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清はゆっくりと目を開ける。
それから清は窓を閉めると、青色の夏の空を見て、にっこりと微笑んでから、白いジャージに着替えをして、部屋を出て、急いで、自分の家から日課のランニングをするために街に出る。
少し離れたところにある緑あふれる自然公園に着くと、清は立ち止まって、汗をぬぐってからジャージのポケットからスマートフォンを取り出して、直先輩にメッセージをおくった。(少しだけ指がふるえてた)
『あ、あの先輩。久しぶりです。私、上坂です。上坂清。中学校のときの水泳部の後輩の清です』
清は木の木蔭に移動をする。
そこで気持ちのいい風を感じながら大きな木に寄りかかって空を見ていると、『久しぶり。どうかしたの?』と直先輩からメッセージが返ってきた。(うれしかった)
……緊張する。
どきどきしながら、次のメッセージを考えていると、直先輩のほうから『もしかしたら、上坂からメッセージがくるかなって思ってた』とメッセージがきた。
清はスマートフォンを両手で持ちながら、その体の動きをとめる。
『どうしてそう思ったんですか?』清はメッセージをおくる。
『昨日、街で上坂とすれ違ったから』直先輩のメッセージが返ってくる。
やっぱりわかってたんだ。とスマートフォンを胸に抱きしめながら清は思った。