62 兵器武装
「まずはこいつから試してみますか」
チェーンソーを振り回してナンバー031と058に攻撃をする。
「来い」
031が角で受け切ろうとする。
「うらぁ!!」
香弥がチェーンソーを振り回すとチェーンソーは031の角を切り落とす。
「何!?」
「お次はこいつだよ」
香弥は再び懐から別のキューブを取り出しボタンを押すと再び変形し今度はドリルの形状の武器になりチェーンソーとは逆の腕に装備される。
「おらおらぁ!!」
「ぐう」
ドリルで031を突いて攻撃すると031が押されているのを見て058が援護に入る。
「はあ!!」
「まあ、そう来るよね」
先程と同じように058がハサミで切り裂くが香弥はチェーンソーで受け止めて弾く。
「一気に片付けますか」
再びキューブを出すと今度はクレーンの形の武器が出てチェーンソーの武器が外れて代わりにクレーンの武器が装着される。
装着されたと同時にクレーンを振り回すとワイヤーで先端のフックの部分が伸びて行きそのまま031と058に巻き付いて捕らえる。
「二体まとめて終わりよ」
ワイヤーを引き寄せるともう片方のドリルで巻き付いた031と058を貫く。
「「ぐああ!!」」
貫かれた二体はそのまま爆散する。
「くそ!!」
「ぬう!!」
016と026が空中から羽を飛ばして香弥に攻撃する。
「うわわわ、空から攻撃して来た」
「貴様が強くとも所詮は地上にいる者」
「空中にいる我等には届かぬ」
「確かにそうだね、でもその対策もできてるんだよね」
キューブを押すと今度は飛行機の羽のような形をした物になりそれを背中に装着する。
「空中戦がアンタ達だけの独壇場だと思わない事ね」
そう言うと香弥はそのまま空を飛び016、026に迫る。
「何!?」
「こんな事が」
「人間だって頑張れば空も飛べるのよ」
香弥は再びチェーンソーを武装し016と026の羽を切り落とすとそのまま二体は落下する。
「これでおしまいね」
そのままドリルで二体を貫く。
「「ぐわああああー!!」」
貫かれた二体はそのまま爆散する。
「さてと、これで全部倒したわね」
着地して武装を解除すると突然右腕を掴まれそのまま地面に倒れる。
「え?」
「油断したな、四体だけだと思ったのか」
地面の方から声がする。
ナンバー020 生物型モデルモグラ。
「ぬ、ぐう」
香弥は何とか地面から手を抜こうとするが力が強く地面に引っ張られていく。
「無駄だ、俺は地中戦が得意なんだ、地中に入ってしまえばこっちのものさ、このまま地面に引きずり込んでやる」
「ふーん、でもそれって、自分で逃げ場なくしてるよね?」
再びキューブを押すとバズーカのような形になり左腕に装着されそれを地面に向けるとバズーカにエネルギーが溜まっていく。
「跡形もなく消えなさい」
エネルギーが溜まった事でバズーカを地面に向けて打つ。
「ぐ、ぬがあああああああー!!」
ほぼ至近距離でエネルギー砲を喰らった020はそのまま地面の中で爆散するのだった。
「あちゃー、思ったより威力高いから地面に大きな穴が開いちゃったよ」
バズーカを打った周辺は大きな穴が開いていて香弥の右腕も消し飛んでいた。
「右腕が消し飛んだのは仕方ないけど、よく考えたら顔の近くで打ったのによく私自身無事だったわね、これも『強固な身体』のおかげかしらね、我ながらその頑丈さに驚きだわ、でも右腕また成海と桃花に作ってもらわないといけないけど、すぐに壊したからきっと怒られるだろうな」
それを考えると香弥は頭を抱えるがその状況を見ていた楓と湊はただ唖然としていた。
「聞いてはいたがこれほどとは、五体のナンバーズを倒すなんて正に兵器といえるわね、楓?」
楓からの返事がない湊は楓を見ると楓は何も言わずただじっと見ている。
「楓どうした?」
「な」
「な?」
「何ってカッコいいんだ!!」
「・・・・・・はい?」
「相手に合わせて次々と武器を変えて戦う、ヒーローとかで良く見たが実際に見るとこんなにもカッコよく見えるなんて、感動した!!」
「そう言えば、あなたってそう言うの好きだったわね」
子供のようにキラキラした目をして興奮している楓を見て湊はただ楓の興奮が冷めるのを黙って見ているのだった。
「それで何でまた義手壊すの?」
「すみませんでした」
基地に戻ると成海と桃花に土下座する香弥の姿があったのだった。
読んでいただきありがとうございます。
同じ事の繰り返しをしていると感じている。
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