3 新しい出会い
今月いっぱいは毎日更新して行こうと思います!
ついにヒロイン登場です!
陣は今、いきなりあらわれた落とし穴におちて、わけの分からない所にいた。
「ほんとにここはどこだよ。てか尻が痛すぎる」
陣は、尻を擦りながらそういった。
陣は、なんのクッションも無く、いきなり落とし穴からはきだされたため、そのまま地面に尻を強打してしまったのである。
陣は尻の痛さに耐えながら、周囲を確認したが、周りは光がないため薄暗く、少し先からは待ったく何も見えなかった
「また、真っ暗闇かよ」
そんなことを呟いたとき、急に視界が明るくなった。
陣は一瞬何がおこったか分からなかったが、目線を上にあげたとき、その存在にきずいた。
そこにあったのはらシャンデリアだった。
そして、よく見てみると火が使われていない。魔法道具ってやつか?
「なんでこんな洞窟にこんな物があるんだ?」
陣は視界が明るくなり、周りを見ることが出来たるようになり周囲を見渡した。
そこには洞窟にはあるべきはずのないものが沢山あった。机に椅子、花瓶に本棚、しまいにはキッチンらしきものまである。いやいや、おかしいだろ!? 何が起きるかわからない。逃げるしかないな。
そうしてにげだそうとした時
「そんなに怖がらなくてもいいではないですか」
どこからとも無く女性の声が聞こえてきた。
陣は慌てて振り向きあたりを確認した。すると、椅子に座って何か飲み物を飲んでいるメイド服姿の美女がいた。
「な!? いつの間に」
なぜメイド服という疑問もあったが、陣はそれ以上に気付かぬうちに人がいたことの方が驚きであった。
「そんなことはどうでもいいではないですか」
その美女はこちらをちらりと見て、また飲み物をのみはじめた。
陣は怪しすぎる相手なのに、今、目の前にいる美女から目が話せなかった。
美女は藍色の髪に肩にかかるかかからないかぐらいのショートカットに藍色の目。
スレンダーな体型に控えめの胸。正直にいうと、ドストライクだ。
「そんなに見つめられると私も恥ずかしいのですけど」
「あ! す、すいません。」
陣はやってしまったとばかりに慌てて謝罪した。
「ふふふ。良いですよ」
その美女は笑みを浮かべてそういった。
やべー、可愛すぎる。陣はシャルミラもかなりの美人であったと認識していたが、この女性は陣にとってシャルミラ以上ものであった。
そのことも、重なってか陣の口調は自然と敬語に変わっていった。
「あ、あの、お名前はなんて言うんですか?」
「サヤカといいます」
「サヤカさんですか。俺は神木 陣といいます」
「ジンさまですね。わかりました」
サヤカ? 日本人なのか? 名前はバリバリ日本人なのに見た目が違いすぎる。
ハーフという可能性もあるが、どうも、そういう感じはしない。
陣はサヤカさんと少し雑談をした後、覚悟を決めて質問をはじめた。
「サヤカさんはここでなにをしているんですか?」
「人をまっているんですよ」
サヤカさんは即答した。待ち人かぁ。彼氏とか夫とかじゃないよな。そうだったら、泣いちゃうよ、、
「その人は今どこに?」
「目の前にいます」
「え?」
2人の間に沈黙が流れた。陣は周りをキョロキョロと、みわたしてみるもこの空間にいるのは俺とサヤカさんの2人だけである。
ということは、
「俺?」
「はい」
そう答えたサヤカさんはとてもいい笑顔をしていた
「あの、失礼ですけどどこかでお会いしたことは……」
「ありません。今が初対面ですよ」
ですよねー。なら待ち人ってどういう事だ。陣は頭をフル回転させて、自分がサヤカさんの待ち人である理由について考えていた。そして、陣はあることを
思い出していた。
それは陣が落とし穴に落ちる直前に聞こえてきた
『スキル《ダンジョンメイカー》を確認。ただちに最奥へ案内します』
のことであった。もし、ここがあの声の言っていた最奥だとするのなら、サヤカさんの待ち人は
「ダンジョンメイカー?」
サヤカさんは少し驚いた様子を見せたものの、すぐに、いままでのように微笑み
「はい。その通りです。でも、正確にはダンジョンマスターですがね」
「ダンジョンマスター?」
「はい。ダンジョンマスターとはダンジョンを作り、それを運営するとひとのことです」
なるほどつまり、ダンジョンメイカーのスキルをもつ人のこと。つまり、俺ということか。
「ジンさま、お願いがあります。自分のかってなお願いとはわかっていますが、もう一度ここにダンジョンを、作ってはくれませんか?」
そういってサヤカさんは頭を下げた。
「もう一度ということは、ここは昔ダンジョンだったんですか?」
「はい。と言ってもほんとの数日ですがね。」
そういって、サヤカさんは悲しそうな顔をしてぽつりと話し始めた。
「ここにダンジョンを作った人はとても慎重な方でDPもたくさん集めてからこのダンジョンを作られました。準備も完璧だった。しかし、なにが起こったかは詳しくは分かりませんが、そのマスターが突然亡くなってしまいました。
そして、ダンジョンを他に運営出来る人がいなかったため、このダンジョン一部の機能を残したままなくなってしまったのです」
つまりここはダンジョンだったがマスターが死んだので、ダンジョンじゃなくなったということか。
ダンジョンマスターが死んでもほかにダンジョンを運営出来る人がいる限りダンジョンが運営出来るということか。
これは新しい情報だ。しかし、分からないこともあった。
「あの、ここの経緯はわかりましたが、それにサヤカさんはなんの関係があるのですか?
あと、すいませんが、DPがなんなのか教えて貰っても宜しいですか?」
陣はそういうと、サヤカさんは
「はい。わかりました。まずDPについて説明します。DPとはダンジョンポイントの略で、ダンジョンを運営していくうえで、とても大事なもののことです。次に、私のことに説明します。私は前のマスターによって召喚されたダンジョンドールといわれる種族で、ダンジョンの管理、防衛を主な仕事としています。しかし、前のマスターのときはまったく何もせず終わってしまいました。なので、次こそは、私はしっかひとダンジョンマスターのお手伝いをしたいのです!なのでどうかダンジョンを作ってくれませんか?」
そういうと再びサヤカさんは頭を下げてきた。
そして、陣は
「はい。良いですよ」
陣の返事を聞いたサヤカさんの顔はぱっと、あかるくなった
「まぁーどこかに拠点を作らないと行けないと思っていましたしね。それにサヤカさんも手伝ってくれるんですよね?」
そうサヤカさんにといかけると
「もちろんです!!」
と即答された。拠点、美人ゲットとはとても最高じゃないか。
そんなことを考えていると
「ジンさま」
「ん? なんだい?」
「私のことはサヤカとお呼びくださったい。それにもう口調を元に戻しても大丈夫ですよ?」
そう言われて初めて自分の口調がおかしくなっていたことに、きづき恥ずかしくなった。
「そーだな。なら俺のことはジンと呼んでくれ」
「はいわかりました。よろしくジン」
「あぁ、よろしくサヤカ」
素敵なこの出会いに、こんな時ばかりはシャルミラに感謝した陣であった。
ご意見、感想よろしくお願いします!
あと、陣は普通より大人びている設定です!
そのため、口調もあのような感じになっています。