007
「あーちなみに俺がしし座でレイシャがおとめ座だから、そんでもってレイシャがミュウの体に憑依するからレイシャが紅組の大将だ、だから俺は紅組に入る」
「え……ええ!?」
驚くスズ無理もない、今まで一緒にいたのにそんな事毛ほども感じさせなかったのだから。
「で……でもこの情報サイトに書いてあるレベル100を超える攻略組の中にまだブロードさん達の名前とか出てきていませんでしたよ」
そう言うスズにブロードは真面目に答えた。
「おそらくふたご座あたりで大苦戦してるんだろうよ。あいつの能力は核兵器だしな、核兵器並みの力を持っていなくちゃまず勝てない」
ふたご座の話から話の規模が吹き飛んだ……どうやらふたご座の関門は相当壁が厚いらしい。
「もしくはてんびん座か…あいつはあいつで強いからな~」
リスクが言われてた事を思い出したのでスズに言う
「あ! そういえば桃花先生も今回参加するってよ!ほら大会の日休日だし」
「え……マジで?」
第5関門がようやく終わり、第6関門はどうやら全員参加型の戦争らしい、そして場所は再び楽園エデンと言う事だった。楽園エデンの隣には桃源郷という星が存在する、今回はその2つの星で戦争ごっこをすると言う事だった。簡単に言えば陣取り合戦、ミュウかオリオン座、が勝負をするだけである。大会に参加してくれればスタンプを貰えるという極めて簡単なルールだ。これによって今まで苦戦していた場所のスタンプも簡単に入手することが出来る。
チームは紅組と白組で分けられる、紅組がミュウの陣営、白組がオリオン座の陣営、紅組が楽園エデン、白組が桃源郷だ。
各人物の一覧は以下の通り……。
紅組。神ミュウ レイシャ、おひつじ座、みずがめ座、かに座、おうし座、さそり座、やぎ座、うお座、てんびん座、ふたご座、おとめ座 レイシャ、しし座 ブロード、いて座。
リスク、スズ、桃花先生、にんじん:本名ヒート、サプリメント:本名なでしこ、金魂:本名アギト、宴会:本名デイブ。海賊王デップ、探検家ジョーンズ、大魔法使いポッター。
白組。オリオン座、おおぐま座、おおかみ座、からす座、ヘルクレス座、いるか座、りゅう座、くじら座、ほうおう座、つる座:ポッキー:本名は流星おおいぬ座、うさぎ座、きりん座。禁書目録:4人組:本名はアシズ。しずちゃん:本名シズオ。ヨシュア、ザンベルト。スパイ006、格闘家マスターハンド、恐竜使いパーク、サイボーグシュワ、ドクタードッグ。
そうそうたる顔ぶれ、それぞれの思いを乗せ、エレメンタルマスターは起動する。
今回の頂上決戦、参加した人にはスタンプが渡される、従って勝てばいいと言うわけではない、勝っても負けてもスタンプを渡されるのだ、
なので参加者はそこまで本気を出す必要は無い。当然今回の戦いで死んでしまえはスタンプはもらえない、死んでしまっても蘇生する手段は沢山あるが。そのまま死んでしまっては元も子もないのだ、なのでいかに大会期間中生き残るかが勝敗のカギになる。
大会を開催している間このエレメンタルマスター大会に参加する人数も増えた。
レベル1~9が3000人、レベル10~99が2000人、レベル100~999が1000人。合計で6千人の能力者達が軍団となり隊を組んでいる、これだけ多いと自然とギルドという隊の名、チームが出来上がり、各々チームを組んで大会に望もうとする者も出てくる。
中にはそれでも一人で大会に参加するものも多くいる「いわゆる一人の方が気が楽だから」っと言うソロプレイヤー達だ。そんな人が戦闘に参加してもありがたいのだが犬死にしてしまう、そこでレベル分けでそれぞれ隊を組んでもらう事になった。
レベル1の軍勢、レベル10の軍勢、レベル100の軍勢と言う風にだ、中にはレベル100以上しか受け付けない少数精鋭の実力者集団などもいる。逆にレベル1でもどなたでも歓迎という医療船団なども顔を揃えている、そうして各々意味のある目的で作ったギルドが約100隊。軍隊ならば個性は排除するような服装が望ましいが、何せ全世界から集まった曲者だらけの個性派揃い、各々着る服にも個性を出し合って人種のるつぼと化している、
中には軍服などを配布している隊もある形だ。
ここに例を上げよう。
レベル1から団員募集中の動く列車をモチーフとした回復専門の旅団、アルフ医療旅団。人形使いだけを集めた、人形少女隊。団員数153名を総べる大型旅団、星月の旅団。言葉なんていらない音楽を通じて色々な方と交流しようっとする、アリシア音楽隊。団員数64名、自然系魔法に特化した、コールズド魔法騎士隊。自由な無法者達の集まり、犯罪組織ゴースト。忍者だけを集めた、忍軍・近衛。剣客達を集めた、剣客旅団『暁』。巨大戦艦を持つ、ウオー軍隊。肉体強化系の人間たちを集めた、アームストロング。自国の名誉の為に戦うクロウ傭兵騎士団。レベル100以上だけを集めた精鋭部隊、兵団ガイア。
味方である紅組だけでもこの多様性である。なお神聖12星座はそのまま神聖12星座のままだ。リスク達のグループ、隊は結局、遊撃隊西遊記っと言う名前にすることになった。基本的に一番レベルが高いか指揮が得意な人が隊長副隊長をやる隊もある。メンバーはリスク、スズ、ブロード、レイシャ、桃花先生の5人隊長は大将でもあるレイシャ、副隊長にブロードという形だ。
「なあ遊撃隊ってなんだ?」
っとリスクはスズに質問する。
「ん~遊撃隊は、「本隊」に対する「別働隊」つまり本隊に代わって好き勝手に行動していい隊じゃなかったかしら、よく覚えてないわ」
「なああんた」
見知らぬ人たちが声をかけてきた。
「あんたらの隊に入れてくれないか? うちら人数も少ないしどこかの隊に入りたいと思ってた所だったんだ」
「いいわよ、もちつもたれずって感じで」
こうして、ヒート、なでしこ、アギト、デイブが仲間に加わることになった。
遊撃隊西遊記は現在これで9人。リスク レベル20 プレイ時間30時間。スズ レベル21 プレイ時間30時間。レイシャ レベル10 プレイ時間905時間。ブロード レベル10 プレイ時間1005時間。桃花先生 レベル1 プレイ時間1時間。ヒート レベル15 プレイ時間15時間。なでしこ レベル13 プレイ時間13時間。アギト レベル20 プレイ時間20時間。デイブ レベル1 プレイ時間30時間。
レイシャ(ミュウ)が隊の先頭に立ち、隊の隊長たちに説明をする、位置の説明だとか、今回初顔合わせをするので世間話とか色々だ。そしてレイシャはEMを通して全EM所有者に生演説をする。
「諸君、今回の戦争はいわゆる普通の戦争とは違う、戦争ごっこだ、大会に参加すればスタンプはもらえ、次のステージに進める。必ずしもここで全力を出さなければならないと言う事ではないのだ、その事を皆胸にとどめておいてほしい。勝敗は時間無制限!大将が戦闘不可能と思い降参した場合ゲームは終了とする!私は勝ちたい!皆も同じ気持ちだろう、大会である以上勝ちたい、それが当然だ、だから各々杭が残らぬよう全力を尽くそう!以上だ!」
大会主催者及び実行委員であるミュウより紅組白組両軍にその報告はネットのライブ中継で全てのエレメンタルマスター所有者に通達された。
そして楽園エデンと桃源郷を結ぶ一本の橋、紅蓮大橋の中央で神ミュウとオリオン座、紅組白組がそれぞれ橋の上で待機している。その中で神ミュウとオリオン座は互いに握手をした。
「いい戦いをしようじゃないか」
「ああ、お前が変な事をしなきゃあな」
互いの大将が握手を交わし、両者軍隊の奥の方へ消えていった。
ミュウとオリオンは自分の大将用の席にどっしりと座り、高らかに宣言した。
「「これより第2回EM大会第6関門 紅組VS白組の陣取り合戦を開始する!」」
ミュウはふたご座を出撃させる。
「派手に大会の花火を打ち上げろ!!」
「へいへい」
そう言ってふたご座、ジャン・イヴァンとジャン・ファンは空中に飛び出した。
「見せてやるぜ人々が恐れおののく核の力を」
小柄で盾を持ったジャン・ファンが味方に結界のようなバリアを貼る。
白組の群衆から声が聞こえる。
「観ろ!神聖12星座のふたご座が空中を飛んできた!」
「奴の能力は確か水爆だ!」
「はあ!? ふざけんなそんな能力どうやって止めるんだよ!!」
「やべえ逃げろ! 白組が全滅しちまう!!」
最前列にいる白組が逃げ惑う中。オリオン座は重い声を響かせる。
「あの野郎仕掛けるつもりだな、ほうおう座!ぶちかましてやれ!!」
「ヘイよ!」
そういってリスク達と何度か旅をしたことがあるほうおう座が空中を飛ぶ。
ふたご座ジャン・イヴァンは吠える。
「見せてやる! これが人類が恐れおののく王の力!! 水爆の力!!」
ほうおう座はにやりと笑う。
「…………」
―轟音―大爆発―閃光―極光―轟炎―爆風―衝撃波―
「絶対王政!!」
「太陽フレア!!」
途端に白組の方にもバリアを貼った、りゅう座だ。
「あの野郎! こっちの防御は無しかよ!!」
いきなりの大爆発に人々はついて行けない、水爆は広島型原爆の約3,300倍だと昔スズがリスクに説明したが今回は…。
「なあ、太陽フレアって何なんだ?」
リスクがスズに問いかける。
「えっと……確か……太陽系で最大の爆発現象でフレアの大きさは通常数万km程度であり、威力は水素爆弾10万~1億個と同等である……。って~昔調べたことがある」
「……? なあうちにもわかるように説明してくれ」
さっぱりわからないリスク、ここまで来るとスズ自身も全く実感がわかないが、試しに例を出してみる、何せ誰も体験したことが無いのだから…。
「え~っと~仮に私が広島型原爆と同じ強さだとしましょう、いい?」
「うん」
「私よりふたご座はその3300倍強い、いい?」
「うん」
「ほうおう座は最大でそのふたご座より1億倍強い、いい?」
「うん」
「それを今放ったの、絶対王政と太陽フレア、技として」
「おおー……」
「理解出来た?」
「うん、できた……とにかくすげえ強いんだな」
両軍ともバリアを貼っていたので全員無事だ。
「汚ぇ花火だ」
っとブロードは呟いた。
「はーはっはっはっはっは!」
甲高く大声で笑うミュウ。
「さあ始まったぞ……」
重い声を震わすオリオン座。
紅組が動く。
「剣客旅団『暁』前へ!」
ぞろぞろと剣を持った剣豪達が紅蓮大橋を前進し始めた。
白組が動く。
「空中要塞ラピス前へ!」
空中部隊と地上部隊を同時に紅蓮大橋を前進し始めた。
空中に佇むほうおう座とふたご座は両者にらみ合う
「来な……ザコが……」
ほうおう座は余裕の表情で構えた片手でクイっとてを揺らし「かかってきなさい」の意思表示をする。ふたご座ジャン・イヴァンはブチ切れる
「調子に乗るなよ小娘がああああああああああああああああああああああああああああ!!」
空中で互いに接近する。
「おぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
「おぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
地上でも紅組と白組は走りだし互いの軍隊はぶつかり合う。
―轟音―
空中でも地上でも強力な衝撃波が巻き起こる!
こうして第2回EM大会第6関門 紅組VS白組の陣取り合戦は、始まった。
戦場から少し離れたテントの中、遊撃隊西遊記はここの陣でまったりとくつろいでいる。
「なああんたエレメンタルマスターの掲示板って知ってるか?」
「んや知らねえ」
ヒートはリスクにネットの掲示板の事を聞いてみたが知らないようだった。
「あ 私知ってるわよ」
っとスズは話を持ち掛ける。
「マジで! これで5人目だ!ネットでの名前なんて言うんだい?」
「え……レディだけど…でもそういうのって聞かないのがマナーなんじゃないの?」
「レディ! 俺だよ俺!にんじんだよネットで話したことあるだろ」
っとヒートは話す。
「あたしサプリメント」
っとなでしこは言う。
「俺は金魂だ」
とアギトは言う、金魂はよくスズ、レディに情弱と言って悪口を言っていたので覚えている。
「お…おれは宴会だ…楽園エデンから一歩も出なかった俺に隙など無かった」
っとデイブは言う、本当に大会に出場しただけの選手だ、これも覚えやすい。
スズはそんなに会えるとは思っていなかったので驚く。
「あーあんたら……初めまして、レディことスズよ今後ともよろしくね」
にんじんことヒートは続ける。
「で……でよう今掲示板見てくれ、すげえスレ数なうえにめっちゃ流れが速くて面白いぜ、新しい奴もいっぱいいる」
スズはびっくりするこんな状況でネットをするバカが本当にいるのかと思ったからだ、でも情報は早いし良くお世話にもなっている。毒と薬は使いようと言うように今回も掲示板を覗いて観ることにした。
◆掲示板◆
ポテチ【第6関門の情報スレはここか】
ソード【やばいね、皆ここに集まってるんだ、楽園エデンと桃源郷に】
禁書目録【俺白組にした…オリオン座の方が昔有名だったからな、そっちにした】
ポッキー【てゆーか~↑ふたご座とほうおう座がやばいってゆーか~↑】
しずちゃん【僕も白組にした~オリオン座にはカリスマがあるんだよね~神ミュウは強いけどお子ちゃまだからさ~】
にんじん【誰かギルドの一覧表持ってない?】
中二病【はいコレ、紅組はアルフ医療旅団、人形少女隊、星月の旅団、アリシア音楽隊、コールズド魔法騎士隊、犯罪組織ゴースト、忍軍・近衛、剣客旅団『暁』、ウオー軍隊、アームストロング、クロウ傭兵騎士団、兵団ガイア】
にんじん【白組はアップテンポ遊撃旅団、グラウンド魔術師組合、ノア正教会、諜報部隊冬月、ご飯食べ隊、音楽団シャープ、狙撃部隊パトロール、魔法ギルドアクア、レイス国家騎士団、ゴールド銃騎士隊、調べただけでもこんなに、まだまだ沢山あるな】
金魂【俺は他のチャット仲間と合流した、名前や誰かまでは一応ここじゃあ控えるが、会える確率って高いのかな?ちなみに紅組だ】
禁書目録【まじかよじゃあ金魂とは出会ったら敵同士だな、そん時はよろしく頼むぜ】
はさみ【ギルドの頭張ってるリーダーとかはやっぱりレベル100超えちゃってるような奴らばかりだな、ってゆうかレベル100なんてここの掲示板にはいないし、
もはや都市伝説か何かだと思ってたぜ】
色えんぴつ【そんな事無いぜ、まだ掲示板に参加したこと無いってだけで実はここのサイト見てるやつって結構いると思うぜ】
宴会【楽園エデンから一歩も動いていない俺に隙など無かった】
レディ【こんにちは、もう第6関門は始まってるのに皆さんのんきですね、大丈夫なんですか?】
ポテチ【大丈夫じゃねーよ、でもまるで実況してるみたいにオンライン化する絶好の機会だからさ、楽しそうだから無理しても観ちゃうぜ】
はさみ【とにかくこの紅蓮大橋を制した組が陣を制すると言っても過言ではない、皆!頑張ってね!】
スズは確かに膨大な情報量がある事を確認した、確かに新しい人もいる、だが今はそれどころではないのも事実だ、スズはある程度読んでからネットの海から顔を上げる。
「ね、言った通りでしょ」
にんじん、ヒートがスズに言う。
「確かにそうね、でも今後は必要以上の時以外は掲示板は開かない事、今ここで起こってる事に集中しないと流れ弾に当たっても知らないんだから」
紅蓮大橋では激しい衝突のさなか強者同士の能力と能力のぶつかり合いが始まっている。
「私は星月の旅団の団長ブロッケンだ諜報部隊冬月、隊長の冬月だな」
「いかにもそうだ、よもや旅団の団長ブロッケンに顔を知られてるとはな」
「いざ! 尋常に勝負!!」
こういったやり取りが橋の上であちらこちらで行われている、隊長クラスがレベル100超えばかりの強者揃い。副隊長がレベル50、それ以外がレベル1以上と言うのがざらにいる。
基本的に皆自分と似たようなレベルの人達と戦っている、中にはレベル100VSレベル50が十人なんて言うチーム戦なども見受けられる。とにかく参加している人達は全員能力者、場が混沌とカオスな状態になっている。風が吹いたと思ったら雨が降り、剣や銃弾、はたまたカラスなどが飛んでいる始末。地上戦はともかく空中戦ではすでに星座同士であるほうおう座とふたご座が戦っている。状況はふたご座の方が押されている、しかしふたご座だって負けてない。己のプライドがそれを許さない。かくして、ほうおう座とふたご座は空中でバトルを続行中であるのだった。
「なあ……もうわくわくが止まんね……うちも早く戦いたい……」
「ああ……わらわもだ…早く敵陣がこっちまで来ないかな~……」
ミュウもリスクも早く戦いたくてわくわくしている、リスクのわくわくした気持ちをブロードが制する。
「焦るな、今回俺達の使命は何だ、レイシャを、ミュウを護る事だろう、大将はこうやってドカンと座って時が来るのをじっと待って体力を温存するのが務めだ。ましてや、俺達遊撃隊西遊記は最後の砦、いきなり先陣を切って戦いに出る必要はない、短くて1日で決着がつくかもしれないが、長引けば1週間、1ヶ月とこの陣にとどまる。事だってあり得るんだ、時間無制限なんだからな」
「そ……そうか」
「す……すまん」
リスクとミュウをブロードがなだめた。
今の状況は将棋盤に例えると、将棋盤を全体に配置してさてどこから攻めようかと言う所で悩んでいる状況に似ている、王将であるミュウはいきなり前へ出て暴れたいが、かといっていきなり王将が前へ出てもあまりいい働きはしない、守りを固める為に移動するのならわかるが全体の配置は楽園エデンのフィールド全体と桃源郷のフィールド全体が戦場だ、まだ始まったばかり、いきなり偵察に出したふたご座と言う切り札が負けてゲーム敗退になるには早すぎるし痛手がでかい。スズが機転を利かせてこの現在の状況を整理し始めた、誰に頼まれたわけではなく、この将棋盤と言う名のゲーム版をどう攻略しようかと考え始めてしまっている。
「ミュウさんは奇襲のつもりでふたご座を前に出したんですよね」
「うむ、そうじゃ」
「でもこのままでは負けてしまいます、一度下がらせて下さい。白組の空中兵団も前進している、こちらも空中兵団を前進させて、ふたご座は下がらせます」
「もし、ほうおう座が追いかけてきたら?」
「その時は他の星座も加勢に加わって応戦します」
「ふむ……いい手だなと言うか今の現状それ以外にないか」
ミュウはEMの無線、電話機能を使ってふたご座に連絡を出す。
『ふたご座十分だ! 撤退しろ』
「ああん!? ふざけんなよ! 今いい所なんだから邪魔すんじゃねえ」
『おい、これは命令だ一時撤退、オーケー?』
「ったく出ろって言ったり下がれって言ったり何なんだよクソ! 了解!」
空中で相手に背中は見せず下がっていくふたご座ジャン・イヴァンとジャン・ファン。
ほうおう座はそれをみてチャンスと踏んだようだった。
「敵前逃亡カッコ悪いね! その隙を私は逃がさない!」
ほうおう座が逃げるふたご座を追いかける、紅組の陣地に一人で深く入り込むほうおう座、よほど太陽フレアに自信があるのだろう、っとその時ふたご座の援軍がほうおう座を襲う。
途端にほうおう座の動きが止まった
「何!? 動けない」
「一人で敵陣に入り込み過ぎだぜ」
っとてんびん座は言う。
「てんびん座お前の能力か……」
「おとなしく投降しろ! まだ暴れたりないって言うんだったら俺達が相手をしてやる!」
まるで飛んでいるのが当たり前なように飛んでいる。てんびん座さそり座おひつじ座みずがめ座かに座。流石にこの人数では冷や汗を垂れ流すほうおう座、そこに無線が入るオリオン座からだ。
『大人しく捕まっとけ、ほうおう座』
「へ!? 嫌ですよここからが反撃の見せどころ!!」
『大人しく敵陣の中に入っとけって言ったんだ』
「は~私そんな役回りですか~? 良い記事が書けそうだと思ったのに~」
そういって罠にはまったほうおう座は大人しく捕まることになった。
「あの場でふたご座を下がらせましたか、ミュウにしては慎重な手ですね、裏に良い指揮者が居るのでしょうか?」
話しているのはオリオン座に話す白組の指揮者を任されているきりん座。
「さあな……何にしても慎重な事は良いことだ、戦争が長引くのは良い事じゃねえがな」
「では早めに仕掛けますか?」
「そうだなさっさとあいつらを出しちまおう」
空中。
「空中旅団大鷲!前へ!」
紅組、空中旅団大鷲と白組、空中要塞ラピスの空中部隊が激突する。
地上。紅蓮大橋。
「海賊王デップだな」
「そういうお前は格闘家マスターハンド」
「会えて嬉しいぜ」
「いざ尋常に勝負」
ワアアアアアっとけたたましい怒声が戦場に鳴り響く。
「剣客旅団『暁』がやられた!アルフ医療旅団!回復してくれ!」
「犯罪組織ゴースト卑怯だぞ! 正々堂々勝負しろ!」
「アップテンポ遊撃旅団が強い! もう100人は倒してる!」
「グラウンド魔術師組合の魔法攻撃だー!!」
「アリシア音楽隊と音楽団シャープが音楽で競い合ってる!!」
「カオスwww」
「ご飯食べ隊が橋の上でご飯を食べ始めた!ここだけ何故か和み空間!!」
「モンスターが出たー! 誰か手を貸してくれー」
「好きです!」
「俺も愛してる!」
「リア充爆破しろー!!」
「大型ギルド星月の旅団も動き始めた!!」
遊撃隊西遊記のテントの中。
「あーつまらんつまらんつまらん! わらわも早く戦わせろー!」
ミュウが駄々をこね始めたそれをレイシャの身を案じているブロードがせき止める。
「そう言うな、どうせピンチになれば嫌って言うほど戦えるぞ」
「そうか! ピンチピンチはまだやってこぬのか!」
「お前のピンチは紅組全員のピンチだからな、そうそう来てもらっては困る」
そこへ兵士がテントの中へ入ってきて報告を告げる。
「ミュウどの! 空中から三体こちらに接近しております!」
「なに!? その三体と言うのはどんな奴らだ!」
「おそらくオリオン12星座のおおくま座、おおかみ座、からす座です!」
おおくま座、おおかみ座、からす座の3人は空中でリスク達のテントの前で止まる。
「エレメンタルマスターブロードに決闘を申し込む!」
「ほう、ご使命は俺か、いいぜ相手になってやる」
「え、ブロード先に戦うのか!」
ミュウであるレイシャがブロードに話す。
「数減らしだ。すぐ戻ってくる、リスク、スズ、それまでレイシャを護ってくれ」
「わかったわ」




