表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/60

第九章 衝撃3

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

利奈は一人やるせない面持ちで、通りのベンチに座っていた。



泣く涙も枯れてしまい、ただ俯いていた。



幸せを司ると言う、女神の言葉も脆くも崩れ去り、



ただひたすら後悔だけが、頭を過ぎっていた利奈。



すると携帯電話が鳴った。



今の利奈には、携帯電話にすら出る事が出来ず、絶望の極地であった。



だが利奈は不意に、携帯電話の着信暦を見た。



すると近藤と明記されていた。



徐に携帯電話の着信ボタンを押して、耳に当てた。



すると近藤が、「利奈か」と、問いかけると、



利奈は気の抜けた声で、「はい」と、答えた。



近藤、「良かった、まだ携帯は、海に捨ててなかった様だな」と、答えると、



利奈は、「はい」と、疑問口調で答えた。



近藤、「利奈が携帯を海に捨てたら、この世に居ないと思ってた。



生きていればそれでいい、それで何処に居るんだ」と、尋ねると、



利奈は、「品川埠頭」と、答えた。



近藤は、「近くに居るんだな、そこを動くんじゃないぞ」と、言って電話を切った。



しばらくすると、会社の仲間が数人、利奈の元へとやって来た。



近藤は利奈の姿を見て、「さて、今日は荒れるな、呑みに行くか」と、尋ねると、



利奈は小さく頷いたのであった。



文字通り利奈は、社員行き付けの、居酒屋で荒れたいた。



利奈は酔っ払いながら、「女神の神話なんて、嘘っぱちなんてもんじゃない、



何が幸福の女神よ」と、怒鳴り散らしていた。



その時、周りは冷めていた。



利奈はビールを大ジョッキ三杯飲んだ所で、近藤が飲んでいたとっくりを手にして、



がぶ飲みをしようとした所を、近藤が止めて、「おいおい、気持ちは解るが、



それを遣ってしまうと、



後の始末に困るから、止めてくれ」と、利奈からとっくりを取り上げた。



その時、利奈はふて腐れながら、「なによ、自分が誘っておいて、



飲ませてくれないの」と、酷く怒った。



近藤はこう言う状況に、慣れていた様で、「よしよし、焼酎を飲め」と、



酒が呑めない紗江の、飲んでいたウーロン茶を手に取って、



利奈に渡すと利奈は一気に飲み干した。



それを見た紗江は、「女神の神話を否定するから、



こう言う事になるのよ」と、呆れて言った。



すると利奈は、「女神が幸せを告げる、二年前にもうとっくにあいつは、



浮気していたのよ」と、言い放った。



恭子、「女神もハズス事が有るのですね」と、ため息を付いた。



垣田は、「それはどうかな」と、疑った。



近藤は苦笑いで、「垣田さんも感がいいですね」と、答えると、



垣田は、「伊達に55年も生きてやしないさ、それにな通常では考えられない、



出来事なんざぁ、ガキの頃から多く経験済みでね、薄々感づいてはいたよ」。



恵美子、「なんですかそれは」と、答えると、



垣田は、「後のお楽しみだ、時期解るよ」と、笑った。



すると利奈が、「なにブツブツ言っているのよ」と、



言って泣き出して、「惨めな女がそんなに楽しい、



そうよね楽しいわよね」と、激怒した。



近藤、「さて加藤君、家に帰るとするか」と、利奈に言うと、



利奈は拒んで、「イヤよこのままのこのこ、家に帰れる訳が無いでしょ、



死ぬまで呑まなければ、気が済まない」と、ダダをこねた。



近藤はその時、無理に利奈の手を引いて、「それ以上呑んでしまうと、



居酒屋が後片付けに困るから、続きは明日またここで」と、



無理やり手を引いて、「勘定は明日払いますから、今日はこの辺で」と、



告げると、会社の皆んなは納得して、手を上げて、「お休み」と、声を掛け、



近藤は利奈を連れて立ち去った。



居酒屋の外に出ると、道端でタクシーを拾い、運転手に自分の自宅を告げて、



利奈を近藤宅に、連れて行った。



酔っ払いながらも、利奈は近藤の行為に、「何故、私は近藤さんの家に、



連れて行くのですか」と、



尋ねると近藤は、「ああ、今日は利奈は自分のマンションに、帰す事は出来ないな、



今日は俺の家の居間で寝て貰うから」。



利奈は顔が強張り、「どうしてですか、



私のマンションに連れて行って」と、答えると、



近藤は、「今日と言う日を越す事が出来れば、利奈は明日の生命維持に繋げられる。



利奈が嫌でも、俺は夜が明けるまでは、



利奈の生命を守らなければならない」と、告げると、



利奈は疑問に思い、「それどう言う意味ですか」と、尋ねると、



近藤は、「今日の夜解るよ」と、答えた。



納得が行かない利奈で有ったが、酔っ払っている利奈は、



体が思う様に利かないので、近藤に従い自宅に、連れて行かされたのであった。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ