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第六章 結婚準備3

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

利奈は俯いていたが顔を上げて、「尚江さん、



神話をしていませんでしたか」と、尋ねると、



店員は、「話してましたよ、それがあの人の不思議な所で、



幸せに成る事を女性が、教会で祈りを込めると、



必ずその幸せは永遠の魂として宿されるが、口癖なのです。



でもそれを、夫と成る人には、絶対に告げてはならぬ事を約束すれば、



永遠に満ち溢れた幸せを、またこの世に宿され時、感じるで有ろうと、



それを必ずあの人が、結婚式場の新婦と二人だけになった時、試着室で告げると、



本当にそのカップルは、離婚知らずなのです」と、述べると、



近藤は、「昔はそんな奴では無かったが、いったい何が遭ったんだ」と、考え込んだ。



すると利奈は店員に、「あの、もし尚江さんがここに戻って来たら、



私の携帯番号と、メールアドレス教えますので、お願い出来ますか」と、尋ねると、



ここで商品を近藤が買っただけに、心良く受け入れてくれた。



レジの所に置いて有った、メモ用紙に利奈は記入した。



そして会社に戻り、業務を終えて企画部は夜、居酒屋で全員集まり、



利奈の話を聞いていた。



すると企画部の若手の一人、



吉川 孝之が、焼酎を呑みながら、「冗談だけど、ビールのネーミングには、



持って来いかもね」と、ため息を付いた。



近藤、「神話とは何かな」と、おちょこで酒を呑んでいた。



古株の垣田は、刺身を摘みながら、「しかし、どうして近藤訓と加藤訓に、



理解出来ない繋がりが、出来るんだ」と、呆れていた。



恵美子は近藤の隣で、「そうやって近藤さんと、



良い仲になるんだから」と、膨れていた。



石塚はタバコに火を点けて、一口吸ってから、



「南青山にそんな神話的噂の人が居るなんて、



初めて聞きましたよ、それにですよ青山通りに、



そんな神話的なブライダル衣装の店が、



存在していたなんて、驚きですね」と、語ると、



利奈と同期の吉永 紗江は、ビールを呑みながら、「話を聞いていると、



神話と言う観点から考えるに、多くの人に伝わらない、何かがあるのよ、



つまり皆が皆、世の中の誰もが一生その人と、人生を共に出来る訳では無い、



だからそう言う素質が有る、まじめなカップルを選んで、



神話を語るのではないのかな」と、首を傾げた。



すると恵美子が、「でもその時点では、別れそうに見えなくても、



数年で別れてしまうカップルは、大勢居るはずよ、



二十年間の経営経験が有る中で、生まれたブライダル衣装店の神話でしょ。



確実にそこで、衣装を借りたカップルは、



二十年間は別れない、実績を生んでいる訳ですよね」と、悟った。



その時、企画部全員納得していた。



近藤、「しかし驚いたよ、神話なんて絶対に信じない性格の尚江が、



神懸り的な要素を糧に、ブライダル衣装の業を営んでいたなんて、



高校時代は酷くやんちゃで、どちらかと言えば、



悪を信じていた様な奴が」と、疑問に思った。



恵美子、「何だか利奈が婚約してから、変な状況になったわね」と、述べると、



近藤は利奈を補う様に、「そう言う事言うなよ、利奈は確実に幸せ街道を、



順調に進んでいるのだから」と、繕った。



紗江、「そうよ、それはあんたのやっかみでしょ、



あんたは近藤さんが居るのだから、やっかまなくていいの」と、批判した。



恵美子も、「やっかんでなんかないわよ、



ただ本当の事を言っただけでしょ」と、言い返した。



するとそこへ、店に恭子が遣って来た。



この場の空気を読んで、「あーあ、迷えるお姫様の討論会か」と、呆れた。



そして空いているカウンターの、椅子を引いて座った。



恭子は店員を呼びつけてビールを頼み、表情が重くなり語り始めた。



恭子、「私が高校生の時だった、青山の私立の女子高に通っていた頃、



あの店はカップル達で、絶えなかったの。



でもあそこで衣装を借りられる人は、僅かだと言われていたの。



何故ならあの人は一瞬で、その人の運命を司ると言われていた。



つまりあそこで貸衣装を断られると、そのカップルは結婚しても、



一生の愛は続かないと言われていた。



なので皆カップル達は、二人の仲を見て貰うのが目的で、



あの店を訪れるの。



後から聞いた話だけど、あの人は昔、有名な占い師だったと聞いたの。




主に恋愛占いで有名で、結婚にかなり拘りが強く、



あの人が選ぶ、ウェディングドレスを着れる人は、



愛した人と、永遠に結ばれて行くと言う神話が有った。



必ず新婦に二人きりで誓いをさせる。



それは今愛してる人と結ばれた事を、神に祈りを込めて感謝の意を唱える。



一つ私はどんな事が有ろうとも、一度信じた男性を裏切らない。



二つ私は彼をどんな時にでも、迷わせる行いをしない。



三つ生まれ変わってもまた、彼を愛すると誓う事。



それを聞いた私達も、高校時代付き合っていた彼を思い、



唱えてみたけど駄目だった。



あの人に言われて、あの人が認めた新婦だけが、あの人の前で三つ約を唱えると。



永遠の恋が約束されると言う、神話であったの」と、語り終えると、



石塚は、「利奈さん店主が、受け入れてくれたのなら、



確実に幸せに成れますよ」と、述べると、



近藤も、「そうだろ、心配する事は無いよ」と、利奈を見ると、



利奈は俯いていた。



その時皆、利奈を見ていた。



紗江は心配そうに利奈に、「どうしたのよ、何がそんなに不安なの」と、尋ねると、



利奈は涙を流し、「普通じゃない、普通じゃなかった。



だって私を愛しそうに、ドレスを着せながら、



何度も、『幸せになるのよいい』って、呟くの」と、辛く語った。



その時皆、口を揃えて、「何が不安なの」と、問いかけた。



利奈は涙を拭い、「ならばどうして、新郎に成ろうとする人を、



阻んで私の衣装を直すの」と、呟いた。



恵美子、「それがどうしたのよ」と、激怒して、「店員は女でしょ、



まず新婦の幸せを優先的に、サポートするのが先決でしょ」と、呆れると、



皆口を揃えて、「そうだよ」と、首を立てに振った。



利奈、「何だか不安なの、彼女に頬を触れられた事が」と、語ると、



吉川は、「それは神経質だよ」と、呆れて、「そんな神様の様な人に、



『幸せに成りなさい』と、言われて、何を迷う事があるんだ」と、強く批判した。



そして皆各々で、それについて語っていた。



利奈はその時呟いた。



「リベンジ」。



垣田、「復刻と言う意味だが、それがどうした」と、尋ねると、



近藤が、「尚江を問い詰めたら、一言そう言われたそうだよ」と、告げると、



垣田は、「何のリベンジを、意味しているんだ」と、利奈に問いかけた。



利奈は俯き、「解らないの」と、一言。



石塚、「とにかく予言者は、利奈さんの幸福を案じているのだから、



心配ありませんよ」と、言って周りを、和ませたのであった。


この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

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