいてくれないと祝いようがない。
「はぁい、それでぇわぁ~、きょ~のよきひぃをいわっってぇ~、もっかいかんっぱぁ~いっ!!」
はぁ、早速ベロベロに酔っ払いやがって……。誰が介抱するんだ? 俺はしないぞ。
「まぁまぁ優希さん、今日はせっかくのお祝いなんですから」
「だから何のお祝いなんだよ!!」
牡丹もほんのりと顔が赤い。みみは強い方なんだろうか。立ち上がり飲み物を取りに行こうとする紗雪を座らせて、みみがドリンクサーバーへと取りに向かう。
「それはもうとてつもないお祝いですよっ! ゆーたん、わかっれるのぉ!?」
やっぱりお前もか牡丹! 全然分からないよ!!
まぁ、今日はこのホテルに部屋を取っているらしいので、後でそれぞれあてがわれている部屋に放り込んでおけばいいか。
何か宮坂三姉妹と初めて会った日を思い出すな。
「私が同席させてもらってもよろしいのでしょうか?
お祝い事であれば尚更気になってしまうのですが……」
みんなにドリンクを配りながら、みみも遠慮がちにそうこぼす。
「いいんじゃない? 愛人と言っても嫁達公認だし。クリスマスイブだって一緒にパーティーしたんだし、大丈夫よ。
少なくともあたしはみみちゃんと仲良くしたいなって思ってるし」
紗雪は嫁としての余裕があるんだろうか。一方夏希やひめは少し余所余所しい態度。
まぁ俺がどうこう言う問題じゃないか。沈黙は金なり。
「ねぇ? お義兄ちゃん」
黙らせてくれないらしい。
まぁ沈黙は金なりって言葉が出来た当時、実は銀の方が価値が高かったらしい。
沈黙は金なり、の後に雄弁は銀なりって言葉が続く。だから雄弁に語った方がイイよ、ってのが本来の意味なんだと。
そう自分に言い聞かせて口を開くと……。
「ゆーちゃん?」
「優希?」
出鼻をくじかれた。
「いや、まぁ、その……、お祝いの席だからな! パーッと行こうぜ!!」
「「誤魔化した」」
…………。
その後、何だかんだとワイワイと食事を楽しみ、酔い潰れた瑠璃と牡丹をみんなで協力してホテルの部屋へと運んだ。
それぞれ個室を取ってるのかと思ったが、またもや高そうな部屋を1室借りたようで、部屋に入ってさらに個室があるタイプのお高いお部屋だった。
これまた三姉妹に初めて会った日と同じタイプ。……、色々と思い出すな。
紗雪が2人をパパパッと裸にひん剥き、ベッドへと移動させる。当時とは違い見慣れたとはいえ、酒に酔ってほんのり赤くなった肌を見るとムラっとする。
「何か思い出すね、優希」
さゆも出会った日の事を思い出したようだ。
あの日はそれから2人だけの秘密を作って、プレイヤー登録をして、ん~で後で大変な事になったんだよなぁ……。懐かしい。
今となっては瑠璃さえいなければ、いやいても関係なく優希、さゆと名前で呼ぶ機会は多いか。秘密でも何でもないな。
みみはいそいそとひん剥かれた後の2人の服を畳んだり浴室の準備をしたりと忙しそう。
夏希とひめは2人が寝かされている寝室とは別の部屋を覗いてはキャッキャしている。こっちの2人も仲良くなったもんだ。
「さて優希、ここにそれぞれ別のタイプの美人で可愛い女性が4人います。どうしますか?」
「「どうしますか?」」
「わ、私も入れて頂いていいんでしょうか……」
みみは戸惑いつつも、さゆ、夏希、ひめと一緒にじわじわと俺の方へとにじり寄って来る。
はははっ、どうするもこうするもまとめて来やがれってんだ!
俺はハーレムの主様だぞ!!
あ、ちょっと待ってそれ早くない?
いやいやせめて寝室にさ、え?
そこ触るのはダメでしょ!?
痛い! 噛む力考えて!!
ってそこ! 2人で盛り上がり過ぎでしょ!?
あ、はいゴメンなさい、頑張ります。
そんな感じでお祝いしました。
はい、皆さん明日からもよろしくお願いしますね。
朝? あ~、朝は多分寝てる2人がね?
関係ないって? はははっ。
なるようになれ。
本日より電子書籍版お断り屋が公開開始となりました!!
これも一重に読者様のお蔭でございます。誠にありがとうございます。
イラストレーターあおいあり様によるお断り屋表紙絵をチェックして下さいませ!!!
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よろしくお願い致します。
誤字訂正致しました。




