008
「了解!」
ブロードはおおくま座、おおかみ座、からす座の前まで飛んで移動する。
「いいのかい俺一人に3人も回しちまって」
「神ミュウを倒す為に一番の障害になるのはブロード、お前だという事を先の戦い、第一回EM大会で我々は十分に理解している。ブロードを倒さなければ神ミュウとの決闘もまたありえない!」
「ほう、そうかい」
「では尋常に! 勝負!」
ドゴンっと言う衝撃の後4人は星の彼方まで消えてしまった。
「ふう……ブロードが戦闘に入ったか……わらわも一緒に闘いたかったな……」
スズがミュウをなだめるようにはなす。
「まあそう言わずに、私達にとっては皆の大将なんですから、ミュウさんは」
「お茶をどうぞ」
「うむ……ありがとう……ズズズ……グー」
ミュウは寝てしまった。
「ミュウさんこんな時に寝ないで下さいよ」
スズがミュウを起こそうとするが一向に起きる気配がない。
大魔法使いポッターが異変に気づく。
「おいまて貴様どこの部隊所属だ!」
「まさか! 毒薬でも盛ったのか!」
「ち…ちげーよ! 睡眠薬! 睡眠薬だよ!」
「キミ……白組のスパイか…スパイ?」
ばっと謎の男は距離を置く、ばれてしまったかと嘲笑うように身構える。
「キミ…スパイ777だね、確かレベルは200を超えているハズ」
「あはは、あんたにバレるとは光栄だね大魔法使いポッター。だけどね、私の任務はもうこれで終わってるんだ。ミュウを寝かせて隙を作る、たったそれだけの任務でどうなるか……」
にやりと笑うスパイ777。
「おい! あれは何だ?」
っと言う兵士、テントの外で異変があったようだ、空に見えるのは二つの人影、その正体はヨシュアとザンベルトだった、リスクの兄であるザンベルト、スズの弟であるヨシュア。
どうやらブロードの留守を狙った連携攻撃のようでもあった、そして、ミュウを睡眠薬で眠らせると言う大きな隙が出来たそれを利用する方法とは?
「始めるよ」
「ほいよ」
結論から先に言えばブラックホールとホワイトホールだ。ブラックホールは極めて高密度かつ大質量で、強い重力のために物質だけでなく光さえ脱出することができない天体である。
ホワイトホールはSFなどのフィクション作品ではブラックホールとホワイトホールが一方通行のワームホールを通じてくっ付いており。ワープ先はまた別の宇宙であり、我々の存在する宇宙ではないうえに一方通行であるため、元の宇宙へ戻ることは不可能である。などと言われている。光さえ脱出することが出来ない天体を操るヨシュア、ヨシュアの能力は闇、闇を操る。
片方は別の宇宙へ繋がってるとされる架空のホワイトホールを出現させたザンベルト、ザンベルトは光を操る。能力の力的には両方とも同等の力を持ち合わせ居る、ブラックホールの性質を反転させたのがホワイトホールである。人間の力ではどうしようもないほどの力の奔流が楽園エデンを襲う!何でも出来て何でも出来ないミュウは眠っていて状況がわからない。
「まずい!間に合わない!仕方ない!」
大魔法使いポッターが危険を察知し魔法の演唱を行う、この間1秒。
―瞬間―崩壊―
大魔法使いポッターは転移魔法を使い、紅組全員を桃源郷へ逃がす、本人はこの魔法により桃源郷まで移動出来たがその力で力尽きてしまった。大魔法使いポッター リタイア。
楽園エデンはまるで掃除機で吸い込まれてしまったゴミのように跡形もなくバラバラになり綺麗さっぱりなくなってしまった。遊撃隊西遊記は桃源郷へバラバラに送り込まれてしまい、白組の敵陣深く入り込み、しかもメンバーはバラバラになってしまった、陣形も何もない。
幸い紅蓮大橋は災害に巻き込まれることは無かったので、紅蓮大橋の紅組は降服した。
リスクは何が起こったのかわからず桃源郷の森の中で目を覚ました、まるでジャングルの中でサバイバルでも始めるかのようにリスクは起き上がりそりして呟く。
「どこだ……? ここ?」
頂上戦争の決戦の舞台は桃源郷っと言う名の惑星のみとなってしまった。
将棋盤で言うと全ての駒が敵軍である白組陣地に入ってしまった事になる、そして自分の将棋盤の陣地は無くなってしまった。とはいえ陣地は星一つ分、敷地は十分広い、EM同士の能力者同士の争いは射程範囲がもの凄く広い。星座の名を持つ実力者達にとっては星一つ分などどこにも安全地帯など無いのだ。そんなことは何にも知らないリスクはただ茫然と生い茂ったジャングルのような林の中を一歩一歩歩いているのであった。
「おーいみんな~何処に行ったんだ~」
とぼとぼと歩くリスク、遠くではドゴンドゴンドカドカドカバコンバコンと空襲のような爆発音がところ狭しとなっている。リスクはとりあえず今はエレメンタルマスター略称EMの能力者同士の戦争をやってる事までは理解できているのだか、いかんせんまだ戦闘をやっていないのでその実感がわかない。しかも何もわからないうちに何かによって飛ばされ気づいたら森の中では閉まらない、まずは誰かと合流しないと。
そこへブロードから連絡があった。
『リスク、今どうしてる』
「いや……わかんねえ……そっちは今どこ」
『?ああ……俺の方は今……月だ』
「え? 何でそんなところにいるんだ?」
『あいつら……あの3人本気で俺の事戦場から突き放す気まんまんだったらしい、悪いがそっちに行けそうにない』
おおぐま座、おおかみ座、からす座がブロードの行く手を阻む。
「え……」
『リスク、お前だけが頼りだレイシャをレイシャを護ってくれ』
「お……おう! 何かわかんねーけどわかった」
電話が切れた…どうやら立て込んでるらしい。
「紅組リスクだな! 死ね!」
さらりと相手から喧嘩を売られた、レベルは15、その見知らぬ人を一瞬のうちに撃退しててくてくと森の中を歩いていく。
「リスク!」
林の中から聞きなれた声が聞こえた、スズだ。
「スズ」
「良かった無事だったみたいね」
「おーい」
今度は桃花先生と合流できた。
「ひやー私レベル1なのに―何よこのカオスな戦場は~」
スズは桃花先生とリスクにEMのネット掲示板を二人に見せた。
「ねえ見て掲示板の方、もう情報がしっちゃかめっちゃかになってて大混乱よ」
◆掲示板◆
レディ【紅組の皆、大丈夫ですか?】
宴会【楽園エデンから一歩も動かなかった俺が動いただと…】
にんじん【あ…ありのまま起こったことを話すぞ…核爆弾と太陽フレアの激闘を見たと思ったら次はブラックホールとホワイトホールだった…な…何を言ってるかわからねーと思うが
俺も何をされたのかわからなかった…頭がおかしくなりそうだった、催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…】
ソード【ここは天災を実況するスレにいつからなったんだ?さっきから俺の周りではハリケーンが吹き、でかい津波に襲われ、火山は噴火し、次々と俺のギルドにいた仲間達はゲームオーバーになっている。つまり死んだって意味だ、死者も蘇生出来るナースさんとかもいるから何とかなってるが。そのナースの回復が追い付いていない】
金魂【皆どこに行ったよ? 早く隊に合流しないとパーティー組んでる白組にやられちまう】
サプリメント【そもそも何が起こったの?楽園エデンは?何で桃源郷にいるの?ここ白組の陣地だよ】
レディ【近くにいたのでわかります、ブラックホールに襲われそうになった所を大魔法使いポッターが転移魔法を使って紅組全員を桃源郷に避難させたようです】
金魂【はあ!? ちょっと待てよブラックホールを出した奴も頭おかしいけど、紅組全員も転移させるなんてポッターも相当頭おかしい能力者だぜあんな短時間に!】
禁書目録【白組にとっては大チャンスだ、この間に隊を組まないで一人ぼっちになってるやつは早めに投降しといた方が身のためだぜ】
ポッキー【てゆうか~↑あたし等の~↑白組の作戦勝ちみたいな~↑】
色えんぴつ【これ今の状況地震が起きて皆が混乱して掲示板に書き込みしてる時と似てるな】
中二病【うわ! またあっちの方で爆発! もうやだお……怖いお……】
◆
「うっひゃ~皆右往左往してるね~」
桃花先生が若干楽しそうに見える、これも大会の醍醐味なのだろうと錯覚している、初めて大会に参加する故にこれが普通で常識なんだ、と誤解している。
「とにかく、他の人と合流しないと」
「いや」
とリスクがスズに言う。
「うちはブロードにレイシャを頼むって約束されたんだ。だからまずミュウを探す」
「そう言ったってレイシャちゃんは何処に居るのかね~ってミュウって誰?」
桃花先生の質問を華麗にスルーしてスズがミュウの居そうな場所を考えてみる。
「騒がしいところにきっといるんじゃないかしら」
「騒がしいところってどこだ?」
そう悩んでいた次の瞬間。ピシャドゴン! っと突然雲もないのに雷が鳴り、地面が大爆発する音が遠くで聞こえた、走っていけばすぐつく距離だ。リスク、スズ、桃花先生は走って音の出る方向へ走り出す。
あたり一面人間が死屍累々と並んでいた、皆息はあるが立つことが出来ないほどに衰弱しきっている、倒れているのは白組、中央で立っているのは大将であるレイシャ(ミュウ)である。
50人くらいを相手にした後軽く腕を回す。
「ん~準備運動くらいにはなったかな」
3人はレイシャの元に合流する。
「おっすミュウ」
「おう……ようっす」
「良かった無事だったんですね」
桃花先生はレイシャが憑依してミュウになっている事に今更ながらなんとなく察した、でも今はそれどころじゃないよな~っと思い、言うのをためらった。
「流石にわらわ一人じゃレイシャの体力的に危ないからな~パワーを温存しながら戦うのはなかなか難しいぞい…なあこれからどうする?」
「うちはブロードにレイシャを頼むって言われた……だからミュウを護る」
「ほうむ……あやつが……そいつは嬉しいのう」
スズはキョロキョロと周りを見渡してからいう。
「ココじゃ人目につきます、とにかく動いて行動して。ミュウさんの戦力である神聖12星座を合流しましょう、オリオン12星座と出くわす前に」
「呼んだ?」
唐突に新聞記者でもあるほうおう座が現れた。
「うわあ!」
スズはびっくりして肩を震わせる、リスクは戦闘態勢に入る。
「敵か! だったらうちは容赦しないぞ!」
「まーまー待って待って」
ほうおう座がリスクをなだめる。
「ほら~昔一緒につるんだ仲じゃ~んここは一つ取材をさせてよ~」
スズが割り込む。
「でもあなたって白組でしょ、敵じゃない」
「そんな細かい事は言いっこなしでさ~お願いよ~。記事の名前は『ピンチ! 神ミュウの冒険』でどうよ? あわよくば神ミュウの無双が見れるし」
「わらわの特集記事か~」
ニヤニヤと顔を緩めてまんざらでもないミュウ。
「よし良いぞ! 好きなだけついてくるがよい!」
「やったー!」
「いたぞー神ミュウだー大将首だー」
叫んだのは恐竜使いパーク、それを観察するほうおう座。
「おうおう恐竜使いパークにサイボーグシュワ、ドクタードッグまでいらっしゃる、こいつは骨が折れるね~い」
「ほうおう座! 貴様裏切ったのか!」
「へん! 任務より記事だね! 私はネタの為に生きる!」
スズが現状を分析し冷静なツッコミを入れる。
「敵だと恐ろしいけど、味方だとこれほど頼もしい物はないわね」
「まてその勝負俺達が引き受ける」
戦闘開始寸前で横入りをしてきたのは海賊王デップと探検家ジョーンズだ。
「紅組の海賊王デップと探検家ジョーンズ!」
「お前ら、ここは任せてどこかに避難しろ!」
リスクは海賊王デップに「わかった!」っと返事を返す。
ミュウを連れて走るリスク、それを追うスズと桃花先生。
「そう簡単に逃がすか!」
現れたのはヘルクレス座、いるか座、りゅう座、くじら座、おおいぬ座、うさぎ座、きりん座、驚くスズ。
「うわ! オリオン12星座」
「一斉に攻撃しろ!例え神ミュウでもこの人数なら勝てるはずだ!」
一斉に襲い掛かろうとするオリオン12星座、とその時。
「お前らの相手は俺達で十分だ!」
現れたのは神聖12星座のおひつじ座、みずがめ座、かに座、おうし座、さそり座、いて座、やぎ座、てんびん座
今度はミュウが満面の笑みを浮かべる。
「おお神聖12星座! 来てくれたか!」
「いくぞおおおおおあああああああああああ!」
「おりゃああああああああああああああああ!」
神聖12星座とオリオン12星座が激しくぶつかり合う
「一旦この場から逃げるぞ! 体制を立て直すんだ」
ミュウがそう判断して駆ける、その合図にリスクとスズは合意する、桃花先生とほうおう座はついてきた。
「やあ……、楽しそうだね」
「折角楽園エデンを壊したのにまだあきらめて無かったか」
そこに現れたのは先ほどブラックホールとホワイトホールを放った調本にヨシュアとザンベルトだ。
「そうだろう、姉さん」
「元気そうだな弟よ」
桃花先生がリスクとスズに問いかける。
「知り合いなの?」
「ザンベルトはうちの兄ちゃんだ」
「ヨシュアは私の弟よ」
「えぇ!?」
「えぇ!?」
驚くリスクとスズ、互いに顔を見合わせて動こうとしない。その事を聞くのは初めてだった。
そこへふたご座、ジャン・イヴァンがほうおう座に攻撃を仕掛ける。
「ほうおう座! 今度こそ仕留めてやるぜ!」
「ちょっと今はかくかくしかじかで仲間なのよ~!」
「あん!? そうなのよ、じゃあ今は休戦だ! そこのブラックホール野郎とホワイトホール野郎をやるぞ!」
「あいよ!」
こうしてリスク&スズ&ふたご座&ほうおう座VSヨシュア&ザンベルトの構図が出来上がった。そして……。
「わざわざそっちから来てくれるとはのう」
「てめえもちょこまか逃げるのは性分には合わねえだろう」
オリオン座がわざわざミュウの所まで出向いてくれた、こうしてそれぞれ戦う準備は整った、あとは力の限り戦うのみである。
オリオン座が重く野太い声でミュウに囁く。血沸き肉躍る肉体を構えて戦闘態勢に入る。
「決着をつけようか」
「……ああ」
ミュウはにやにやしながらオリオン座と話す。この日を待ち望んだのかは想像に難くない。
「次元を切り裂く『次元斬』、時間の中を移動して過去や未来へ行くという『タイムトラベル』、未来を予知する『未来の予知』、今の時間をループさせる『ループ』。過去の傷を一度に発生させる『タイムショック』、波動拳の時空版『時空砲』、どれから食らいたい?」
「てめえが何を言おうが力でねじ伏せる! この宇宙の支配者は俺だ!」
野次馬が吠える。
「そうだ! 確かにミュウは強いがカリスマ性ならオリオン座の方が上なんだ! 人々はオリオン座の方についてくる! ミュウ!お前の限界だ!」
「ん~そうだな~今回は色んな人間が動いてる、時間を調整するのも難しいだろう、従って一番操りやすい未来予知をしよう正解率90%の未来予知だ」
何故正解率90%かと言うとミュウは面白い展開に未来を書き換えてしまうからだ、今より面白い多重世界の中で一番面白いと思う未来に書き換えてしまう。
従って未来はコロコロと変わる。
「当てるぞ……今回の戦い……あれ……私負けるじゃん!」
ゴッとオリオン座は右こぶしをミュウに当てる、普通の右パンチだ、その攻撃をミュウは甘んじて受ける。オリオン座とミュウの戦闘を見守る群衆から驚きの声が聞こえる。
「ええ! オリオン座の攻撃が当たった!」
「何が起きたんだ!」
「ミュウが倒れる所なんて初めて見た!」
「すげえ! とにかくすげえ!」
倒れたミュウがケホッケホッ! と咳払いして起き上がる。
「く! だが…それ以上に嬉しい誤算がある、あとは私の未来予知を現実のものにしようぞ!」
「お前の予想する未来なんてろくなことがねえ……変えてやるよその未来を……力で!」
「ヨシュア!何でこんなところにいるの! 家に帰ってこなくてづっと心配してたんだから」
「兄ちゃん久しぶり!」
リスクとスズは何故兄ザンベルトと弟ヨシュアがこのエレメンタルマスター大会に参加しているのかわからない。
「積もる話もあるだろうけどさ、場をわきまえたほうが良いと思うよ姉さん」
「リスク、ここは戦場だ。やるべきことはただ一つ、戦う事のみだ、お前らは紅組、俺達は白組、それ以上はない」
リスクとスズは困惑する。
「そんな! そんなことで納得できるわけないでしょ!」
「わかった!」
「ちょ! ちょっとリスク!」
戦闘の構えをするリスク、動揺するスズ。この場合、動揺するスズのほうが普通だ。
「何だリスクこいつらと知り合いか? 悪いが私情はあとだファン! こいつ等全員に防御シールドを、こいつ等やばいくらい強いぞ」
「……うん」
ふたご座ジャン・イヴァンがふたご座ジャン・ファンに防御シールドを頼んだ、泡のような防御の膜がリスク、スズ、ほうおう座、二人のふたご座を包み込む。
「うちのファンの防御フィールドだ! 俺が使う核攻撃ぐらいなら余裕でガード出来るぜ、思いっきり暴れな」
ほうおう座が戦闘態勢に入る。流麗に舞う衣装には花がある。
「サンキューじゃあ私から行くわよ、太陽フレア!!」
ー爆音ー
太陽フレアの大爆発がヨシュアとザンベルトを襲う。
「闇の剣!」
「光の拳!」
光と闇のコントラストが太陽フレアを襲う、太陽フレアは相殺された、いや……。
「うっそ! 私の太陽フレアが力負けした!?」
広島型原爆の3300倍強い水爆、その水爆より1億倍強い太陽フレア、それを超えた力を持つ闇の剣と光の拳は何倍強い? 考えるのもバカらしくなるくらいのパワーインフレである。
「兄ちゃん! 行くぞー!」
「勇猛果敢……いいことだ…だがお前にこのステージはまだ早すぎる!」
ザンベルトはデコピンを頭に放った、途端リスクはそのデコピンで吹っ飛ばされる。
「リスク!」
「よそ見している余裕はないはずだよ姉さん」
ヨシュアの剣劇が炸裂する、それを受け止めるスズだったが足の踏ん張りも効かずにスズも吹っ飛んでしまう。
「ああリスク! スズちゃん!」
「け! 使えねえ野郎だ!」
「……」
応戦してくれた仲間の心配をする、ジャン・イヴァン、ジャン・ファン、ほうおう座、
ジャン・ファンの防御魔法があってもデコピン一発でノックアウトしてしまうほどの威力だったのか?そう思ってしまう3人。
ミュウが少し離れた所でリスクとスズの心配をする、レベル差がありすぎた結果こうなった。
「リスク! スズ!」
オリオン座が重い声を震わせる。
「弱い仲間を持つと苦労するな」
「はん! そいつはお互い様じゃないのかな!」
「何にしてもこれはチーム戦、陣形がボロボロなお前にもはや勝ち目はない、これ以上は無駄な血が流れるだけだ、大人しく降参しろ」
楽園エデンが無くなったのは痛手だった。空を飛べない輩も大勢いる、その中での足場の崩壊、オリオン座の作戦勝ちかもしれない。陣形はバラバラ指揮も衰えもはや裸の王様と化したミュウがオリオン座と相対するのみ……これでは勝ち目はない
「まだだ!私は負けるかもしれない…でも私が見た未来は守って見せる!未来へ繋げる為に!」
「何をそんなに待っている…! まさか! 奴か!!」
ミュウはにやりと笑う焦るオリオン座。
「もういい……、この一撃のもとに逝ね! メテオインパクト!」
瞬間空から隕石が落下してきた、だがその隕石のスピードよりも速く空を駆ける光速の物体が一つ、ブロードだ。
絶体絶命のピンチの中、高速でレイシャであるミュウの元へ落下してくる。
「ブロードだ! エレメンタルマスターブロードだ!」
「進行を阻止しろ! 何としてもミュウの元へ行かせるな!」
「おおくま座とおおかみ座とからす座はどうした! まさか3人いたのにやられたのか!?」
白組の群衆が騒ぎ出す中、ブロードは高速で駆ける。
「「「「「行かせるかー」」」」」
アップテンポ遊撃旅団、グラウンド魔術師組合がブロードの行く手を阻む
しかし、ブロードは心のエレメンタルを既に発動していてレベルが∞になっている、迫ってくる敵を一撃で薙ぎ払い無双する!
「ブロードは心のエレメンタルを発動させてるぞ! こうなった奴はもう手が付けられない!」
「「「「「ここから先は通さない!!」」」」」
ブロードの行く手を阻むのはさっきまで神聖12星座と戦いっていたオリオン12星座、いるか座、りゅう座、くじら座、おおいぬ座、うさぎ座、きりん座。
それを一撃で薙ぎ払い無双する!
「闇の剣!」
「光の拳!」
先ほどほうおう座の攻撃を破ったヨシュアとザンベルトの闇の剣と光の拳がブロードを襲う。
その攻撃をブロードは一撃の名のもとに薙ぎ払い無双する!
そしてオリオン座の攻撃メテオインパクトを、風をまとった剣で受け止めその隕石を破壊!
まるで姫のピンチに駆けつけた騎士。ブロードはミュウをかばい、体調の事を気にしている。
「大丈夫か」
「うん……知ってた、カッコイイ~」
「へッ惚れんなよ、って俺はレイシャの為にやってるんだ」




