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82 決戦に向けて

 レガイアの宣戦布告を聞きすぐに理事長室に集合するのだった。


「すでに聞いたと思われますが、レガイアと名乗るネームドが明日の朝には一斉に攻撃を仕掛けると言っています」


 八波はモニターを見ながら説明を続ける。


「現在世界中のスキルホルダー達の基地で情報を共有しています、そして世界中で未確認の動きが確認されその中でも特に強大な反応を確認できた国があります、フランス、イギリス、中国、アメリカ、そしてここ日本の五つです」


「どの国も未確認の討伐数が多い国、主戦力をぶつけて潰しに掛かるってわけね」


「夜見さんの言う通りです、今理事長が総帥方と緊急会議を開きどのようにするかを話し合っています」


 八波が話しているとドアが開き理事長が中に入って来る。


「遅れてすまない」


「理事長、どうなりましたか?」


「ああ、総帥と話し各国の支部長とも話をしたがどうやら海外の支部は戦力として戦えるスキルホルダーを多く失ってしまっているようだ」


「ディベルタだね、アレの強さは異常だったわ」


「エスタとキリエイトもだな、映像を見る限りディベルタと同等と考えて良い」


 香弥と楓の言葉に他の者も頷く。


「おそらくその三体のネームドによってほとんどの基地が壊滅してしまったせいで今戦力が心もとない状況でとてもじゃないが対応できるかわからないとの事だ、そこでまだ被害が最小限で強いスキルホルダーがいるここからそれぞれの場所に派遣させようと思っている、今ここで発表する」


 理事長は紙を見て口を開く。


「まず、真由君と紗耶香君、君達にはイギリス支部に行ってもらう」


「わかりました」


「了解」


「次に蘭華君と初音君、君達は中国支部に行ってくれ」


「はい」


「わかった」


「次に楓君と湊君にはアメリカ支部に向かってもらう」


「承知した」


「了解」


「次にフランス支部には、柚葉君と夜見君に行ってもらう」


「ええ」


「わかったわ」


「そして最後にこの日本だが、香弥君、そして八波君、君達に任せた」


「え? ちょっと待ってくださいよ、私は良いけど八波は」


「香弥、私なら大丈夫です」


「でも」


「香弥君の心配は当然だ、だが戦力を分散して派遣するとなるとこれしかなかった、八波君、すまないが頼めるか?」


「お任せください」


「わかった、屋上にヘリを用意してある、他の少女達は準備できている、君達もすぐに準備して向かってくれ」


『了解』


 少女達は理事長室を出て屋上に向かうのだった。

 部屋に残ったのは理事長と日本に残る八波と香弥だけだった。


「これが最後の戦いになるだろう」


「はい」


「こんな時でも君達子供に任せなければならない自分が嫌になるよ」


「理事長はそのままで良いんです」


「そうそう、その代わり戦いが終わった後の事後処理は全部任せますよ」


「ああ、もちろんだ」


 戦いに向けての準備は進んで行く。

読んでいただきありがとうございます。


決戦も近づいて来ました。

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