1月4日――ヒアシンス
ヒアキントスは死にました。
愛する人の手で死にました。
私も、今にも死んでしまいそうです。
焼け付くような思いなんて捨てて下さい。
誰にも知られないようにひっそりと愛して下さい。
そうでないと私は、いつか殺されてしまうから。
静かな愛情の下でゆっくりと時間を噛み締めていたいのです。
ヒアキントスの血で咲いた花のように、いつまでもそう願います。
忘れないで。
貴方を愛する人間に巣くう、醜く愛らしい感情を。
人は持つものを妬むのです。
憐れんであげて下さい。
憎まないで、否定しないで、蔑まないで下さい。
人はそれほど強くはないから。
だからひっそり、静かに、狂おしい思いを鎮めて下さい。
どうかお願いですから。