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63 新タイプのナンバーズ

「五体のナンバーズがたった一人に倒されたか、新しく出て来たスキルホルダー、侮れないわね」


「何か他のスキルホルダーが使ってる武器とは比べ物にならない武器を使ったんだろ? そりゃ脅威だわ」


 スキルホルダーのデータを見ていたアリスにアドメラは話し掛ける。


「ええ、だからそろそろ私も動こうと思ってるわ」


「大丈夫か? 相手はディベルタとも渡り合った相手だぞ」


「ええ、ディベルタがケガをして戻ったのには驚いたわ、まさかあの子があそこまでケガを負うなんて思わなかったわ」


 アリスの言うようにあの時の爆発でディベルタは倒せていなかった。

 しかし近距離で爆発を喰らったためタダでは済まなかった。

 現在ディベルタは治療をしているため復帰するには時間が掛かるのだった。


「敵も強くなってるし、もうそこいらのナンバーズでは相手にならないのかもしれないわね」


「じゃあ、どうするんだ?」


「相手が知らないタイプをぶつければ良いのよ、倒された五体のナンバーズの内の二体は空を飛べるタイプだった、この二体はまだ相手が戦った事がないタイプだった、それと同じ様なのをぶつければ良い」


「まあ、戦った事ないタイプなら相手も苦戦するか」


「ええ、だからまずはこの子に動いてもらうわ」


 アリスは配下のナンバーズの一体を出撃させる。






「さて、我々二人だけだな」


「そうだな」


 未確認の反応があり来て見たがその場にいたのは楓と湊の二人だけだった。


「柚葉と他の少女達は基地の護衛、香弥は前回の戦いで片腕を損傷しているので残っているのが我々だけと言う事だ、正直どう思う?」


「普通に考えれば大丈夫かって言うのが正直な感想だな」


「確かにその通りだ、むしろ出て来ては倒すなどもはや手慣れた作業のようなものになって来てるし、相手もワンパターン化して来たとも感じるな」


「ワンパターンって、別に物語みたいに新展開がないのが現実だろ? 何も新展開なんて求めなくて良いだろ?」


「うむ、その通りだ、こんな事を思うなんて私は思ったより今の状況を退屈だと感じてしまっているのかもしれない、私も柚葉の事は言えないほどイカれてるのかもしれないな」


「そうかもな、て話してる間に敵が現れたぞ」


「ん?」


 楓が見ると目の前に影が現れる。


「来たか、さて今回はどのタイプが来るか」


「生物型か道具型、もしくは自然型または装備型か」


「何でも来るが良い、全力で倒すのみ!!」


 二人が構えていると目の前の影は何か音を立てて近づいて来るがその音は明らかに生物とは違う動きの音でありかと言って道具でもないような音だった。


「変な音だな、ちょっと双眼鏡で見てみるか・・・・・・は?」


 双眼鏡で敵の姿を確認した湊はその姿を見て間の抜けた声を上げる。


「どうした? 敵の姿は?」


「いや、何て言うか、敵の姿は確認したんだが」


「何だ? ハッキリしないな」


「見た方が早い」


「?」


 湊から双眼鏡を受け取った楓は敵の姿を見ると口をあんぐりと開ける。


「な、なんじゃありゃー!?」


 そう言う楓が見た敵の姿は乗り物の救急車そのものの姿だった。



  


 

読んでいただきありがとうございます。


今更だけど香弥は番外編に出てきています。

全然読まれてませんけど(´;ω;`)

情けでブクマ評価して(´;ω;`)

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