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第十二章 再会6

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

午後になると、近所の人達に話が伝わり、



家を尋ねて来ては、利奈に会いに来て、復活の祝いに来てくれた。



通常では有り得い、恐怖に戦く現象だが、



近所の人々は優しく、聖菜の復活を称えてくれたのであった。



これも聖菜の個性の様で、我侭な所は有るが、いつも人当たりが良く、



生前近所に明るく振舞っていた、聖菜であるが為に、



近所は聖菜の復活の出来事で、不景気感が和らいだのであった。



同時に近藤も称えられ、祝いの言葉を述べられると、



人々の暖かさを感じる二人であった。



近所の多くの人々が、質素では有ったが祝いの品を持ち寄り、



ちょっとした祝賀会が開かれ、改めて大々的に近所で、



祝賀会を開く事にまで話が弾んで、この町は聖菜の復活で、



お祭り騒ぎになっていた。



今までの利奈の話も、聞いた近所の人々は呆れたが、



それでも戻って来て、また近藤と再度婚約した事を、称えてくれたのであった。



やはり生前から聖菜は近藤と一緒に居て、初めて分かち合えると人々は、



二人の仲を取り持つ様に、喜びを噛み締めたのであった。



取り合えず近所の人々との挨拶も終わり、あの海へ出掛けた。



丁度夕日が海に沈み掛けていた。



二人は佇み夕日を見詰めていた。



ここは自宅から少し離れた、海の公園と言う名の砂浜で、二人は思いに更けていた。



徐に近藤はタバコを吸うと、利奈は、「ごめんなさい、



本当に心からあなたに、謝らなければならない、孤独にさせてしまった事、



そして大事な聖菜が自分の手首に、傷を入れ様とした事、



いつまでもすがり付いている事、生まれ変っても。



そして我侭な事」。



そう告げると近藤は、タバコを一服吸って、「俺達の魂は常に一緒に居る様に、



神に仕向けられているのさ、お互い遠く離れる事で、



お互いの魂の価値を知らされる。



どちらかがその魂を持て余すと、必ずどちらかに体罰を与える。



俺もあの時、いい気に成っていたかも知れない。



姫と呼ばれている女のを、物に出来た事に」と、



語ると利奈は近藤に振り向いて、「それは違う違うわ、



求め過ぎる我侭な私に、智彦から離されたの、そして彰子に智彦を与えた」。



近藤は海を見詰めながら、「俺達は罰を与えられたんだ、



俺は最初は彰子の恋人だった。



結局彰子を捨てて、聖菜に靡いた」。



利奈、「自然だった、自然過ぎた。



私はあなたを嫌っていた。



汚らわしい男だと思った。



でも16のあの時、私はあの部屋のベッドで抱かれた時、



あなたの優しさは本物だった。



優しく私をアプーロチをして、未熟な女であった私を燃え上がらせた。


自然だった、ただ闇雲では無かった。



あなたは私に絶え間ない愛を、与え続けてくれた。



同時に優しさも愛情も、それは月日が二年が過ぎても三年が過ぎても、



絶え間なく愛し続けてくれた。



最後にその結晶を私に与えてくれた」と、



語ると左手の薬指のリングを、夕日にかざした。



それを見ながら、タバコを吸う近藤は、「不思議だな、



そのリングはシンプルだけど、特別注文で作らせたリング。



お前の薬指にしっかり合う様に、9.3311mと言う微妙なサイズを、



職人に作らせたんだ。



そのリングが見事にフィットするなんて」と、思いに更けた。



利奈、「宿命なの私達は、必ず求め合う様にと、神が仕向けているの」。



その時、近藤が俯いて、「長い人生の中で、俺達はまたこの時の中で、



出会いそしてまた恋をリベンジさせて行く、お前が居ない時間俺は、



遠き日の思いを、何気に心に抱く事も有った。



忘れられないお前との愛を、心の中で暖めた日々もあった。



もう戻れない時を惜しみ、ありふれた人生を歩んでいる時に、



お前と過ごした時間を夢に変えて、



思い出を暖めた事もあった。



そんな人生の狭間に消えた恋は、まるで小説の1ページに書かれた、



一説の恋文を、必死に探しページをめくり、戸惑った事もあった。



お前は俺の青春と言う、大事な心の一説だった」。



利奈、「それはお互い様でしょ、人生経験は智彦の方が豊富でも、



私はフラッシュバックと言う形で、前世の青春を呼び起こして、



今あなたとリベンジしている。



きっと誰もがそうよ、私達だけが特別ではない。



気が付かないだけで、戦争で夫を失い、今度生まれ変って来た時には、



幸せでいたいと願ったカップルが、戦争が起きないこの国で、



リベンジを図り、街で仲良く歩いている、カップルで有るかも知れない。



年の離れたカップルも、実は私達と同じなのかも知れない、



それは魂の絆を強くする為の、神に与えられた試練なのかも知れない」。



近藤、「そうだな、俺達もこうしてまた出会えた事で、愛の強さが増した。



愛すると言う絆が強くなったからな」。



その時、利奈は沈む夕日を見ながら、微笑むのであった。




この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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