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 ……でも、言葉はなかなか見つからなかった。

 清が黙っていると、「上坂は、今日は暇なの?」と直先輩が言った。

「暇? ……え、は、はい! もちろん暇です! ずっと暇です!」目を丸くして、清は言う。

「ならさ、今から、少しだけ会えないかな? どこかで会って話そうよ」笑いながら(きっと清のことを心配しているのだろう)直先輩が言った。

「は、はい! いきます! すぐにいきます!!」声を大きくしながら清は言った。

 それから約束の時間と場所を決めてから、清は「それじゃあ朝丘先輩。失礼します」と言って興奮しながら電話を切った。

 それからぼんやりしながら、今自分に起こった幸運をかみしめながら清は思わずその場所で、一人幸せをこらえきれずに笑顔になった。

 それから清は、そうか。やっぱり私は今も直先輩のことが大好きなんだ。と自分の気持ちに嘘がつけないことがわかった。

 だから清はこれから直先輩と会ったら、直先輩に自分の気持ちを正直に伝えようと思った。

 かりに昨日直先輩と一緒にいた人が直先輩の恋人だったとしても、構わないと思った。自分の気持ちを直先輩に知っていてほしかった。

 それで直先輩にふられたとしたら、それはそれでいいと思った。(本当は全然よくはないけど、自分の気持ちを直先輩に伝えないよりはずっといいと思った)

 ……私、なんでこんなになよなよしていたんだろう? こんなんじゃ、直先輩に笑顔で会えないじゃないか。

 とそんなことをなんだか急に力がいっぱい湧いてきた清は、夏の青空を見ながら、ぎゅっと手を握りしめて、そう思った。

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