期末考査前日
「明日って考査だよな?」2年B組のおバカ四天王の一人がそう話題を切り出した。「え?マジで?」「知らんかったわ」「俺次赤点とったら留年だわ。」「あ、それ俺もだ」「え?俺もなんだけど」「みんな?まぁ俺もだけど…」そこから会話が続くことは無かった。ここにきておバカ四天王は自分の置かれている立場に気づき始めた。「留年!?おい!それ洒落にならねぇじゃねぇか!」「どうすんだよ!?考査明日なんだぞ!」「教科は何だっけ?」4人は急いで考査の日程と教科を確認する。「現代文・古典・日本史・世界史・数学ⅠAⅡB・物理・英語・保健・家庭科」4人は青ざめた。かつてない位の教科数であったからだ。不味い、非常に不味い、4人は学校が終わるなりさっそうと帰宅し机に向かった。机の片隅には教科書が積み上げられた。幸いこの学校の考査は一日2教科を5間かけて行われるため、勉強する教科は2教科に絞れる。明日は何だ!?英語と数学!?終わった。不得意二大教科が初日からとかムリゲーだ。どう頑張っても無理だ。いや、諦めてたまるか。そう自分を鼓舞し男たちは徹夜で勉強をした。
そして、結果は20点と余裕の赤点。問答無用で留年確定だ。終わった。\(^o^)/オワタ
こうして、おバカ四天王は学校から消えたのだった。