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第十一章 追憶6

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

二人は互いに思いに更けていた。



彰子は聖菜に対し、罪を背負っていた。



利奈は事情を知りながらも、



彰子には苦労を掛けてしまった、罪を背負っていた。



今解き放たれる、互いの罪意識を問うのであった。



彰子、「私は教会で神に祈りを告げた」。



利奈、「それは彰子に、智彦が靡く様にと」。



彰子は驚いて、「尚江に聞いたのね..」。



利奈は彰子の目を見詰め、「無常ね、聞いたのは私だけではないの」。



その時、彰子は躊躇う姿を見せた。



彰子は目が虚ろになり、「そう..」と呟き、寂しげな面持ちになった。



そして彰子は、「聖菜、恨んでいるでしょ私を..」と、俯いた。



利奈、「彰子、私は恨んではいない」。



彰子、「嘘、嘘よ..」と、



躊躇いながら答えると利奈は、「偶然よ彰子、あれは偶然が巻き起こした事故よ」。



彰子は急に声を荒げて、「嘘よそんなの嘘、



私はきっとあなたに呪いを、掛けられると思った」。



利奈は穏やかなに、「私は死んでから、直ぐに生まれ変って来たの、



彰子を恨んでいる余裕なんて、無かったはずよ」。



彰子も穏やかに、「智彦が病院で治療を受けている時に、



私は看病していた。



聖菜に罪を背負いながら、智彦を癒していた。



智彦は立ち上がれなかった。



ボロボロの心は、そう簡単には修正は出来なかった。



そうよ聖菜が全てだったから。



でも智彦を私が誠心誠意看病を行うと、私に感謝をしてくれた。



私は嬉しかった。



智彦は昔から情に厚い男だった。



すると私を愛してくれた。



あんなに聖菜を愛していたのに、私に愛情を注いでくれた。



私は智彦を愛しそして、結婚を誓う様になった。



でも怖かった、聖菜から智彦を私に靡く様にと、祈った私の願いは、



神は聖菜の死を選択した。



私は望んでない選択だった」。



利奈、「彰子、私は今それを聞いても、恨みは心に抱かない、



彰子だって智彦を立ち直らせる為に、



血の滲む様な努力で、看病をしたと思うから。



私は確かに間違いなく、聖菜の生まれ変りよでもね、



私の死は、彰子が神に願った呪いではない、運命なのよ。



現に彰子は今まで、智彦と結婚をして子供が生まれ、



どんな傷害がそこに、訪れたと言うの。



彰子はただ願った罪意識に、怯えて今まで生きて来ただけ、



逆に言えばそれが、神の体罰だとすれば筋が通るわ」。



彰子はそんな利奈が切なかった。



そして利奈が話し続けた。



利奈、「でもね、彰子は智彦との暮らしの中で、自ら過ちを犯した。



株と言う過ちを。



智彦に借金の取立てが来るのを恐れて、最もらしい理由を置き手紙に書いて、



離婚届にハンコを押させた。



そして智彦から行方をくらました。



智彦は彰子を愛し、真面目に働きあなたと暮らして来た。



わき目も振らず、彰子だけを愛し、彰子の幸せを願っていた。



ねえよく心に据えて置くのね、私の恨みはそこに有るの。



彰子に対し私の恨みは、智彦を自分に靡く様にと、祭壇で願った事では無い。



株の焦げ付きで街金融に、借金をしたまでは解るわ。



でも自分勝手に家を飛び出し、訳も話さずに勝手に、



離婚届を智彦に突き付けた恨みは、永遠に消えないわ。



智彦を自分に靡く様にと、祭壇で願った恨みは、今から始まるのよ。



それは私ではないわ..」。



するとこの個室に、近藤が現れた。



近藤は何も言わずに、その場に佇んだ。



すると近藤は一言、利奈に告げた。



近藤、「もう行こう、話は済んだ様だから」と、利奈に告げると、



利奈は椅子を引いて立ち上がり、近藤は彰子に、「ここの勘定は俺が払う、



さようなら今まで有難う、楽しい日々を過ごせたよ」と、言って、



利奈と一緒に、個室から出て行ったのであった。



その時、彰子は海を見詰めて、流離いながら拠所を無くしたのであった。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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