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紫音の少女 郷愁  作者: 柊 潤一
流転の中で
33/41

ゾロとベルグの思惑

 次の日の朝、紫音は再び革命軍のアジトにやってきた。


 ゾロと幹部達は深夜までの相談の結果、紫音からの援助で軍資金の心配もなくなった今は、先日完成した砦に全員集まるのがいいだろうということになった。


 ゾロはそのことを紫音に伝えたあとで


「そこで紫音さんにお願いなのですが、まとまった人数で隠れている者達を砦まで運んではいただけないでしょうか」


「構いませんが、それ以外の人は?」


「他のものは、普段は家で働いておりますから、各自で砦に集まるようにします。その方が目立たなくていいでしょうから」


「わかりました。それじゃ早速、その人達を砦まで送りましょうか」


 話が決まり、幹部達は単独で隠れているメンバーに司令を伝えるために出ていき、ゾロと紫音はまず砦に行き、そこからアジトに残っていた五人を砦まで運び、そのあと他のまとまって隠れているメンバーを砦まで運んでいった。


 そして、その日の昼過ぎには、まとまって隠れていたメンバー約千二百人が砦に集まった。


 ゾロは行く先々でメンバーに紫音を紹介し、紫音の能力のことを伝えていった。


 メンバー達は紫音の能力に驚いていたが、弱体な革命軍に持っていた不安が、希望に変わっていった。


 しかし、移動したメンバーの中に国王軍のスパイが混じっていて、紫音の存在がベルグ国王の知るところとなった。


「国王様、今届いた知らせなのですが・・・」


 ベルグ国王の腹心のゴダが国王の部屋にやってきた。


「なんだ、良い知らせか」


「良いとも悪いとも言えません。なんとも妙な話なのですが」


「なんだ、言ってみろ」


「実は今日、かなりの数の革命軍が砦に集まったらしいのですが、それが紫音とかいう娘が部屋から砦に通じる穴を開けて一瞬のうちに移動させたというのです」


「なんじゃ、それは。そいつは夢でも見たのではないか」


「それが本当なのかは、今その砦に人をやって見に行かせております。集まってくれるのは好都合なのですが、その娘の話が気にかかります。ひとまずは砦の様子がわかってからあとの事を決めるのがいかがかと思いますが」


「うむ、そうじゃな。砦を見に行った者の報告を待つとしようか」


 砦の方では夜になってから、単独で隠れていたメンバーが一人二人と集まってきていた。











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