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第十三章 より戻し3

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

尚江は利奈が去った後、店を出て店の前に佇んだ。



すると、近藤と垣田と山田が店の前を、通り過ぎ様とすると、



近藤が尚江の顔を見て、微笑んだ。



尚江もその時、近藤に微笑んでいた。



そして男三人は、歩き出した。



利奈は電車の駅に行く為に、近道を通ろうと大通りから外れて、路地に入った。



すると駐車場の前を、通りすがろうとした時であった。



急に後ろから、利奈は口を押さえられた。



利奈はもがき、駐車場の角に連れて行かれた。



そして頬にナイフを突きつけられた。



それはまさしく彰子であった。



彰子は利奈の頬に、ナイフを突きつけながら、「智彦の大事な魂の肉体に、



少し傷を付けてやる。



あいつあんたが死んでから、あんたの家の布団で横たわる、



あんたの頬を愛しそうになでては、涙を流して自分の頬を、あんたの頬によせて、



『聖菜、聖菜』と、泣いていやがった。



今は生きた聖菜の頬に顔を寄せて、あんたはそれに対して、



強い安心感を得て、深い眠りに落ちるのだろ。



智彦は私に一度でも、そんな事はした事は無い。



そうだこれからちょくちょく、顔に傷を付けて、



智彦を苦しませてやる。



傷が治った頃、またあんたの前に現れて、あんたの頬に傷を付けてやる。



可愛そうだね智彦は、可愛い聖菜の生まれ変った姿に、



訳有りの傷を付けられて、あははははは」と、不気味に笑った。



その時だった。



彰子は誰かに手首を掴まれた。



そしてその手首を背中に捻られ、苦しがる彰子。



それは近藤であった。



すると近藤は山田に、「山田君、VTRの撮影はどうだい」と、答えると、



山田は、「ばっちり撮影出来ました」と、手でOKサインを出した。



すると山田は、ビデオカメラと携帯カメラとで、同時撮影をしていたのであった。



その時もがく彰子。



垣田は自分の携帯電話で、警察を呼んでいた。



近藤は山田に、「ご苦労さん、悪いな余分な仕事をさせて」と、告げると、



山田は、「この不景気に、2万5千円のステーキを、ゴチになった仕事にしては、



安い仕事でしたよ」と、笑っていた。



垣田は携帯を掛け終えて、「目撃者三人、その内部外者二人、



証拠VTR撮影二写、完璧に告訴出来るな」と、語った。



その時、彰子はもがいて、「ちきしょう離せ、お前の可愛い聖菜と、



この世で出会う事が出来たのは、



誰のお陰だと、思っているんだ馬鹿野郎」と、暴言を吐いていた。



すると山田が、彰子からナイフを取り上げて、「お言葉ですが、



もう十分でしょう」と、答えると垣田が、「近藤君は十分あなたに、



その償いをして来たでしょ。



何不自由ない暮らしをあなたに与え、今まであなたに幸せを与え続けた。



訳は昨日この二人から聞きましたが、



もうあなたの思い通りには、成りません」と、答えると、



彰子は、「うるさい馬鹿野郎、お前に何が解る。



離せ智彦、お前に聖菜を与えたのは、誰だと思っているんだ」。



もう彰子は、気が狂ってしまっていた。



この声を聞きつけ、差ほど人気の無い通りではあったが、



通り掛かりが数人ここで、足を止めていた。



暴れもがき暴言を吐く、彰子を取り押さえる近藤、



俯く利奈、山田がナイフを持ち、垣田が携帯電話を手にしていた。



ギャラリーからはどう見ても、通り魔の犯行でしか見えなかった。



するとパトカーがサイレンを鳴らして、ここに駆けつけて来た。



騒然とするこの周辺だった。



駆けつけて来た警察に、垣田が落ち着いて事情を話すと、



山田は先程のVTRを再生して、警察に見せていた。



声までしっかり撮れていた。



警察もこの経緯と、証拠VTRを見せられると、事情聴取も簡単に済ませて、



先程ビデオ撮影した、DVDだけを貰い、彰子だけをパトカーに乗せて、



後の関係者は、後日話を伺う事になり、パトカーは立ち去って行った。



近藤はその時、利奈を抱き寄せて、「複雑な思いだろうが、帰ろうと」言って、



利奈の腰に腕を回して、三人はここを跡にしたのであった。



後味が悪い利奈と近藤ではあったが、



これで一応、彰子との決着は、付いた形となった様であった。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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