夏希とのバレンタインデー
「ホンマに大変やったんやからな! お前がわがまま言うから!!」
「そんなん言うてもしゃぁないやんか!
……、ゆーちゃん以外とキスするなんて、うち無理やもん……」
人気女優になってしまった幼馴染との密会。プレイというよりかは今日のイベントでのハプニング、その為に受けたダメージを夏希にぶつける。
「うち無理やもんちゃうわ! そやったら『キスシーンNGなんで!』ってあの使えんチーフマネージャーに言わせたらええだけやろが」
ちゃうねん、と小さな声が零れる。
「うちも結構有名になってしもたやろ? そやし、ゆーちゃんと付き合おうてる事もそやし、外で堂々と手ぇ繋ぐ事すら出来んやん? でもそれが映画やったらチュー出来んねんで!
むしろチューしろて言われんねん、スゴない!? 人の目気にせんとイチャイチャ出来るやん!」
「何やそれ……、外でイチャイチャ出来るってだけで俺を映画の主演俳優にさせるつもりか!?」
「大丈夫、絶対売れるて社長が言うてるし」
「大丈夫とかそんな問題ちゃうわ!」
何考えてんねやコイツ。ってかホンマに俺が俳優として成功するて思ってんにゃろか。
「ゆーちゃんが売れてしまえばこっちのもんや! あの2人の特大スクープ! って言われても、テレビ見てはる人らはあぁ、お似合いやねぇ~で済むはずや!」
「そんなん分からんやろが!」
はぁ……、俺の幼馴染が天然やったん忘れてたわ。
「まぁあぁええやんか。その話は追々するとして……」
いやいや、俺はこれっきりにしてほしいんやけど。
ん? 夏希がチョコレートを口に咥えて真っ赤な顔。
「はい、ゆーちゃん。どうぞ、チョコレート」
次話は22時に投稿予約済みです。




