表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/60

第六章 結婚準備2

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

利奈は得体の知れない恐怖に駆られ、



光秀のアパートで泣いていた。



光秀は利奈を慰めていたが、一向に泣き止まなかった。



光秀は、「確かにおかしな事が続いてはいるけど、



今後の俺達の行く末には、なんら問題ないから」と、言い続けたが、



利奈は不安であった。



泣きながら利奈は、「リベンジってなに、リフレインてどう言う事」と、



泣き続けた。



次第に光秀も、不安になってしまった。



光秀、「なあ利奈、一度霊能者に見て貰おう、



何か解るかも知れないから」と、告げたが、



更に利奈の恐怖感を煽ってしまい利奈は、



「いやー」と、叫び、「悪霊なんて付いていたら、



私はもう死んでしまいたくなる」と、悲観した。



困り果てる光秀は、「なあ利奈、その同じ会社の近藤さんの元奥さん、



近藤さんは何処に住んでいるか、知らないのか」と、尋ねると、



利奈は泣き止んで、「そうだ、近藤さんに元奥さんの居場所を聞いて、



訳を聴いてくる」と、目が泳いだ。



光秀、「まずそこから解決しようぜ」と、告げた。



そして月曜日、昼休みに社員に訳を話して、午後から近藤と、



彰子のマンションを訪ねる事にした。



近藤は出かける前に、事前に彰子の携帯に電話をしたが、



電源が入っていないの、アナウンスが流れるだけで、



電話での対応は、出来なかった。



そして自分の息子の所にも、電話を掛けて確認したが、同じ状態であった。



近藤は困ったが、取りあえず彰子の住んでいる、



荒川区のマンションを、尋ねる事にした。



五階建ての団地の二階に来た二人は、近藤が呼び出しベルを鳴らした。



一向に応答が無い。



近藤は、「あいつ多分会社だな」と、言ってここから離れ、



彰子の勤め先の会社に、出向く事にしたが一応、



彰子が勤めていると言う、保険会社に携帯電話で問い合わせてみた。



すると係りの人から、『竹内彰子さんは、先週から休んでおられます』と、告げられて、



不審を抱いた近藤が、ここのアパートの大家宅を訪ねた。



すると大家から、「竹内さんなら五日前に、ここを出て行ったよ、



入れ違いだったね」と、告げられてしまった。



近藤は当然、「何処に行くかは、告げなかった訳ですよね」と、尋ねると、



大家は、「東京のどこかだとは思うよ、



仕事は東京で続けるとは、言っていたから」と、言われてそこからの足取りは、



大家には告げていない様であった。



ため息を付く二人は、今度はあのウェディングドレスの、衣装店に足を運ぶ事にした。



行く途中の車の中で近藤は、「彰子の高校時代の友達、



そう石島 尚江ではないかなと思うけどな」と、首を傾げた。



利奈は俯き、「口調は優しくて大人しく、容姿は細めで背は差ほど高くなく、160cm位、



髪は長くて黒毛だったの、凄く対応が良くて、直ぐに私は気に入った。



とても不思議なサンプル写真の、並べ方をするの、



そう手品で一枚のトランプを選ばせる様に」。



近藤は疑問を抱いて、「尚江は確かに細面で、目が細かったが、



性格は彰子と同じで、起伏は激しい方だった。



ただ時が経ち、落ち着いたとは思うけど。



俺が二十歳の時に突然、横浜の地元から失踪したんだ。



未だその理由は解らない、失踪してから今まで、彰子は尚江の事は口にした事は無い、



地元では死んでいるのではないかとも、囁かれたが、どうしてそんな所で、



ウェディングドレスの衣装店を、開いていたのかは疑問だな」と、



不思議に感じていた。



利奈はその時、「どうしてウェディングドレスの衣装店を、



開いている事が不思議なの」と、疑問に思うと信号待ちで、



利奈の方を向いて近藤は、「高校を卒業後、尚江は肉の卸売りに勤めていた。



男勝りでサバサバしていて、そんな繊細な職種に就いて居たとは驚いたな」。



そして信号が青に変わり、車を走らせた。



利奈、「まったくそんな風には感じなかった。



清楚な雰囲気で、店に入るなり即私を、はじめてのブライダルの人物と気づいた。



でも変だった。



私はサンプルの写真を選び、そのモデルを意識したら、急に躊躇いがちになり、



その衣装を私に着せている最中、何だか深い思い入れがある様で、



着替え終えて光秀が私に近づいたら、急に光秀の前に立ちはだかって、



私に着せた衣装を直していて、直ぐ光秀に気づいて私から離れたの」と、告げると、



近藤は更に疑問が増した。



近藤は眉間にしわを寄せ、「いったい利奈の身に、何が起きているんだ」と、



恐れをなした。



それを見た利奈は、また泣き出し、「どうしてこんな事が起きるの」と、訴えた。



それを見た近藤が、「確かにおかしな女性のしぐさと、



利奈のフラッシュバック、普通では考えられない、出来事が起きているが、



利奈の身に何か直接、災難が降り懸っている訳では無いのだから、



不安に成る事は無い、順調に挙式に向かっているし、



周りに悪影響が出ている訳でもない、だからそんなに、



心細くならなくても大丈夫だよ」と、慰めた。



利奈、「光秀にもそう言われたけど、でも気持ちが悪いの」と、涙を拭った。



そんな利奈が可愛そうになり、次の信号待ちで、自分のズボンのポケットから、



ハンカチを取り出し、利奈の涙を拭いて上げた。



そして近藤は、「泣かなくても、大丈夫だよ、



幸せになれるから」と、優しく頭を撫でた。



利奈は少し気が楽になり、「有難う」と、呟くと、近藤は微笑んだのであった。



そして道路のウェディングドレス店沿いに、車を止めて店を訪ね様としたが、



店の扉にはClose のパネルが掛けられていた。



それを見た近藤は、



表情を濁らせて、悔しそうに、「あちゃー、ついてないな」と、悔しがった。



そして近藤は、「利奈、隣のブティックで事情を聞こう」と、誘った。



二人は並びの隣の店舗に足を運んだ。



すると年の頃で、二十代後半の少し派手目な女性店員が、店の奥から出て来た。



何気なく近藤は、そこに飾られていた、紺のジャケットを手にして、



「これいいな値段も手頃だし、五千円なら欲しいな」と、



半袖のYシャツの上に袖を通した。



女性店員は即対応して、「よくお似合いですよ」と、褒めると、



近藤は微笑んで、「そうかな、ならこれ頂くよ」と、ジャケットを脱いで、



店員に渡すと、店員も微笑んで、レジでジャケットを畳んでいた。



そして何気なく切り出す、「隣のウェディング衣装の店、



もう長いのかな」と、尋ねると、



店員は微笑みながら、「ええ、長いと思いますよ、私はここに店を出して、



半年になるけど、隣は20年近く営業していると聞いています」と、語った。



近藤は財布から、お札を取り出しながら、「へー、人気が有るの」と、聞くと、



店員はその質問に、眉毛を上下に動かしながら、「それはもう、



伝説が有るんですよ、あそこでウェディングドレスを選ぶと、



必ず花嫁は生涯幸せだと」、声を大にして悟った。



近藤は驚いて、「へー、それは驚いたね、で、今日は定休日なのかな」と、尋ねると、



店員はジャケットを袋に入れながら、「それが珍しく、今日は挙式も入っていないのに、



店を閉じているのですよ」と、心配そうに答えた。



近藤、「なるほど、挙式の予約が入っていると、花嫁にウェディングドレスを、



式場に持って行き、着せる訳ですね」と、問い掛けると、



店員は、「特別なお客様だけですけど」と、念を押した。



近藤と利奈は同時に、「特別なお客」と、呟いた。



店員、「ええ、あの人はとても不思議な人でしてね。



自分が気に入ったお客でしか、ウェディングドレスを貸さないのです。



ただ、気に入るお客様と言っても、殆ど気にいるのですが、



強いて言うなら、ギャル系のふざけたカップルには、



門前払いなのです」と、語った。



近藤と利奈は納得した。



すると店員は、「昨日私の店に来て、重苦しい顔つきで、



『しばらく店を空ける』と、呟いて、それっきり姿を見せません」と、語ると、



近藤は首を傾げて、「どうしたのですかね」と、



尋ねると店員は、「あの人、不思議な力が有ると、巷では有名なのです。



私もここに店を構えたのは、つい前まではウェディングドレスの、



試着作業を式場で行っていて、半年前にあの人に出会い、



この店舗を貸して貰いました」と、告げると、



近藤は驚いて、「へ、ここの店舗の並びは、



全て隣の店の店主が、オーナーなんですか」と、声を大にした。



店員、「驚くでしょ、すでにここも四店舗中、



私の店と隣のオーナーの店を残す限りで、後はこの不景気で、



青山通りの一等地の、この店舗は壊滅状態ですが」と、嘆いた。



近藤、「名前は石島 尚江さんとおっしゃるのでしょ」と、問い掛けると、



店員、「そうです。ご存知でしたか」と、驚いた。



近藤は躊躇いながら、「え、ええ、ちょっと昔の知り合いでして」と、



言いながら、後頭部に右手を当てた。




この物語はフィクションであり、登場する人物、建物などは実際には存在しません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ