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77 砕く

「それじゃ、あたしの作戦通りに頼んだよ」


「任せな」


 夜見の作戦を聞いた終音は両腕とも業火と冷気を再び纏う。


「おらぁー!!」


「何度来ても同じ事だ」


 001がさっきと同じように土を繰り出すと終音は冷気で凍らせ再び業火を001に当てるが鋼鉄化した001には効かない。


「無駄だと言ってるのがわからないのか?」


「そうだな、だがさっきとは違うぞ!!」


 終音は両腕で業火を放ちそのまま001に接近し001の動きを封じてそのまま業火の威力を上げる。


「無駄だ、いくら業火の威力を上げようと、この鋼鉄の身体には効かないぞ」


「わかってるさ、業火の熱の威力を上げたところでお前を倒せるとは思っていないさ」


「何?」


「アンタ達!! 今よ!!」


『了解!!』


 終音の合図で少女達が一斉に冷凍銃を放ち、終音も業火から冷気に変えて001に攻撃する。


「何をするかと思えば、氷である私に冷気が聞くと思うのか?」


「お前こそ何か勘違いしてるようだけど、私がとどめを刺すって、誰が言った?」


「何?」


 001が終音の言葉に疑問を持つと終音は001から離れる。

 何事かと思った001は前を見ると蘭華が接近していて001の弱点を目掛けて大剣を刺しに行く。


「バカが、私に剣など、ぐはっ!?」


 蘭華の大剣が001を刺すと001の身体は鋼鉄化しているのに簡単に突き刺さった。


「な、何故だ!?」


「上手くいったようね」


 蘭華が言うと夜見が歩いて来る。


「ああ、あたしも何となくでやったからね」


「何を、した?」


「あたしもよく知らないけど、鋼鉄って熱した後で急激に冷やすと脆く砕けやすくなるって、何かで聞いた事あるから、アンタの身体も鋼鉄だからもしかしたらって思ったけど、上手くいって良かったわ」


「そんな、事が」


「仲間を取り込んだのが仇となったわね」


 蘭華は突き刺した大剣を引き抜くとそのまま001は倒れて動かなくなる。


「しかし、一桁のナンバーズ、今までのナンバーズよりは強かったわね」


 夜見は倒れている001を見ながら言う。


「二体のシングルナンバーを取り込んだからさらに強くなってたわ」


「融合強化態だっけ? それにあいつらが言ってた事も気になるわね」


「ええ、自分達が生き残るための生存本能って言ってたわ」


「はあ、何か聞きたくない言葉を聞いたみたいだけど、取りあえず今回は終音のおかげで何とかなったわね」


「ええ、終音、お疲れ様」


「ああ、そう、だな」


 終音はよろけて倒れそうになるが蘭華が支える。


「大丈夫?」


「実戦で同時にスキルを発動したから、疲れたかも」


「私が運んで行くから安心しなさい」


『今回は頑張ったから譲ってあげる』


「はいはい」


 初音から言われて終音はもう限界だったのか蘭華に身体を預ける。


「フフ」


「ん?」


「フッフハハハハハハハハ」


 倒れていたはずの001が笑い声を上げる。


「私を倒したくらいで喜んでいる君達は、実に滑稽だ」


「何ですって?」


「すでに我々の最高戦力は揃っている、私を倒したのは見事だが、結局は終わりだ、我々の脅威に、怯えるが、良い」


 その言葉を最期に001は倒れ爆散する。


「いよいよって事ね」

 

 夜見達は最後の戦いが始まる事を感じ取るのだった。



読んでいただきありがとうございます。


融合強化態を倒せました。



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