魔力「0」
この世界は魔法が一般的に使える世界。
魔法が使えない者は、1%にも満たないほどしかいなく、魔法が使えないと就職ができない世界である。
旧世界の技術は衰退し、魔法に依存している。
完璧にこの世界のこと書くの忘れてました。すみません
「……お……起き…て…起きて兄さん………起きろ兄さーん。」
腹のあたりが重い。何か乗ってるのか?
「……ん…誰…?」俺が聞くと、「私だよ、わ・た・し!」少し起こったような声が返ってきた。
目を開けると、俺の妹が腹の上に乗っていた。
「お前な、朝っぱらから俺に負担かけるんじゃない。」
「しょうがないじゃん…兄さんが起きないのが悪いんでしょ。」
妹はそう言い残して、腹の上から降り部屋から出て行った。
俺は、重い体を無理やり起こして、制服に着替えた。
俺は「雪里 刹那」魔法科高校の3年生だ。生まれた時に行われる、魔力測定の結果で魔力が「0」とかゆうクソみたいな結果が出た。そして魔力は10歳になるまでに出現する可能性があるらしく、10歳の時にもう一度受けたが結果は「0」だった。そんな俺がなぜ魔法科の高校にいるかというと、魔法が使えないことで、高校2年までいじめられた。俺はいじめから逃げるために他の高校へ転入した。転入した高校は運悪く魔法科の高校だった。魔法科以外もあったが魔法科以外受からなかった。
そうそう俺には妹がいる。妹の名前は「雪里 零」魔法科高校の2年生だ。妹は生まれた時の検査で魔力が「5000」が出たらしい。一般的な魔力の量は「1500」で多いと「2000」。この国の先鋭の部隊の魔力は「3800〜4200」で「5000」は国王とか高い階級の方々の値らしい。まあ、要するに単なる化物だ。妹は頭も良く、どこをとっても優秀だ。ただ体力だけはない。俺が唯一妹に勝てるところだ。
身支度も済んだし、朝食を済まそうとリビングに向かった。
「兄さん…やっときた。学校に遅れる…早く朝食食べて学校行くよ…」
「悪い…すぐ食べる。」リビングで朝食を食べて終えていた妹に返事を返しながら椅子に座り、トーストに目玉焼きが乗ったものを頬張った。
「……兄さん…今日が初の登校何だからしっかりしないと…」
玄関の方から聞こえた注意に適当な返事をし、朝食を食い終わらして玄関に向かった。
「お待たせ。」
妹に謝り、妹と共に学校へ向かった。
「ここが高校だよ。」
「何だ…ここ…」俺は目の前の建物に呆気を取られた。思ったより大きく、魔力が多く使われていた。
「こんにちは。お待ちしておりました雪里 刹那様。これより「横井 殺華」教授のもとに案内いたします。ついてきてください。」礼服を着た女性が現れ、俺たちを教授のもとに案内してくれた。
教授の元へ行くまでに通った廊下は、真紅のカーペットが引かれ、どこか高級感あふれていた。
「教授、刹那様を連れてきました。」彼女が扉を叩き、そうゆうと扉がゆっくりと開いた。
そこにはぶかぶかの服をだらしなく着た若い男性がいた。
「ようこそ、刹那君。お、そこにいるのは零君ではないか。さあ入ると良い。」俺は彼のいうとおり部屋に入ることにした。零も呆れた顔をしながら入った。
部屋に入ると、ものが散乱としており、足の踏み場もないようなところだった。彼はソファーの上に乗っているものを適当にずらし、「ここに座ってくれ。」と言われた。俺は零と一緒にソファーに座った。するといつの間にいたのか、ここまで案内してくれた女性が、俺たちに紅茶を出してくれた。一息つくと教授が話し始めた。
「今日刹那君、君にきてもらったのは魔法科に転入してもらうのと、もう一つ理由がある。」
「何ですか。」
「君が魔力が0というのが本当なのか気になってね。検査させてもらいたいんだ。魔力は遺伝のような者だから、君の妹が5000あって君が0なのが不思議なんだよ。」そう言いながら、教授は魔力検査機を持ってきた。
「すまないがこの検査機を付けてくれないか。指示するから。」
俺は教授の言う通り、両手首と両足首、胸と首の計6個の検査機をつけ、静かに座った。教授が部屋の奥へと消えてゆき、戻ってくる時には、注射器のようなものを2本持ってきた。
「ありがとう。もう検査機は外していいよ。いや〜ほんとに魔力が0だとは。ちょっと調べたいから、血液頂戴。」
俺は教授の勢いに気圧され、気づかないうちに、案内してくれた女性に拘束されていた。
注射器のようなものの針が体内に入ると、すぐに血液が注射器のようなものに溜まっていきおよそ1秒ほどで終わった。教授は俺たちの血液の入ったものを部屋の奥に持っていき、すぐに帰ってきた。
「いや〜急にすまなかったね。自己紹介をしようか。私は横井 殺華よろしくね。ここ、魔法科の教授をさせてもらってる。君がここにきたのは私が入れたかったからなんだ。」
教授は自分の説明をすると、思い出したかのように女性の方の紹介をした。
「あ、こっちの女性は私の助手の暗裏 夜風ね。あとは自分でお願い。」教授が促すと女性が話し出した。
「遅くなりました。私は紹介してもらいました、暗裏 夜風です。よろしくお願いします。この馬鹿の助手をしてます。」彼女はそうゆうと静かに去っていった。
「これから、教室に行くから一緒に行くよ。」俺はソファーを立ち教授についていこうとした。
「あれ、お前は2年だから違うんじゃないの?」零に素朴な疑問をぶつけると「魔法科は人が少ないから、1年〜3年まで一緒のクラスなの。」そう答え、教授をこして、先に行ってしまった。