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第五章 リフレイン3

オリジナル:http://blogs.yahoo.co.jp/kome125

利奈は今、彰子の発した言葉リフレインと、



謎に包まれたフラッシュバックが、同時に利奈を悩ませた。



利奈は心の中で、『どうして私はこんな災難に、見舞われるのだろう』と、考えていた。



自分の記憶が無い中に現れる、記憶の様なフラッシュバック、



白黒で必ず顔の部分が、光って見えない画像、



音も無ければ、その時の香りも蘇らない、



そして恋人らしき人からの婚約指輪。



全てが理解出来ない記憶であった。



するとまた携帯が鳴った。



今度は電話であった。



相手は光秀で、着信ボタンを押して電話にでた。



利奈、「もしもし」。



光秀、「利奈今日は、自宅に居るのか」。



利奈、「うん、居るわ」。



光秀、「寄って行くよ、いいか?」。



利奈、「うん」。



光秀、「近くに居るから」。



利奈、「なら玄関の前で、携帯コールして」。



光秀、「解った」。



ピッ!と、利奈は電話を切った。



数分後、電話が鳴ると、携帯を確認して玄関の鍵を開けた。



光秀がスーツ姿で立っていた。



そして手には、たこ焼きを持っていた。



光秀、「今から食べると、ダイエットに悪いかな」と、尋ねると、



利奈は首を振り、「一箱でしょ、二人で食べたら、



そんなに量が無いから大丈夫」と、答えると、光秀は笑った。



中に入ると光秀は、床に座ってスーツを脱いで床に置いた。



たこ焼きをテーブルに置いて、箱を開けた。



それを見た利奈は、「大玉だね」と、喜んだ。



光秀、「会社の近くにこの頃、



大阪仕込みの露天を開いる店が有るんだ」と、微笑むと、



利奈驚いて、「へー」と、言いながら、



冷蔵庫からペットボトルの、お茶を出して来て、



台所からコップも持って、部屋に持って来た。



そして二人はたこ焼きを頬張った。



利奈、「ホクホク」と、息を吐きながら、口の中で熱いたこ焼きを冷ました。



光秀も、「おー、時間が少し経っていても、中は熱々だ」と、感動して、



利奈と同じ様に、口の中で息を吐き、たこ焼きを冷ましていた。



すると光秀は、ズボンの後ろのポケットに入っていた、



財布をテーブルに置いた。



すると財布が捲れて、中身が見えた。



利奈はそれを見て、「あれ、VIDIカードなんて、持っていたの」と、



尋ねる利奈に光秀は、躊躇い気味に、「お、おー、



この間リボ払いが細かく設定出来る、



VIDIカードに加入したのさ」と、自慢気に答えた。



利奈、「ちょっと、パチンコで負けて、カードをマイナスまで、



使わないでよ」と、注意した。



光秀は少し躊躇いながら、「そんな馬鹿ではないよ」と、言いながら、



ペットボトルのお茶を、コップに注いだ。



利奈は何となく、不信感を抱いたが、光秀を追及せずに、



そのまま話を、流したのであった。



そして利奈は、「私ね、また始まったの」と、答えると、



たこ焼きを食べていた光秀は、利奈を見詰めて、「白黒フラッシュバック」と、尋ねると。



利奈は頷いた。



光秀、「なあ、利奈の頭の中で起きる、そのフラッシュバックは、



何故全てが楽しい場面なんだ」と、疑問に思った。



利奈は俯き、「私に聞かれても解らない」と、塞ぎ込んだ。



すると利奈は、今日の谷垣の言葉が頭を過ぎった。



(リフレイン、詩を表し小説の一説と解くと、



各節に同じ部分を繰り返すと習うに、思い出を表す。



それは一番華やいでいた人生を、繰り返すと解けば、



リフレインそれは、人生の復刻を表す)。



利奈、「でも今まで生きて来た中で、



そんな体験をした記憶が無いの」と、悩むと、



光秀は、「どう言う事だろう」と、真剣に考えた。



利奈、「解らない、解らないの」と、理解に苦しむのであった。



光秀、「実は昔、俺もそんな体験が有るんだ。



無性にラーメンを食べたくなったが、食べたくなった味のラーメン屋が、



どの店の味だったか、思い出せない、今まで食べて来たラーメン屋を思い出し、



記憶に有るラーメン屋を尋ねるけど、どの店も違う味なんだ。



ふとした時、スパーで売られている生ラーメンを見詰めて、



何気ないシンプルな、パッケージのラーメンを見て、何気なく買って見る。



そして家に帰り、そのラーメンを作り、茹で過ぎてしまったラーメンを食べたら、



実はそれが一番食べたかった、ラーメンだった。



昔俺が幼い頃、お袋がいつも茹で過ぎるラーメンを、



食わされていた記憶がなんとなく蘇り、でもまずい味の記憶は頭の何処かに、



仕舞い込んでしまったから、思い出したくても蘇らない。



でも嫌な記憶なのに、何故かそれが懐かしく感じる。



つまり利奈が中学生位の時に、ほろ苦い思い出が有る記憶の中に、



そのほろ苦さが美化されて、記憶として蘇るからではないのかな」と、語ると、



利奈は思いに更けて、「リフレインそう、あの人は私の何を見て、



繰り返すと表現したのだろう」と、呟いた。



光秀、「誰かにそんな事を、吹き込まれたのか」と、問い掛けると、



利奈は頷き、「うん、ちょっとね」と、話を伏せた。



今の現状を、利奈の周りの人々が、解決しようとしてくれていたが、



具体的な原因が掴めぬまま、時は流れて行くのであった。


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