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11 帰還する少女達

 会議から帰って来た柚葉は、理事長達と共に理事長室にいた。


「さて、他国に送っていた少女達が帰って来たそうだな」


「はい、全員無事に帰って来たとの事です」


「ひとまず安心か、まあ友好関係を持っている他国の支部に向かっていたからな」


「やあやあ、私が帰って来ましたよ!!」


 話をしている途中でドアが開き一人の少女が入って来る。


成海(なるみ)先輩、理事長の部屋をノックもなしに入るのは、どうかと思いますよ」


「何を言ってるんだい、こう言うのは、勢いとその場のノリが大事なんだよ桃花(ももか)


「ノリなんて必要ないと思いますけど」


「場の空気を和やかにさせるためのノリだよ」


「二人共、理事長の前ですよ」


 八波が二人を注意する。


「あ、ごめん八波さん、久しぶりに我が家に帰って来たから嬉しくて」


「すみません、八波先輩、理事長」


「構わん、君達が無事に帰って来ただけで十分だ」


「あ、柚葉さんもただいま」


「ええ、お帰りなさい、成海」


「聞いたよ、由奈さんが攫われそうになったんでしょ、しかもターニャさんがね、まあ他国から来た時点で疑いはあったけどね」


「彼女達とは話が合ったりして楽しかったのにとても残念ですよ」


「まあ、今回の事で裏切者の支部長達も一掃できたし結果オーライじゃない、お疲れ柚葉さん」


 成海が柚葉に労いの言葉を送る。


「ところで帰って来たのは、君達だけかね?」


「いえ、他にも何人か帰って来てますよ、少なくとも蘭華(らんか)さんと初音(はつね)さんには会いましたよ」


 理事長の問いに成海が答えていると新たに二人の少女が理事長室に入って来る。


「あ、噂をすれば」


「理事長、ただいま戻りました」


 まんまると太っている見た目の少女がドーナツを食べて言う。


「蘭華様、追加のドーナツ」


「ありがとう、初音」


 蘭華は、初音から追加のドーナツを受け取って食べる。


「あ、ごめんなさい理事長、こんな状態で」


「いや、君の事を考えれば仕方ない事さ、遠慮なく食べながら聞いてくれ」


「ありがとうございます」


 蘭華は、そう言ってドーナツを食べ続け隣で初音は、次のドーナツをスタンバイしている。

 それからしばらくして他の少女達も理事長室に入って来る。


「理事長、全員帰還しましたね」


「そのようだな、では、君達と我々の報告を始めようか」


 理事長の言葉で帰還した少女達の情報共有が始まった。


 

読んでいただきありがとうございます。

同時に投稿している作品「魔王様、今日も人間界で色々頑張ります」もよろしくお願いします。

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