召喚2回目
季節は西暦太陽暦の5月上旬になった。5月は一年で最も暑い時期である。この時期にネパール平野部を旅行する場合は、熱中症に十分気をつけた方が良いだろう。
コシ河西岸の展望台では川風が吹く分だけ涼しいようだ。それでも汗を拭きつつ日陰に入って、水筒の水をガブ飲みするナラヤンである。
「ふえ~……暑い~」
サラスワティが展望台全体を日陰で覆った。上空に円盤型の何かが浮かんでいる。
「人間は大変ですよね。日射病にはくれぐれも気をつけてください。病院に配備している私の分身からも、救急搬送されてくる患者が増えていると連絡が入っています」
そうは言っても、ビラトナガル市とその周囲はコシ河の影響でそれほど気温は上がらない。実際今も40度にはなっていない。一方インドの首都や西部ネパールの平野部では45度に達しているというニュースが流れてきている。
ナラヤンがほっと一息ついた。
「川風が気持ち良いですね。もう大丈夫です。ムカスラさん、話をお願いします」
ムカスラが小首をかしげた。彼もサラスワティと同じく汗ひとつかいていない。
「そうですか? もう少し休んでからでも構いませんが……では、始めますね」
ムカスラがナラヤンとサラスワティに、前回の実験は全て満足な結果だったと報告した。農業方面でも実験を始めたとムカスラが追加する。
喜ぶナラヤンだ。一方サラスワティは微妙な表情で祝福している。
そんなサラスワティの表情をうかがいながら、ムカスラが話を続けた。
「今回の召喚依頼は、敗血症に関する実験になります」
ただ、召喚終了間際に素体に病原体を飲んで感染してもらい、その後は生命維持装置にかけて仮死状態のまま延命させて実験を続ける計画だ。
「ですので、今回はサラスワティ様の気分が悪くなる事は起きないはずです」
しかし、やはり無理だと断るサラスワティであった。落胆するナラヤンとムカスラ。
サラスワティが代替案を出した。自作スマホを取り出す。それを見て驚くムカスラとナラヤンだ。
「こうなるのは想定通りでしたので、姉のドゥルガに連絡しますね」
スマホに視線が集まっているのに気がつき、サラスワティが簡単に説明した。
「これは泥から神術で作りました。神器ですので、ナラヤンさんやムカスラさんには扱えませんよ。触ると爆発します」
がっくり落胆する二人である。ナラヤンが自身のスマホを指で小突いた。
「実はスマホの強化で部品代がかさんでしまって、少々金欠なんですよ。泥から作れるなら素晴らしいと思ったんですが……甘くないですね、ははは」
電話はすぐにつながった。サラスワティが事情を説明する。
「……というわけなんだけど。今から来れそう? お姉ちゃん」
次の瞬間、ドゥルガが転移して出現した。服装は赤いサルワールカミーズ姿で裸足だ。ちなみにサラスワティは白色である。
「妹の頼み事を断るわけないでしょ。ポカラも暑いから暇してたのよ」
ポカラ盆地は標高800メートル程度なので、それほど暑くはならないのだが……
「やあ、君がナラヤン君か。もう何度も死んでるんだってね。気にスンナ、ははは。で、君が羅刹のムカスラ君か。うん、どこからどう見ても羅刹だな。よろしく。アタシが姉のドゥルガだよ」
ドゥルガがナラヤンとムカスラに気さくに挨拶した。戸惑いつつも合掌して挨拶を返す二人である。
今回は、ナラヤンが羅刹世界からスマホで電話して、その位置情報を頼りにドゥルガが駆けつけるという段取りになった。ムカスラが説明する。
「羅刹世界は闇の魔法場が強いんですよ。いきなり神様が転移していくと、魔法場の衝突が起きてしまう恐れがあります。そこで、ナラヤンさんからの召喚という形式を採用しました。これなら人間を間に挟むので、衝突を緩和できるはずです」
サラスワティも同意した。
「理屈ではその通りですね。私も神術式を改良しましたので、衝突する恐れはほぼないと思います」
しかしドゥルガは気楽に笑っている。
「へーき、へーき。アタシって超頑丈だし。お呼ばれするのを待ってるわね」
ナラヤンがふと何か思い出したようだ。
「あ……そうでした。サラスワティ様、僕の友人ジトゥが愛用していたカメラとモニターがカーリー様によって粉にされてしまいました。何とか修復できませんか? カメラがないと彼の部活動に影響します」
ため息をつくサラスワティ。川風が吹き抜けていき、豊かな黒髪が大きくなびいた。
「そうですか……まったくもう。私からもカーリーさんに苦情を出しておきます。この泥スマホづくりを応用すれば、修理できるはずですよ」
ナラヤンがほっとした。
「よろしくお願いします。では、羅刹世界へ行きましょうか」
サラスワティが水筒を呼び出してナラヤンの額に押し当てた。
「それでは始めますよ」
ナラヤンが気がつくと、羅刹世界の研究部の石造りの二階建て建物の外にある中庭だった。
今回の素体は中年太り体型だったので、少し動きにくそうにしている。
「おおう……中年になるとこんな感じになるのか。気をつけようっと」
声もオッサンそのものになっている。
ムカスラは通常の研究着だった。ナラヤン素体にお茶とお菓子を出して歓談する。
「ようこそ。今回は敗血症に対する実験なので、召喚終了直前に腸チフス菌株を口径投与します。発病するのは翌日以降なので、魂が抜けた素体の延命措置をしながら実験を続ける計画ですよ」
前回とは違うので少し拍子抜けするナラヤンだ。
「ええと、実験は召喚終了間際だけですか……敗血症ってどんな病気なんですか?」
論文を朗読している時は機械的に読み上げているだけだったりする。
敗血症は、主に病原菌が体内で増殖したり毒素が体内を循環して、全身機能が低下する症状を指す。ショック症状を併発する事が多いので、急激に患者の容体が悪化すると命に関わる。
ムカスラが真面目な表情で答えた。
「敗血症は羅刹世界でも深刻な病気ですね。法術治療を待つ間に、急激に病状が進行して亡くなる羅刹が後を絶ちません。不死ではあっても病死は多いんですよ」
羅刹は不死だが、これは寿命が無限という意味だそうだ。普通に病気にかかるし、事故にあってケガもする。その場合は、人間と同じように亡くなってしまう。ただ、時間が経過すれば魂の状態から復活するが。
「ですので、敗血症の応急治療を確立させたいというのが法術省の方針ですね」
腸チフス菌を採用したのは、病原菌に汚染された食物を摂取する事が多いためらしい。腸チフス菌が産生する毒素は、体内に吸収されると重篤な症状を引き起こす。
ちなみにこの菌株は羅刹世界で採集したものだが、元々は人間世界から輸入した家畜を介して侵入してきたと話してくれた。
敗血症ではこういった病原菌による被害が大きいのだが、免疫システムの暴走も起きやすい。全身の組織が炎症を起こし、血管拡張による急激な血圧低下や、血管内での血液凝固による多臓器不全などを起こしてショック状態に陥る。
花粉症の非常に激しい症状が、血管を含めた全身の組織で起きるという感じだろうか。
ムカスラが淡々とした口調で説明を続ける。
「その炎症を抑えるには、活性硫黄が有効だという論文情報がありました。硫黄自体は体の中に多くありますので、活性硫黄を体内でつくってもらう薬剤を開発しています。これも今回実験して、有効性を確かめる予定ですよ」
中庭で日向ぼっこしながら、チヤと菓子で雑談を始めるムカスラだ。ナラヤンも素直に聞いている。
「そうそう。ナラヤン君が提供してくれた論文情報には、農業関連も多く含まれていました。で、その分野での研究も進んでいますよ」
当のナラヤンは読み上げ担当なので、うろ覚えのようだが。
「へえ、そうなんですか。役に立っているようで良かったです」
そう答えつつ、今後は専門用語の意味も調べておこうと思うナラヤンである。
その農業分野での研究だが、ムカスラがいくつか話してくれた。その一つは、バッタ被害への対策であった。ナラヤンもさすがにバッタくらいは知っているので、興味がわいた様子である。
「ビラトナガルのある東ネパールでは被害は出ていませんが、西の方は大変みたいですね」
ここでいう西とはパキスタンやインド北西部を指す。
哺乳類の腸管の内側はムチン層という粘液層によって覆われている。外界からの刺激物や病原菌によってダメージを受けないように、この粘液層がバリアとしての機能を果たしている。
昆虫では更に単純な仕組みだ。不溶性の多糖類とタンパク質から構成される囲食膜が、腸管の内側を覆っている。この膜がムチン層と同様に生体を守るバリアとして機能している。
この囲食膜を薬剤や魔法で破壊してしまえば、昆虫は病原菌に感染しやすくなる。
「我々の敗血症への対策とは真逆ですね。意図的に敗血症を起こしやすくさせるという研究です。担当研究者の話ですと、予備実験ではバッタの寿命も短くなったそうですし、なぜか卵にも効いたみたいですよ」
ナラヤンがチヤをすすりながら感心している。
「へえ……強烈な効果が出そうですね。使い方が重要って事ですか」
ムカスラがうなずく。
「そうですね。他には、ネパール企業が大学と共同開発した複合微生物資材についても情報を得ました。地元で採取された微生物を用いていますので、これも羅刹世界で応用ができると思います」
80種類ほどの微生物を三種類に分けて培養したものだそうだ。その微生物名をムカスラがいくつか紹介してくれたのだが、ナラヤンにはチンプンカンプンだった。文字通り馬耳東風の状態になっている。
お茶しながら雑談していると、中庭に屈強な羅刹兵がぞろぞろとやって来た。軍服だが運動着のデザインである。訓練着なのだろう。
兵長が両足を揃えて、ムカスラに合掌する。
「ムカスラ様。近くを警備していましたら、このようなザコ魔物が潜んでおりましたので駆除いたしました」
兵長が部下に命じると、部下たちがヘビ魔物のムシュキタの死体を数匹掲げた。
「魂も消滅させましたのでご心配なく」
それを見たムカスラが残念がった。彼の赤い瞳が曇っていく。
「うう……魂まで消してしまいましたか。低級魔物でも実験動物として使えるんですよ。開発した法術や魔法の有効性を確認する際とか」
兵長が了解した。
「そうでしたか、次回からは生け捕りにしましょう」
そう答えてから、キョロキョロと周囲を見る。その兵長と部下の羅刹兵の様子を見て、ムカスラがナラヤンに話しかけた。
「今回の召喚時間に、神との模擬戦闘を行いたいと帝国軍が申し出ているんですよ」
兵長が凶悪そうな赤い目をキラキラさせながらナラヤンに詰め寄っていく。
「当初はサラスワティ様を相手にする予定でしたが、なんと戦女神のドゥルガ様がいらっしゃるという事。ぜひに本格的な戦闘訓練をしてみたいのですが、どうでしょうか」
「わ、分かりました。電話してみますね」
ナラヤンが了解して、スマホを取り出しクジャクを指タッチして電話をかけた。すぐにドゥルガが返事してスマホの画面に現れた。羅刹兵が喝采する。
ナラヤンがドゥルガに説明すると、ニッコリ笑った。画面には大量のノイズが生じているが、彼女の表情は分かる。
「それじゃあ、ナラヤン君の素体にこれから憑依するよ」
次の瞬間、ドゥルガがナラヤンに代わって素体を支配した。体つきも精悍な若い女性に変わる。17歳くらいのボクサー体型だ。衣装は赤いサルワールカミーズ姿である。
ドゥルガ素体が自身の体を確かめて、裸足のままピョンピョンその場で跳んだ。
「なるほどね、こういう変化が起きるのか。高速では動けないけど、まあいいか」
ムカスラと研究者たちも興味深く観察している。
しかし、ナラヤンの魂は素体の中で機能停止してしまった。ドゥルガ素体が軽く頭をかく。
「あらら……サラシュが作った術式がまだ不完全だったようだね。まあいいか」
ドゥルガ素体が準備運動をしてニッコリ笑った。肩下までの癖のある茶髪が揺れる。
「それじゃあ始めようぜ」
レスリングのような組み技や、柔道のような寝技や関節技は、神と羅刹の魔法場が互いに衝突するので爆発する恐れがある。そのため、魔法場を遮断するグローブと肘、膝当て、ロングソックスを装着した。
それでも長時間組み合うと危険なので、キックボクシングのような打撃技だけで試合する事になった。
ドゥルガ素体の衣装も変化し、赤いジャージ姿のような見た目になる。
羅刹兵は最初に兵長が挑むようだ。ウッキウキの凶悪な表情で嬉しそうに構えをとる。
「では、お願いします、ドゥルガ様」
試合が始まったが、ドゥルガ素体のワンパンチで呆気なく兵長が倒されてしまった。兵長の身長は2メートルほどで、体重も100キロ以上ありそうなのだが。一方のドゥルガ素体の身長は160センチちょっとだ。
ドゥルガ素体が頭をかいて謝った。
「うわ。ごめんごめん。これじゃ訓練にならないわね。素体のスピードとパワーを調整し直すから、ちょっと待ってなさい」
以降は、羅刹たちと互角の試合展開になった。それでもキックやパンチ、肘打ちや膝蹴りなどで羅刹兵を圧倒しているようだ。
ムカスラが兵長に回復法術をかけながら感心して見ている。
「さすが歴戦の勇者ドゥルガ様ですね。攻撃を受けても平気な顔してますよ」
回復を終えた兵長が立ち上がり、次の試合相手に名乗り出た。
「もう一手頼みます、ドゥルガ様。次は耐えてみせますよ」
彼は有言実行を果たしたようで、パンチ2発まで耐えて轟沈した。兵長渾身のパンチとキックは、易々とドゥルガ素体が受け流してしまっている。
羅刹兵たちから称えられて上機嫌になるドゥルガ素体だ。
「それじゃあ、技を一つ披露しちゃおうかなっ」
武器を空気から神術で生成して、それを使う武術だと説明した。
空気を刀剣に転換するので因果律崩壊が起きやすいが、その崩壊に敵を巻き込ませるのが目的らしい。そのため、敵に命中すると衝撃で壊れて粉々になる武器を次々に生成して、敵に斬りつけたり突いたりして連続攻撃を繰り出すという技だ。
「それじゃあ、演武してみるわね」
研究所が用意したゴーレム兵を相手にして、両手に剣や手槍を次々に生み出して攻撃を加える。それらが衝撃に耐え切れずに一撃で粉砕されて光に還っていく。
今回は分かりやすいように、攻撃は全て左右の袈裟斬りだけにしていた。
ドゥルガが片手で交互にゴーレム兵を袈裟斬りするが、一振りごとに剣や剣、手槍が次々に連続生成されて、それらが一撃で粉砕されて光の粒になっていく。
光の粒になるたびに因果律崩壊が発生して、ドゥルガの武器で打たれたゴーレム兵の体部位が消滅していった。最終的にはゴーレム全体が空間の裂け目に飲み込まれ、消滅して終わった。
汗もかかずに、攻撃を終えたドゥルガ素体が両手を腰に当てて羅刹兵たちに振り向いた。
「剣ごとに別々の魔法場を帯びさせると、より効果的かな。お粗末さまでした」
拍手喝さいする羅刹たち。兵長は特に感激している様子である。
「ありがとうございましたドゥルガ様。羅刹魔法でも行えるように、軍の方で研究してみます」
羅刹は不死なので、殺しても魂状態になるだけだ。時間が経過すると元に戻る。
羅刹兵はその復活訓練もしているので、ほんの数十秒ほどで復活できる。そのため、魂を封印する羅刹魔法を使うのが通常だ。
しかしこの場合、水差しやツボ等の封印具を用意しないといけない。
敵の魂を異世界へ吹き飛ばすのであれば、封印の手間は不要になる。同時に軍事作戦が迅速に行えるようにもなる。しかも、敵の体を分割しながら吹き飛ばすため、復活にかなりの支障が生じる。
ドゥルガ素体がドヤ顔で自画自賛した。
「アタシのような戦闘慣れした神になると、異世界へ吹き飛ばされてもすぐに復帰できるけどね」
羅刹兵たちが感動して、ドゥルガ、ドゥルガと称え始めた。
ドゥルガ素体が困ったような笑顔を浮かべる。
「サラシュが邪神マタンギの姿を選んだ気持ちが分かるよ、あはは。アタシも元の姿に……は、ちょっとヤバイか。あはは」
ナラヤンの意識が戻ると、王宮跡公園の中にある赤い屋根のドゥルガ祠の中だった。
「あれ? 羅刹世界の仕事は終わったのかな」
寝ていたので起き上がる。体に異常がない事を確認して、その旨をムカスラに告げた。
ムカスラがまだ赤い瞳をキラキラさせている。
「羅刹世界でずっと眠ったままでしたね。ドゥルガ様が大活躍をされたんですよ。信者が大量発生しそうです」
残念そうに地団駄を踏むナラヤンだ。
「ええ……そんな面白い事になってたんですか。見たかったなあ」
ナラヤンがドゥルガの神像へ菓子を供物に捧げた。スマホ画面越しに満足してニコニコしているドゥルガである。今は赤いサルワールカミーズを着ている。
「久しぶりに羅刹相手の運動ができて楽しかったよ。また機会があれば電話してちょうだい。ビラトナガルは生まれ故郷に近いから、戻るのも楽しいわね」
それじゃあ帰るぜ、とさっさと消えてしまった。忙しい女神様なんだなあ、と見送るナラヤンとムカスラ。
「では、ワタシも羅刹世界へ戻ります。素体には延命措置をかけていますので、まだ実験の最中なんですよね」
ムカスラも羅刹世界へ戻っていった。
「皆さん忙しいんだなあ……」
ナラヤンがつぶやいていると、公園管理人のラムバリが祠に入って来た。暑いのでタオルで汗を拭いている。
「おう、ナラヤンか。来ていたのか。ん? ドゥルガ様への供物を用意してくれたんだな、結構結構」
ナラヤンがラムバリと挨拶を交わし、掃除を頼まれて一緒に始める。
そのオヤジが真剣な表情になって、ナラヤンの体を服の上からペタペタ触った。
「……うむ、確かに本物だな」
怪訝な表情になったナラヤンが聞くと、動画投稿サイトにナラヤンらしき人物が潰されて肉塊になった後で元に戻るという映像があるんだと話した。
ナラヤンが冷や汗をかく。
「あ、あの展望台は観光地ですしね。大道芸をして儲けるインド人芸人が来るんでしょう。僕のような顔ってよく見かけますし」
ラムバリが普通に納得した。
「そうか、そうだよな。おのれ大道芸のクソインド人め」
内心でインド人に謝るナラヤンであった。
作中で登場した複合微生物資材については、別の小説「アンナプルナ小鳩」で詳しく記しています。神様や羅刹、魔物などのようなファンタジーな連中は登場しない話です。




