第十二章 再会
オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125
季節はもうすっかり秋らしく、とても過ごし易くなっていた10月。
と或る土曜日、利奈にとっては、二度目の体験をする事になった。
それは婚約である。
近藤は利奈を自分が生まれ育った、横浜の地元に連れて行く事になった。
居酒屋のフラッシュバックの店にも、顔を出す事にした。
今日は聖菜の実家に泊まる為に、衣服をカバンに入れて、
二人は車で横浜に向かっていた。
聖菜の実家は根岸で、近藤の実家から聖菜の家までは、数キロ離れていた。
どちらの実家も海には近かく、二人がよく品川埠頭で、タンカーを見詰めるのは、
昔を惜しんでいる為であった。
そして根岸の聖菜の一戸建ての、築40年以上経過していると見られる様相の、
実家の玄関の前に、普通乗用車一台が、止められるスペースが在った。
そこに車を家と平行に止めた。
二人は車を降りると、近藤が一度深呼吸をして、玄関先に佇み呼び鈴を押した。
しばらくすると、ここのあるじらしき人物が、
アルミ製のガラスの、格子戸の前に立つのが見えた。
そして引き戸をガラガラと開けると、70歳前後の女性が、
近藤の姿を見て驚き、「あら、お久しぶりね」と、笑顔で答えてくれた。
近藤はその時、神妙な態度で、「見て貰いたい子がいるのです。
ご承知願いたくて尋ねました。
どうか恐れないで、その子を見て頂きたいのですが。
御承知願いますか」と、頭を下げた。
女性は真顔になり、近藤の後ろに立っていた利奈を見た。
そして女性は、「お入り下さい」と、家に二人を通すのであった。
居間に通されると、座卓の前に 二人は正座で座っていた。
そして女性は麦茶を用意して、座卓に置いた。
その時、近藤と利奈は俯いていた。
女性はその姿を見て、「そう、そうなのね、
この子にあの子の意識はあるの」と、問い掛けると、
利奈は深々と頭を下げて、「大変辛い思いをさせてしまい、
申し訳御座いませんでした。
只今猪原家の一人娘、聖菜は肉体を変えて、
聖菜の魂を宿し、母の元へ戻って参りました。
こんな不幸な娘ですが、また母と呼ばせて頂いても、宜しいでしょうか」。
その時、母親には言葉は要らなかった。
ただこの子が、この世に帰って来た事実だけで、今万感の思いであった母。
母は一頻り目頭が熱くなり、涙が頬を伝っていた。
そして聖菜の所に行き、頭を下げている聖菜の両肩を、両手で持って、
顔を上げさせて、抱きしめたのであった。
母は一頻り、「聖菜、聖菜」と泣きじゃくり、利奈を強く抱きしめていたのであった。
利奈も今万感の思いを胸に、抱いている母の背中に両手を回して、
利奈は、「お母さんごめんね、もう私は 一生お母さんが死ぬまで、
必ず生きるつもり、生きてお母さんに顔を見せるね。
姿は変わってしまったけど、私のお母さんの思いは、変わらないから」と言って、
利奈も母を、強く抱きしめたのであった。
母はその時、利奈を抱いて聖菜と確信出来たのであった。
すると母親は徐に、「智彦君、有難う、
こうして聖菜をこの世に戻してくれて」と、呟くと、
近藤は、「いえ、僕の力では有りません、それは聖菜の強い魂が復刻を願い、
こうしてここに、帰る事が出来たのです」。
すると母は、「それは智彦君の、聖菜に対する愛の強さが、
聖菜を復刻の道へと歩ませたのよ、この子の力だけではないわ」と、
語ると利奈は、「そう私を智彦が、心の何処かで愛してくれていたから、
あの時フラッシュバックが起きたのよ、あのフラッシュバックは、
智彦の思いが私に反映されたから、起きた出来事。
この運命を司る道しるべだったの」と、
呟く利奈に近藤は、思いに更けて行ったのであった。
そして二人は、当時使用していた、聖菜の部屋に足を運んだ。
利奈は部屋に入ると、部屋を見回した。
部屋は割りと広く、聖菜が生前使用していたまま残してあった。
そう母親は最後の聖菜の言葉、『生まれ変ってくるから..』を信じて、
この部屋を、そのままにして置いたのであった。
窓を見詰める利奈は、
よく晴れ上げた空を見詰めて、「ここよ、私の最初に起きた、
フラッシュバックは」と、呟いた。
近藤は何気なくズボンのポケットから、指輪のケースを出し、
蓋を開けると指輪を掴み、もう片方の手で利奈の手を持って、
利奈の左手の薬指に、指輪を通した。
それを利奈は眺めていた。
その指輪はシンプルで、小さなダイアが嵌っていた。
昔流行ったタイプの、ジュエリーリングだった。
そうこの指輪は、聖菜が生前婚約指輪として嵌めていた物で、
生まれ変った利奈に、嵌めたのであった。
そして近藤は呟いた、「リベンジの時が、やって来たよ聖菜」。
その時、聖菜は近藤の眼差しを見詰めて、「抱いて..」と、呟いたのであった。
二人は激しくキスをした。
そして利奈をベッドに近藤は押し倒すと、利奈は激しく悶えた。
激しいキスは、とどまる事を知らなかった。
利奈が着ていたシャツを無造作に脱がすと、シャツのボタンが飛んだ。
白いレースのブラが露になると、履いていたタイトスカートも、
無造作に脱がしたせいで、ホックが飛んだ。
近藤はブラを引きちぎる様に外すと、利奈の興奮は勢いを増した。
張り裂けんばかりの声で、利奈は悶えると、
近藤はショーツに手を掛け、乱暴に脱がした。
今近藤は、あの時の愛しいさを、今ここでぶつける様に、利奈を激しく抱いた。
すると利奈は初めて起こった、フラッシュバックと今が重なり合い、
例え様の無い、快楽に落ちて行った。
近藤に身を委ねる利奈は、まるで大海原に浮かんだ、
一船の船に揺られている様であった。
時に激しく時に穏やかな、大海原を演じる近藤に、身を委ねていた利奈。
二人の激しい愛は、とどまる事を知らなかった。
あ な た の 海に 浮 か べ て...
作詞 Shiny Pastel Moon
愛しい人が隣で眠る毎日を
I who hope 心に刻むの
朝、顔を近づけ見つめると
深い眠りに落ちていた彼が愛しくて..
私は、その頬にキスをした
さり気ない事が、幸せと感じた時
心を満たす何かが有るのだろう
今満たされる私の思いを感じてくれたあなたは
迷うことなく心と共に捧げるの
この世に生まれて一番愛した貴方に
捧げた喜びをI do not forget it
I cut it in heart I never forget it
彼は少し眼を開け、私を抱き寄せた。
私は目を瞑る彼に
愛してるって聞いたら眠ってた
一人じゃない私を感じていたいの
何時までも遠く輝く星の様にwish it to God
あなたに問いかけた
Friend of your heart be only me何時までも..
ささやかな恋の行方は、あなたの心の海へ解けて行く、
そんな時が続く毎日が欲しいの
あなたの広い心の海に、私を浮かべて居て欲しい
沈まないように、荒れない様に
優しく包んでそして
穏やかの海を演じて欲しい…
そう..あなたが私を見つけたの
やるせない世界からから私を
もう雨でもいい、闇でもいい
側にいて居て私を抱いていてくれればいい
大人しくしてるから
あなたの温もりさえあれば
優しいあなたがいれば何もいらない
I believe eternal love ….
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




