第七章 訳4
オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125
二人は言葉も交わさず、遠くのタンカーを見詰めていた。
タンカーはボーと汽笛を鳴らし、太平洋に出て行った。
利奈は徐に、「私結婚に憧れが有るのです」と、答えると、
近藤は携帯灰皿をズボンのポケットから出して、タバコを消すと、
灰皿をポケットにしまう、そのままポケットに手を入れていた。
そして近藤は、「絵に描いた様な結婚生活は望まない、でも在り来たりでいいから、
幸せな家庭を築きたい、それが願いなのかな」と、問い掛けると、
利奈は切ない顔付きで、
近藤を見ながら、「不安なの何故か解らないけど」と、答えた。
近藤、「マリッジブルー、結婚後の生活の変化や、
家庭を持つ責任感に不安を覚え、憂鬱となる。
彰子もそうだった、自分から望んだ癖に、
いざ席を入れ様とすると、毎日泣いていた。
訳を聴くとあの気丈な女が、怖いの一点張りで、
最終的に態と子供を作り、結婚に至った。
結婚をして、子供を無事出産しても怯えてた。
訳を聞いてもただ無性に、結婚した事に怯えていた。
息子が 一歳を過ぎる頃から、次第に落ち着いた。
彰子も表面はきついが、内面は人並み外れて弱かったな」と、嘆いた。
利奈、「私もそうなるのかな」と、利奈も嘆いた。
近藤、「利奈の場合は、より旦那に対して、
口煩く成るタイプだな、あははは」と、笑った。
利奈は膨れて、「酷い」と、怒った。
近藤はそれを見て、「臆病なのさ結局利奈は」と、悟ると、
利奈は真顔に成り、「そうよ私は臆病なの、
女神が言ったあの言葉、リベンジの意味を知りたくて、
それを光秀にしつこく言ったら、ベッドで無視されて、
一人寂しく泣いていた。
その時から、意識するのを止めたの、彰子さんと女神に、
指で頬を触れられた事も、言わなくなった」と、告げると、
近藤は、「知らない方が、幸せだって事も有るさ」と、忠告した。
利奈、「光秀にも何度もそう言われたわ」と、俯いた。
近藤、「問題は恋愛でも、仕事でも同じ事、本当の意味での強さは、
トラブった時に、どれだけ落ち着いて対処するかだ。
誰でもふとした時に、失敗をしたり苦い経験をする。
そうした時、どれだけ冷静な判断で対処するかで、今後の自分の運命を司る。
舞い上がり焦りながら感情を露にすれば、悪魔はそれを楽しむかの様に、
更にどん底に突き落とす。
人生長く生きていれば、必ずそんな時が訪れるであろう。
でも凛として生きる事を望めば、必ず難は過ぎ去るさ」と、語ると、
そんな近藤が利奈にとっては、たくましく大きな存在に見えた。
近藤は微笑んで徐に、利奈の頭をなでた。
そして運転席に戻った。
利奈も微笑みながら、助手席に戻ると。
ドアを閉めて、「流石会社の助っ人、言う事が違いますね。
私の上司として、誇りに感じます」と、答えると、
近藤は、「生意気言うな、ついこの間まで不安で会社で、ビービー泣いてた癖に」と、
利奈の頭を突付いた。
利奈は顔が強張り、「一言余分なの」と、怒った。
近藤は、「ヘイヘイ、口だけは達者で御座いますね」と、呆れて車を走らせた。
更に利奈の機嫌を損なわせ、後から会社に帰ってから、
利奈の文句の嵐に平然と立ち向かう、近藤であった。
この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。




