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おはなしでてこい

出版済「おはなしでてこい」その4 シリーズのあとがき的ウラ話

作者: 空色の雀

 


 

小さいころから、空想をしたり本を読みながらその世界にどっぷり浸かるのが大好きでした。いつの間にか、自分独自の空想物語や、昨夜みた面白い夢をメモで取っておくようになっていました。


 そんなある日、大手石油会社が、一般の人を対象に、オリジナル童話を募集していることを知り、早速応募しました。2~3回応募しましたが、送られてきたのはいつも参加賞でした。それ以来、そちらの応募はきっぱり諦めました。


 月日は流れ、私のかわいい甥っ子に、新しいきょうだいができることがわかりました。その時の妹(この甥っ子の母親)の手紙には、「5歳になるこの子は、いままで独り占めしていた父や、母が、新しく生まれてくる赤ちゃんに取られてしまうというさみしい気持ちと、新しい家族がやってくるという、うれしい気持ちの狭間でナーバスになっているようだ。」と、母親としての悩みを打ち明けてくれました。


 近くに住んでいるならば、すぐにでも毎日でも遊びに行って慰めてあげることもできたのですが、当時、彼らは大阪に住んでいて、私の住まいは、熊本の大津(おおづ)。気安く行き来できる距離ではなかったのです。


 ちょうど、この甥っ子が文字を覚え始めていると聞いたので、私は彼を主人公にして、1本の話を作ってみようと思い立ちました。


 彼の性格、好きなものなどは、以前近くに住んでいたときに沢山遊んでいたのでよくしっています。でも、当時彼らが住んでいる大阪のことは、私は行ったことがなかったため、今一つわかりません。妹に、電話や手紙で近隣の地図や、住んでるアパートの様子、近所の人たちのことなど、何度も取材して、やっと短い童話を一本書き上げました。


 それを大人が読み聞かせしやすいように、漢字かな混じりバージョンと、甥っ子が一人で読めるように、ひらがなだけで要約したバージョンと二つにして送りました。思いのほかよろこんでくれました。「本人は毎日、大事そうにして読んでいるよ」との、お礼のコメントが私には何よりうれしかったのを昨日のことのように覚えています。


 またまた月日がたち、この時生まれたかわいい赤ちゃんも、5歳の女の子に成長しました。


 ある日、ふたりが大喧嘩をしたと、妹から報告がありました。よくよく話を聞いてみると、喧嘩の原因は、かつて私が送った、あの「おはなしのほん」だというではありませんか!


 甥っ子が独り占めして、姪っ子には見せようとはしない。「これはぼくのたからものだから、さわっちゃだめ」といって、喧嘩していると。


 複雑ですよ。私が書いたものが「宝物」って言われて、うれしいけれど、それが原因で大喧嘩しているんですから。しかもしょっちゅう。


 「 彼女にもオリジナルストーリーを作ってあげなくては!!」

しかし、彼女と私はあまり交流がなく、性格がいまいちよく解りません。


 でも、そんなこと言ってる場合ではありません。早速取材開始。彼女の性格、近所の様子、最近の面白エピソード…。で、やっとの思いで作って送りました。例のごとく読み聞かせ仕様と、一人読みバージョン。


 書き上げるときに注意したのは、彼女は現実主義だということ。甥っ子のお兄ちゃんは、夢見る夢男さんだったので、物語の終わりもぽわーんとゆるい感じでOKだったのですが、彼女にはその手法で描くと突っ込みを入れられそう。


 そこで苦肉の策で夢落ち、という手法を取りました。「あれ、さっきのは夢だったのかしら?」で、ジ・エンドです。苦労した甲斐があって喜んでくれました。


 喜んで読んでくれていたその姪っ子も、もう中学1年生。柔道部で頑張っているそうです。

 そしてお兄ちゃんは高校生。野球部で頑張っています。

 ついこの前まで、小さかったと思っていましたが、よその子は大きくなるのが早いです。


 そして、人形劇団のおはなし。


 これは私が体験した劇団での話を体験とフィクションを交え書いたものです。ただし、この物語における個人名、団体名は架空です。

 。体験モチーフがまだまだメモ書きの状態で転がっています。このメモをもとに話をどう繋げようかと、楽しみながら悩んでいるところです









またね。

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