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98 最終決戦 15

 フランス支部。


「さてと、ネームドは柚葉に任せたけど、こっちも結構大変ね」


 夜見は目の前の融合強化態を相手にしながら柚葉の事も気になっている。

 時は少し前に遡る。


「フランス支部に到着ね」


「ええ、敵はまだ来てないわね」


「ありがとう、来てくれて」


 柚葉達の前にフランス支部の少女が来る。


「今の部隊の隊長をしているエマよ、よろしくね」


「どうも、私は柚葉」


「夜見よ」


「あなた達の事は聞いてるわ、日本支部の最強コンビと一緒に戦えるなんて光栄だわ」


「最強コンビ?」


 エマの言葉に夜見は首を傾げる。


「もしかして知らないの? あなた達他の国では最強コンビのスキルホルダーって呼ばれてるわよ、一番未確認の討伐数が多いから」


「そうなの? 全く知らなかったわ」


「あたしも」


「結構有名よ、ナルミとモモカからもあなた達の事を聞いたからね」


「あ、そうか、あの二人フランス支部に行ってたんだっけ」


「そうよ、あの二人には本当に感謝してるわ、強力な武器もたくさん作ってもらったし」


「二人共、どうやらお喋りはここまでよ」


 柚葉が言うと大きな音が辺りに響く。

 やがてその音は大きくなり柚葉達の前に姿を現す。


「おいおい」


「冗談でしょ」

 

 敵の姿を見た夜見とエマ、そして日本とフランスの少女達が驚愕する。


「オオオオオオォォー!!」


 ナンバータイプC 古代生物型モデルブラキオサウルス(ナンバー049(ぜろよんきゅう)050(ぜろごおぜろ)053(ぜろごおさん)054(ぜろごおよん)、、056(ぜろごおろく)059(ぜろごおきゅう)060(ぜろろくぜろ)061(ぜろろくいち)063(ぜろろくさん)064(ぜろろくよん)の融合強化態)


「ブラキオサウルスを実際に見る日が来るなんてね」


「感心してる暇ないわよ、ヨミ」


「そうね、柚葉行くよ」


「悪いけど私は別行動させてもらうわ」


「何で?」


「私にお客さんよ」


 柚葉の向いている方を見るとそこにはネームドのライリアの姿があった。

 ライリアはバイクを発進させてその場を後にする。


「彼女は私をご所望みたいだから、相手をしに行くわね」


 柚葉はそう言ってバイクに乗る。


「何でバイクって思ったけど、こうなる事予想してたの?」


「さあ、ただ何となく彼女と戦うって気がしてただけよ、じゃあ、行ってくるわね」

 

 柚葉はバイクを発進させてライリアの後を追うのだった。


「ねえ、ユズハってバイクの免許持ってたの?」


「あー、あたしも全部は知らないけど、乗り物の免許は一通り持ってるって言ってたわ」


「凄いわね」


「まあ、お喋りはここまでにして、来るよ」


「ええ、わかってるわ」


 夜見達はタイプCとの戦闘に入るのだった。


「ネームドの相手も大変だと思うけど、こっちも大変だわ」


 現在夜見達はタイプCとの戦闘を繰り広げている。


「こいつ、硬すぎでしょ」


「そうね、私もさっきからたくさんの武器を使ってるのに全然効いてないわね」


 そう言ってエマの右腕がガトリング砲に変化してタイプCを狙い撃つ。

 彼女のスキルは『武器変化』自分の身体を好きな武器に変化させる事ができるスキル。


「グウウウ」


「全然効いてないわね、ありったけの弾を打ち込んだのに」


「グオオオオオオー!!」


 タイプCは雄叫びを上げて巨大な足を持ち上げて踏みつけて地響きを起こす。

 地響きを起こされた事で少女達はその場から動く事ができずその隙をついてタイプCが尻尾を振り回そうとする。


「ちょっと待ちなさいよ、そんな長い尻尾振り回したらただじゃすまないわよ!!」


「させない!!」


 エマが両腕をロケットランチャーに変化させて発射させる。

 

「グオオオオオオー!!」


 弾はタイプCの胴体に直撃してタイプCは少しよろめき尻尾を振り回すのを止める。


「どうにかできたけど、このままじゃダメね」


「大丈夫よ、エマ達が戦っている間にあたしがあいつの弱点を見つけたから」


「本当? 弱点はどこなの?」


「待ちなさい、今教えるから、こんな事もあろうかと思って持って来ておいて良かったわ」


 夜見は自分の使っている銃とは違う銃を手に持ちタイプCに向かう。


「おらああああー!!」


 夜見は銃をタイプCの身体全体に打つ。

 しかし、タイプCの身体に色がついていた。

 夜見が打ったのは銃ではなくペイント弾である。


「よし、皆!! 私がペイント弾で打った場所がこいつの全ての弱点よ!! 大きい弱点は大きく、小さい部分は小さくしてあるから、自分の近くの弱点を一斉に狙いなさい!!」


 夜見に言われて少女達は一斉にタイプCに打ち込まれたペイント弾を目掛けて攻撃をする。


「グオオオオオー!!!」


 タイプCは自分の全ての弱点を攻撃されて苦しみ出す。


「エマ、後は頼んだわ」


「ええ、任せて」


 夜見はエマに後を託す。

 夜見のスキルは一番の弱点しか見えなかったが、強化された事で大きな弱点から小さな弱点まで相手の全ての弱点を見抜けるようになった。


「これで終わりよ」


 エマは両腕を変化させてタイプCに狙いを定める。

 

「発射!!」


 両腕からレーザビームが発射されタイプCの大きな弱点部分に直撃する。


「グウゥ」


 タイプCはそのまま倒れて爆散する。


「お疲れ様、ヨミ」


「ええ、お疲れ、エマ」


 夜見達は戦いに勝利するのだった。 

読んでいただきありがとうございます。


柚葉と夜見は他国からは最強のコンビだと言われていました。

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