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68 ゴーレム

 乗り物型のナンバーズ達が合体した姿を見て驚いているのは、楓達だけではなかった。


~真由、紗耶香~


「「えぇー!?」」


~蘭華、初音(終音)~


「「えぇー!?」」『えぇー!?』


~夜見、菜乃~


「「えぇー!?」」


~成海、桃花~


「「えぇー!?」」


~右京、左京~


「「えぇー!?」」


~由奈~


「えぇー!?」


~モニター室~


『ええー!?』


『合体できるのぉー!!?』


 基地内にいた少女達もナンバーズ合体を見て楓達と同じ反応をしていた。


「皆が驚く気持ちもわかるわね」


「ええ、まさかナンバーズが合体するなんて誰が想像できたでしょうか」


 八波と玲子と理事長は他の子達のように取り乱す事はなかった。


「しかし、合体できるのか」


「理事長は、ああいうのが好きなのですか?」


「そうだな、子供の頃は合体ロボのおもちゃを買ってもらって毎日のように遊んでいたよ、合体ロボは男なら一度はカッコいいと思ってしまうものさ」


「そうですか」


「いや、今そんな話している場合じゃないよね?」


 二人の会話に珍しく玲子がツッコむのだった。





 戦場では合体したナンバーズ、ナンバーズシックスが立ちはだかる。

 頭から胴体は戦車のナンバー076で右腕は消防車のナンバー075、左腕はクレーン車のナンバー074、右足はパトカーのナンバー073、左足は救急車のナンバー071、そして背中にはヘリコプターのナンバー072が合体して一体の巨大なナンバーズとなった。


「やっぱり合体できたのね」


「柚葉、知ってたのか?」


「ええ、所々意味がわからないくぼみとか何か変形しそうな感じにたたまれていた部分があったから何かと思っていたけど、合体できるなら納得ね、凄いものね」


「それだけで気づくあなたも凄いと思うがな」


 柚葉の観察力に湊は逆に驚く。


「が、合体できたから何だ!! カッコいいからってそれだけで勝てる理由にはならないぞ!!」


「言うと思ったよ」


 楓の反応を湊は当たり前のように受け止める。


「で、どうするの? 合体したって事は、相当強いって事よね、一回攻撃して見る?」


 そう言って香弥はバズーカを装備している。


「いや、合体できたとしてもこの城壁を乗り越える事はできない、とにかく相手の出方を見て」


 楓が言っている途中でナンバーズシックスの背中に合体したヘリコプターのプロペラが回転して一気に楓達の前に移動する。


「そのためのヘリコプターかぁー!!」


「いや、普通にわかるだろ」


「冷静にツッコんでる場合じゃないわよ」


「くらえ!! ウォータースプラッシュ!!」


 ナンバーズシックスの右腕の消防車から激しい威力の水が発射される。


「マズい!!」


 楓はさらに壁を生み出して攻撃を受けるが水の威力が強過ぎて壁にひびが入る。


「次はこれだ!! クレーンクラッシャー!!」


 左腕のクレーン車を振り下ろすと壁が破壊される。


「ぐう!!」


 楓達は吹き飛ばされる。


「とどめだ!! タンクバーストショット!!」


「うわあぁー!!」


 城壁が崩され楓達は吹き飛ばされると思ったが気づいたら城壁の下に移動していた。


「大丈夫?」


「柚葉、お前のスキルか」


「ええ」


 柚葉がスキルで時を止めて楓達を非難させていたのだった。


「無傷だと? だが城壁は崩れた、次で仕留める」


「で、どうするの?」 


「私に任せろ!!」


 柚葉の問いに楓は勢いよく答える。


「いや、城壁を壊すような奴だぞ、大丈夫なのか?」


「ああ、問題ない、今まで隠していたが、今こそ使う時!! はあー!!」


 楓が気合を込めると再び城壁が出現する。


「さっきと同じか、無駄だ」


「はあー!!」


 さらに気合を入れると城壁の形が変わっていき、両腕の形になりさらに両足も出現しさらに頭部のような形にもなりやがて人型の形になっていく。


「できたぞ、城壁戦闘モード、その名もキャッスルゴーレム!!」


 ナンバーズシックスよりも大きな城壁のゴーレムが立ちはだかる。


「えぇー!?」


「えぇー!?」


『えぇー!?』


「凄いわね」


 柚葉以外ナンバーズシックスも含めて驚きの声を上げるのだった。

読んでいただきありがとうございます。


勢いで書きました。

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