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87 最終決戦 4 VSエスタ

 タイプAとの戦いに勝利した楓達は負傷者達の手当てをしていた。


「カエデ、こっちはもう大丈夫だからミナトの援護に行ってあげて」


「いや、湊なら大丈夫だ」


「どうしてそう言い切れるの?」


 ミシェルが心配するが楓の言葉には湊に対する絶対的な信頼があるように見えるのだった。






「な、何よそれ?」


 眼鏡を外した湊から強大な力が放出されてエスタは冷や汗をかく。


「何かだって? こういう事さ」


 湊は剣を振るってエネルギーの塊を飛ばす。


「くっ!!」


 エスタは瞬時にギターで受け止めるが威力が強くて押されてしまう。

 瞬時に湊はエスタに近づく。


「甘いのよ!!」


 エスタは光の球体を出してその球体からレーザーを放つが湊は躱す。


「くっ、ならこれでどうよ!!」


 連続でレーザーを放つが湊は全てを躱してエスタに迫り、エスタがギターを湊に振り下ろすが湊は素手でギターを掴む。


「なっ!?」

 

 エスタが驚いているまもなく湊は剣を振り下ろしてエスタを切る。


「ぐっ!!」


 エスタは切られた腕を押さえて湊を睨む。


「前の時と同じだと思うな、私に手加減で勝てると思うな」






「ねえカエデ、ミナトへのその信頼は何なの?」


「ああ、そう言えば話してなかったな、昔の湊の事を」


「昔のミナト?」


「ああ、私と組んだばかりの時の湊は今とは違っていた、戦い方も任務を遂行するなら犠牲がいくら出ても構わないって考えだった」


「その話本当なの? 今と違うじゃない」


「ああ、だから私は湊に力を制御してもらうようにしたんだ、そのための道具も作ってもらったからな」


「道具?」


「湊が掛けている眼鏡だ、成海と桃花に頼んで作ってもらった、その眼鏡を掛けてると湊の強大な力を封印するんだ、その状態で湊なりに考えて今の湊になったんだ」


「え? あれ伊達眼鏡だったの!?」


 湊が伊達眼鏡だった事にミシェルは驚く。


「ああ、しかも眼鏡を外した時の湊は周りの巻き添えなど考えない昔の湊になる」


「!! だからミナトを一人で行かせたの?」


「そうだ、湊が眼鏡を外したら最後、自分が死ぬか相手が降参または死ぬかするまで決して止まる事はない」






「どうした? これで終わりじゃないだろ?」


「・・・・・・あは」


 湊の鋭い目つきにエスタは笑みを浮かべる。


「すっかり騙されたわ、そんな本性隠してたのね」


「別に隠してたわけじゃない、眼鏡を外してる間だけ昔の私に戻っただけだ、終わればまたお前の言う地味子になるだけだ」


「へえ、昔のあなたってそんな感じだったの?」


「そうだ」


「ふーん、地味子ちゃんだと思ったら、随分怖い子だったわね、良いわ」


 エスタの目つきが変わる。


「本気で相手してあげる」


「ああ、そうしろ」


 二人の力が最大にまで解放されるのだった。

 


読んでいただきありがとうございます。


眼鏡キャラが本気になった時に眼鏡を外すのって何かカッコいい。

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