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第一章 理解不能3

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125


利奈はトイレに行くと、鏡で自分を見詰めた。



得体の知れない記憶が、過ぎる現象が不吉だった。



利奈は昨晩の夢の中に出て来た、営みの相手が、



未だに誰だか解らず、気に成っていた。



昨日から利奈の脳裏に浮かぶ、白黒の映像が掴めなかった。



すると後輩の女子社員が、



そんな利奈を見つけて、「先輩、化粧の乗りが悪いのですか」と、問い掛けると、



利奈は後輩に振り向いて、「なんでよ」と、怒った。



後輩、「だって自分の顔を念入りにじっと見詰めて」と、語ると、



利奈は、「恭子、そんなんじゃ無いの」と、顔を強張らせた。



すると恭子は首をかしげて、「今更整形でも考えてるとか」と、問い掛けると、



利奈、「悪かったわね、どうせブスよ」と、激怒した。



恭子はそんな利奈に、平然とした態度で、「そんな事有りませんよ、



社内では美人で有名ですから」と、褒めた。



利奈は呆れて、「心にも無い事言わないでよ」と、また怒った。



恭子やはり平然と、「はーい」と、言ってトイレから出て行った。



利奈は自分の顔を、鏡に映しながら、「ったく」と、言ってふて腐れたのであった。



利奈もトイレから出ると、廊下で男性社員の、営業担当の石塚とすれ違った。



利奈が石塚を捕まえて、「私ね、昨日から変な出来事が、



起きているのよ」と、語ると、



石塚は驚いて、「え、どんな出来事ですか」と、聞いた。



利奈、「夢の中で、記憶が無い男と、



ベッドでエッチしてるのよ」と、小声で話すと、



石塚は呆れて、「もおそんな事、僕に聞かれても知りませんよ、



だからなんですか」と、呆れ返った。



利奈、「白黒の夢で、実際にエッチした感覚が有るのよ」と、顔を強張らせると、



石塚、「デジャブじゃないですか?、



今度の新しい男と、エッチする予言だとか」と、告げた。



利奈、「誰なのそれは。



私今の彼氏と婚約してるのよ、縁起でも無い事言わないでよ」と、怒ると、



石塚は逆に怒って、「僕、忙しいんですから、



そう言う話は呑みに言った時にでも、して下さい」と、呆れてそそくさ、



荷物を抱えて、仕事に出掛ける石塚であった。



利奈は社内に戻り、自分のデスクに着いた。



隣の近藤は部長の席で、部長と何か立ち話して笑っていた。



利奈は独り言をブツブツ呟いていた。



「なによまったく、誰なのよ夢の中のエッチの相手、



それに頭の中に過ぎる画像はなんなの」。



独り言を呟く利奈に、向かいのデスクの恵美子が、



疑問に思い、「どうしたの、一緒に行った近藤さんに、



エッチ断られたの」と、からかうと、



利奈は大声で激怒して、「あんたじゃないわよ、



仕事中にそんな所行かないわよ」と、自分のデスクを叩いた。



周りは騒然となった。



恵美子は首を竦めて、「ヘイヘイ」と、言って黙り込んだのであった。



近藤が自分のデスクに戻ってくると利奈に、「やけに午後からイライラしているね、



ストレス性の頭痛かもな」と、心配すると、



利奈は近藤に振り向いて、「私、昨日からおかしいのです。



夢で見知らぬ男とエッチしているのですよ、それも真昼間から」。



それを聞いていた恵美子が、「欲求不満じゃない」と、語ると、



利奈は、「昨日彼氏としたわよ」と、また大声を張り上げた。



近藤も呆れて、「映画のワンシーンや、ドラマのシーンの記憶が、



実体験とタブって夢に出て来たんだきっと、



人間の記憶なんてあいまいだから」と、呆れ口調で答えると、



利奈は真顔になり、「その夢を見てから、昼間仕事をしていても、



一瞬断片的に頭の中に、白黒の映像が過ぎるのです」と、顔色を変えると、



恵美子が、「妄想癖に犯されてるのよきっと」と、茶々を入れると、



近藤真面目に答えて上げていた。



近藤、「顔は、見た事も無い男の顔の特徴は」と、問い掛けると、



利奈は、「それがぼやけていて、はっきり顔が見えないの」と、顔を曇らせた。



近藤、「やっぱり記憶のダブりが、夢に出て来て、それが印象が強かったから、



起きていても記憶が蘇るのさ!、しばらく続くけど、



その内消えるよきっと」と、案じて上げた。



恵美子はしつこく繰り返し、「妄想癖よ」と、茶々を入れると、



無視していた利奈は、さすがに頭に来て、「あんたの方がよっぽど、



妄想癖があるでしょ」と、大声で激怒した。



近藤、「まあまあ、明日になれば消えるから」と、



利奈を宥めて、仕事を始めたのであった。


そして週末、利奈は彼氏と一緒に、車で茅ヶ崎までドライブをしていた。



もうすっかり5月と言えば、日差しが眩しく、



江ノ島は大勢のカップルで、賑わっていた。



利奈と光秀はベンチに座り、たこ焼きを食べていた。



利奈は徐に、「ねえ、就職先の宛はあるの」と、問い掛ける利奈に、



光秀は、「無いよ」と、あっさりと否定した。



のんきな光秀に呆れる利奈。



たこ焼きを頬張り、食べる事に夢中な光秀に利奈は、



「結婚してから、生活費はどうするのよ」と、呆れる利奈に対し、



光秀は、「仕事は当面俺はリストラは、されない様だから」と、答えると、



利奈は驚いて、「それ本当なの」と、聞き直した。



光秀はペットボトルのお茶を、一口飲んで、「それが、



若手社員は残して、高給取りの幹部だけを、リストラするらしいから、



当面俺は、仕事に喘ぐ事は無くなったのさ」。



利奈、「もう心配していたのよ、私の給料だけでは、



結婚生活出来ないでしょ」と、胸をなで下ろした。



すると光秀は、海を見詰めて、「今日は天気がいいな、



海で遊ぼうぜ」と、先程の話はどこかに置き去りにして、



食べていたたこ焼きを持って、駐車場に向かうと、



車で江ノ島を離れて、茅ヶ崎の海岸線の駐車場に車を止めて、



砂浜を歩いていた二人。



海上ではウィンドサーフィンの帆がカラフルで、綺麗に連なり放物線を描がいていた。



楽しそうな二人は、何時までも海を眺めていた。



光秀、「ずっとこのまま、時間を止められたらな、



仕事しなくて済むのに」と、呟くと、



利奈は、「何言ってるのよ、現実を見てよ」と、心配そうに問い掛けると、



光秀は、「だって、ずっと利奈とこうしていられるだろ」と、語った。



利奈は、夢でも見てるのかと思い、「地平線の向こうの島にでも行って、



二人で暮らつもりでいるの」と、話を合わせて見ると、



光秀は、「そうしたいな、現実を忘れられるから」と、ロマンを語り始めた。



利奈はその時、光秀を見詰めた。



利奈も海を見詰めて、「現実なんて夢よ、一瞬の夢。



星は何万年、何億万年も輝き続けているのよ、



苦しみも悲しみも、星から比べれば、瞬きくらいの時間にしか過ぎない」。



光秀、「そうだな、人の一生なんて星から言わせれば、瞬きくらいかもな」。



利奈、「その一瞬が今でしょ、人生で一番輝いている時」と、呟くと、



光秀はそんな利奈を見詰めて、キスをした。



そして光秀、「これかな、その一瞬」。



利奈は、光秀を見詰めて、「もう一度、その一瞬が欲しいの」と、キスを求めた。



そして光秀は、もう一度利奈にキスをした。



長い長いキスをした。



キスを終えた利奈は、「時間が止まったよ、今ここで」と、夢見心地だった。



そんな利奈に、光秀は利奈が愛しかった。



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