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33 防衛

「八波君、被害は?」


「はい、死者は出ていませんが多数の負傷者が出ています」


「負傷した子達は医療チームに任せよう、それで戦況の方は?」


「基地の周りは楓さんのスキルで作り出した城壁で守り、蘭華さん、初音さん、湊さんが複数のナンバーズ、大型と交戦しています」


「数は?」


「少なくともナンバーズは五体以上それぞれが大型を率いて、ネームドのリンネが統率をしています」


「まさか、我々の戦力を分散させるための囮を用意し、本命はこちらを潰す事だったか」


「完全にしてやられました」


「柚葉君達が戻って来るのにかなりの時間が掛かるだろう、それまで持ちこたえられれば良いが、ネームドまでいたとなってはマズいかもしれない」






「この私がいるからには基地へは侵入させぬぞ!!」


 楓が城壁を作り出し未確認達を通さないようにしている。


「今よ!!」


 城壁の隙間から少女達が銃を打ち大型の未確認達を殲滅していく。


「うっ!!」


「大丈夫!?」


 少女の一人が肩を打たれて負傷する。

 

「おらおら、ハチの巣にしてやるぜ」


 ナンバーズが両腕の機関銃を連射させる

 ナンバー065 装備型モデルマシンガン。


「ぐははは!! くたばれぇ!!」


 また別の方からナンバーズが連射している。

 ナンバー096 装備型モデルガトリングガン。


「ナンバーズがこんなに」


「隙ありだぞ」


「ッ!!」


 両腕の巨大な斧が湊に襲い掛かる。

 ナンバー077 装備型モデル斧。


「爆発しろ!!」


「くっ」


 初音の周りで爆発が起こる。

 ナンバー086 道具型モデル爆弾。


『初音、上だ!!』


「え?」


 終音に言われ上を見ると上からナンバーズの攻撃が来て初音はその攻撃を躱す。


「もう少しで潰せたんだがな」


 ナンバー030 装備型モデルハンマー。


「これ以上好き勝手させない」


「おらぁ!!」


「!?」


 蘭華が大剣を構えるとリンネが切り掛かる。


「リンネ」


「よう、また会ったな」


「あなたがこの軍団を率いているのね」


「安心しろよ、私は一人でお前の相手をしてやるから、だが他の所はどうかな」


「くっ」


 蘭華は大剣を振るがリンネは簡単に抑える。


「どうした、焦ってるのか? 仲間がやられるからか?」


「ッ!!」


 仲間を大切にする蘭華は早く仲間を助けに行く事に焦りが出ていて冷静さを欠いている。


「マズいな」


 城壁を生み出し防御しながら楓は戦況を見ている。


「かと言って私は戦闘向きではない、それにこの城壁を崩すわけにはいかない」


 戦況はどんどん不利になっていくが楓は防御に徹するしかなかった。






「玲子君、皆の状態は?」


「今、医療チーム総出で治療してるわ、重傷者はいないけどそれでも酷い状況ね」


 医療室では玲子が他の医療系スキルを持っている少女達に指示を出し傷ついた少女達を治療している。


「それにしても、マズい状況ね、皆どうにか食い止めてるけどこのままだと時間の問題ね」


「楓君が頑張って防いでくれているが彼女一人ではいつまでも持たない」


 映像を見ながら理事長達も状況の厳しさを嫌でも理解する。


「理事長」

 

「ん?」


「私が行きます」


 八波が理事長に進言するのだった。

読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「魔王様、今日も人間界で色々頑張ります」もよろしくお願いします。

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