僕らの当たり前
「見て!私の今日の好調具合っ!!」
それを言われた僕らはポカーンとする。
もちろん周りも。
「…何?占いで1位だったの??」
僕が言うと明日香がジロリと睨む。そして照美と仁は分かるよね?とでも言いたげな表情で二人を見つめる。
「…お、お化粧のノリが良かったのかな??」
睨まれて焦る照美。
「どうでもいい。どうせ通じが良かった位のレベルだろ。それより…うっ」
赤面して睨まれて流石に困る仁。
わからん!わからんよ、明日香!!
だって幼馴染みで長い付き合いだけど双子でも親戚でもないんだぞ!!!
「…で結局なんなんだよ。ハッキリと伝えなきゃわからん」
僕の方にクルッと体を回転させて彼女は言った。
「今日こそ王子様が迎えに来てくれる気がするんだよね…!!!」
溜め息をつく僕
今にも殴りかかりそうな仁
その仁を必死に止める照美
「てめー、バカか!そんなん言われないで分かるか!!いくつだ、歳!言ってみろ!!」
興奮気味に怒鳴る仁に
「16歳と2ヵ月ちょっと」
素直に問いに答える明日香。
「照美離せ、こいつは頭バシバシやってやんねぇと直らねぇ!昔のテレビと一緒でな!!!」
それに更に怒りだす仁に
「ちょ、一応女の子~~っっ」
継続的に必死に止める照美
こんな何気ない普通の日常
このあと予鈴がなって席について授業を受ける。
当たり前の毎日。