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友達の彼女の告白を断ったら、お断り屋にスカウトされました!  作者: なつのさんち


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バレンタインイベント in スペックス

バレンタインデーにちなんでの投稿です。

後書きまで読んで下さいませ。

 年が明けてすぐに、スペックスにおけるバレンタインイベントについて宮坂みやさか三姉妹から聞かされた。

 毎年恒例行事となっているらしいバレンタインイベント。内容としては、この日に限り多くのお客様(アクトレス)と触れ合える機会を作るとの事。

 ただし、手作りのチョコや事前に用意した高額なプレゼントなどは禁止。あくまで既製品のチョコレートに限るそうだ。

 手作りNGなのは色々とアレされる可能性がなくもない事と、高額な物を競って用意されると業界全体の雰囲気がホスト業界へ移行してしまう可能性を危惧している為。


「で、明日は1人のお客様(アクトレス)に対して5分の持ち時間でバレンタインプレイをする訳か。

 事前に設定(プレイ)要望(オーダー)が聞けない状況で、アクトレスの思うようなプレイが出来るのか?」


「基本的にはいつもありがとうとか、ファンですとか、本気の愛の告白とかが多いけどね。あくまでプレイヤー本人としてのプレイだから、急に知らない人の名前を出されるとかはないと思っていいよ。

 あと、バレンタインに限ってはリクエストがない限りお断りしないようにね」


 紗雪さゆきがキッチンでチョコを湯煎しながら答える。隣には生クリームを泡立てる姫子ひめ。生チョコを作るんだろうか。

 瑠璃るり牡丹ぼたんはスペックスのオフィスでイベント企画の最終チェックをしているらしい。


 通常の予約、もしくはフリーマッチングとは違い、並んで待てば確実に意中のプレイヤーとプレイが出来るとあって、毎年大行列になるこのイベント。

 人気プレイヤーは抱えきれないほどのチョコを渡されるそうで、それを分かっているアクトレスは出来るだけ嵩張らないチョコを用意するようになっているらしい。何ともマナーのいい事だ。


「どうせ余るのなら、それをアクトレスカウンターで売ればいいんじゃないかとも思うんだけどね。当日用意せずにふらりと来られたアクトレス向けに」


「それはダメだろ」



「す、好きです! 予約出来た事はないんですけど、応援してます! これからも頑張って下さい!!」


「ありがとうございます。プレイでお会い出来る日を楽しみにしています」



「あなたの為に並んだんじゃないんだからね! 勘違いしないでよね!!」


「いや、勘違いさせてよ。ありがとう、少しずつ食べる」



「キャーーー! キャーーー!! あっ!? キャーーー!!!」


「大丈夫、落ち着いて。落としても中身は食べられるから!」



 疲れる。プレイと言うより某アイドルの握手会のような感じだ。普通のプレイの方が全然楽しめる。何だこの行列は。

 係の受付嬢がいるとはいえ半個室が用意されている中でアクトレスを迎え入れる。自分のブースだけやけに伸びている行列に、他のプレイヤーからの見えない負の感情とも言える咳払いや舌打ち。めっちゃストレスが溜まる。

 あと何人のお相手をすれば、俺はこの状況から解放されるんだろうか……。


「あ~、紗丹さたんさん! やっと会えた、はいチョコ。

 これ紅葉饅頭の中身がチョコなんですよ。他のアクトレスとは一味違うでしょ?」


 うわ、また来たよこの人。でもちょっとありがたい。みんながみんな憧れの眼差しを向けてくれる中、この人は以前会ったままの表情で接してくれる。


「今日はパットどころかブラすらしてないんですよ?」


 止めろバ花蓮(かれん)。受付嬢が変な目で見て来るだろうが!


「それにしても大盛況ですね、さながら人気俳優のサイン会のようです。

 まぁそのうち紗丹さんもサイン会や映画の舞台挨拶とか、色々と忙しくなると思いますけどね!」


 や、止めろよ! 後ろのアクトレスがスマホいじりだしたぞ! 情報が拡散されるぞ!?


「いつもありがとうございます、花蓮さん。僕はCMにチラリと映れただけで大満足ですから。 

 スペックスでプレイヤーとして活動するのが一番合っていると思ってますので」


「お~? これは芸能事務所からのスカウトをお断りするプレイですか~? まぁ映画の主演に関してはほぼほぼ決まってるようなもんですからね!!

 あ、時間ですかそうですか、いやはや失礼しますね~」


 ちょ、ちょっと待て! 延長、延長でお願いします!!


「あの、さっきのお話についてお伺いしたいんですけど……」


 いいからさっさとチョコ渡せやコラ!



 結構な混乱具合になってしまい、千里(ちさと)さんの力を借りてあくまでプレイの一部であるらしい、という噂をプレイヤーちゃんね(ぷれチャン)るに流してもらった。千里さんには何らかの形でお礼をしないと。

 スペックス最上階の自宅、リビングのソファーにドカリと腰を下ろす。ふぅ、やっと気が抜ける。


「お疲れ様です、アナタ。結局何人のお相手をしたんですか?」


「ワカリマン。チョコが入った箱が重た過ぎて底が抜けたとしか……」


「……、来年から人数をカウントするようにしましょうか」


 いや、そんな事しても何の意味もないと思う。だって何回も同じ人がチョコ渡してくれるんだもの。


「まぁお仕事のお話はこれくらいにして、本番と行きましょう?」


 牡丹ぼたんの言葉をキッカケに、嫁達が立ち上がり、それぞれ自分の部屋(シチュエーション)へと向かって行く。


 本番か、なるほど。

 俺達のバレンタインデーは、これからだっ!!!





はい、という事で本日は残り5話を1時間置きに投稿致します。

1話としてはかなり短いですが、それぞれ別のお話として分けたかったので……。

各SSをお読み頂きまして、下のランキングタグに貼っておりますアンケートにお応え頂ければ嬉しいです。

今後の参考にさせて頂きますので、よろしくお願い致します。


次話は18時に投稿予約済みです。



こういう事をやっていた時期もありました。

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