006
「遂に…遂に!第二回エレメンタルマスター大会の開戦じゃ! その為にお前らには一度『楽園エデン』へ来てほしい、そこで開会式じゃ!」
「楽園エデン?」
初めて聞く単語に疑問に思うリスク、スズは知っていたので答える。
「エデン、て旧約聖書に出てくる理想郷の名ですよね?」
「うむ……そうじゃその認識で合ってる、本当にその理想郷通りかは判断しかねるが、まあ簡単に言えばわらわの実家じゃ」
「そのエデン、てどこにあるんだ?」
「地球からはちょっと遠いい、じゃから宇宙船で行く」
「宇宙船!?」っと驚くリスク、その宇宙船という言葉が妙にクリーンヒットしたらしく目を輝かせている。
神道社の屋上、そこにはまるでヘリコプターのように置いてある宇宙船。
「これがアポロ500号だ」
「うわ―すっげ―!! 船だ! 船だ!」
大はしゃぎするリスク
ブロードとレイシャは自分たちが普段乗る船だから驚きもしない、驚いたり珍しい物を見るような目で見るのは、リスクとスズだけだった。
船内は飛行機みたいな室内で風呂トイレ別寝室つきに、皆がくつろげる個室が一つ、冷蔵庫つき、外から見える窓ガラスが両側に三つづつ。船内はまるでマンションデザイナーがデザインしたのではないかと思うほど、机、イス、床、壁のデザインがしっかりしていた。4人は船内へ乗り込んだ。
「やっほ―船だ船だ―!でっけ―!」
「中はこうなってるんですね~」
「住み心地はいいわよ、遠慮せずにどうぞ―」
「これからちょっと長旅になるかもしれないからな」
「ちゃんとおやつは持った?」
「もちました」
「レイシャーバナナはおやつに入るか―!」
「誰が運転するんだ?」
「セバスチャンよ」
「おまかせ下さい」
そう言うとセバスチャンは操縦席に座りハンドルを握った。
「シートベルトはしましたか」
4人全員椅子に座りシートベルトをつけた。
「大丈夫です」
「おっけい!」
「よろしくたのむ」
「よろしくお願いします」
「では、発信いたします」
神道社からもの凄い風圧が吹き荒れる。戦闘機みたいにもの凄い音が出るわけでもなく音は綺麗だ、ゴーっという音はでるもののそこまでではない。船は浮き上がり急上昇する。あっという間にビルはちいさくなり、雲の中に入り雲からでた。エレメンタルマスターにはワープ機能があるが行ったことのない場所にはワープ出来ない、このため行ったことのないリスクとスズはワープ出来ないため、初めて行く場所には船で向かう。今後知らない星へ行くときにはアポロ500号の力を借りることが何度もあるだろう。セバスチャンが続ける。
「ワープ機能を使います、ご注意を」
ワープ機能を使った、体にもの凄い重力のGがかかる。人間が何とか耐えられる速度でかけられるG、そして高速ワープする。
地球、月、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星を抜け、宇宙船アポロ500号は太陽系を抜け出た。
太陽系があっという間に通り過ぎてしまって、彼方まで見えなくなってしまった。星々が流れ、伸び光の線を引き、絵描かれた。まるで幻想の風景とはこういうものなのかとリスクは錯覚しながら窓を見る。月よりもでかい惑星を、名を知らない星々を、窓に手を付けて外を眺める。更に天の川銀河を抜け、私達が住む銀河系を脱出して、お隣さんであるアンドロメダ銀河を通り過ぎ、その果ての先にある惑星へと私達は船を進ませるのであった。
ワープが済んだ、楽園エデンの全体像が見える。まるでピザみたいに円形に、まる、地球や星々のように球体ではなく。古代の世界地図のようで二重の円に囲まれており、内円の内側が陸地、外円と内円の間が海、外円の外側が対岸の陸地である。世界は円盤状になっており大陸の周りを海が取り囲み、海流がぐるぐると回っている。
古代ギリシアの世界観、この世界は大洋が周囲を取り囲み、真ん中に、エウローパ、アシアー、リュビアーの三つの領域・大陸がある。真ん中の中心最上部に東の楽園エデンの園がある、生命の樹がところ狭しと植えられており、中央にはお城が立っている、おそらくミュウの実家だろう。色んな宇宙船がところ狭しと外円外側の対岸の海に不時着している、数は100ぐらいだろうか、これでもエレメンタルマスターはあまり復旧していないというから驚きである。その中で自分たちの宇宙船アポロ号は小さな船だ、自分たちの船の5倍や10倍や50倍や100倍デカい船がところ狭しと浜辺に停止している。
「うちらの船ちッちぇ―」
リスクが声をもらすのも当然と思えるほどの大きな宇宙船である、月ぐらいもある宇宙船なんかも有る。本当に社員100人で営業出来ているのだろうか?
「失礼な事言うんじゃないわよ」
スズがなだめる。
「俺達は一度見た光景だからな~」
「なんか……変になれちゃったよね~慣れないけど」
と苦笑交じりに話しをする、とそこでレイシャは二拍手一礼してミュウに交替する。
「こ、コホン……説明しておくぞ、ここが『楽園エデン』だ、ここは予選のスタンプラリーが終わり、本戦の決勝トーナメントが行われる舞台でもある」
スズがその説明を聞いて頭を回転、働かせてミュウに答える。
「つまり全てのスタンプラリーを揃え終ったあとに、再びここに来る、っと言う事ですね」
物わかりが速いスズが説明してくれたおかげで、ミュウの説明が半分で済んだ。
「うむ……! そういうことじゃしっかり目に焼き付けとけよ、また来れるかどうかわからんからな」
ブロードが続ける。
「更にさっき見た船達も皆ライバルってわけさ、今日はライバルのバーゲンセールだぞ」
リスクが目を輝かせている。
「うほ―ってことはあのさそり座も来るのか、うちまだ勝負ついてね―からまた戦いたくてうずうずしてんだ」
スズがリスクの意見に釘を刺す。
「勝負ついてないって負けたじゃない私達」
「いや! 負けてね―ぞ」
「審判のレイシャさんが勝敗言ったじゃない!」
「だから俺は負けてね―!」
「何言ってんのよあんた! ルールは守んなさいよ!」
ブロードとミュウが呆れている。
「おい喧嘩すんなよ」
「あ―あ―折角の説明が……」
宇宙船を海の浜辺へ置き、沖へでた、あたりはまるで月から地球を見たような風景で空は暗い、息は出来る、酸素はあるようだ。感じで言えば夜みたいな情景だ、そこから他の星が光を放って周りの地面が明るく照らされている、光源はエデンの近くにある星、その反対側は暗い、
半分夜でや半分朝焼けのような風景だ。
周りは中世ヨーロッパのようなたたずまい、そこに続々と人々、エレメンタルマスターの参加者が真ん中中央の城へ向けて歩いている。まるでコロシアムで試合があるから町の人々が
見に行こうとごったがいしてるような感じだ。
がやがやと人混みがごった返してる中人々のひそひそ声が聞こえる。
「おい見ろよオリオン12星座だ」
「かつて宇宙で最強だった12人の集団、今回も参加か」
「そのトップがオリオン、一体どんなゲームになるのか楽しみだ」
何やらすがたがフードに被さって姿形が見えない、様式美なのだろうか。街中を行進する12人の集団。おおぐま座、おおかみ座、からす座、ヘルクレス座、いるか座、りゅう座、くじら座、ほうおう座、つる座、おおいぬ座、うさぎ座、きりん座、そしてトップのオリオン座。
「おい! 神聖12星座も来たぞ!」
「神ミュウ様を護る12人の集団」
「おい! どんな顔なんだ俺にも見せろ!」
「この国の神様ミュウはどこに行った! いねえじゃねえか!」
こちらもフードをかぶって顔や姿形が見えない、やはり様式美のようだ。
おひつじ座、みずがめ座、かに座、おうし座、てんびん座、おとめ座、やぎ座、うお座、いて座、ふたご座、しし座、そしてリスクとスズのライバルさそり座。
街はごったがえしているそのフードの中を人目みようと人が大勢だ。
「わらわ達は裏口から城へいこう、ここは人が多すぎてたまらん」
そういいミュウはブロード達を人影があまりない道を進むのであった、ちなみに4人もフードをかぶった。
「このフードは?」
「ただのフードではないぞ、何と体系が隠せるんじゃ」
「そんな話はいいさっさと行くぞ」
「うちおなか減ってきた~」
そこでばったりと見たことのある人物と眼と眼が合う。
「「あ」」
黒魔道師クラウンだ、こんなところでも会う人とは会う。
「き……きぐうねこんな所で会うなんて」
「あ! なんかわからん召喚士!」
「クラウン!」
「あの時のザコか」
いつの間にかミュウではなくレイシャに戻っている。
「あの時の可愛い子」
「誰がザコだって? ……ふん! まああんときは油断したけど私だって前よりも強くなってるわよ、今度戦ったらけちょんけちょんなんだから! 行くわよお前達!」
そう言いクラウン12人集はクラウンについて行った。
「…マントだらけだな…」
「やっぱり流行ってるのかしら……12人……」
「あいつらはお前らにとって一番身近なライバルだな」
「ふふふ、可愛いライバルさんね」
ブロードはみんなのリーダーかのようにせかす。
「さあお城にさっさと入ってしまおう」
ここにはあのヒミコとヒミコの刺客の4人も来てるのだろうか……、そう思うリスクとスズだがその前に。ミュウの開会式のスピーチがある、それから全てが始まるのだ。
地球からはるばる来たので、状況が状況だけに頭が混乱しているリスク、リスクはスズにここはどこなのか尋ねることにした。
「なあ……うちら今どこにいるんだっけ?」
「はあ? 地球から飛んできて今楽園エデンにいるんでしょうが何言ってんの?」
「おっとそうだった」
「遂に頭までおかしくなったの?」
「いや……そんなことはねえぞ」
楽園エデンの城下町、ここでリスク、スズ、ブロード、レイシャはミュウの為に、お城でスピーチしなくてはならないのでお城へと到着していた。
「あ! ミュウ様こんなところに!」
っとお城の人に見つかってしまった、ミュウ様! ミュウ様! ミュウ様! っと大勢の国の民達が集まる、正確には今はレイシャなのだがレイシャがもみくちゃにされている。
レイシャは困惑したので、二拍手一礼しミュウを呼ぶ。
「あ―はははは! おう皆の者苦しゅうない苦しゅうない!」
民家のほうから歓声真っ盛りである
「この国の守り神!」
「救世主!」
「ゲームバカ!」
「国民放っておいて何やってたんだ!」
「おっちょこちょいな王様~!」
ミュウはご機嫌だったが「バカ」という言葉にカチンときた。
「おい今バカって言ったやつ出てこい!」
スズは不思議そうにブロードと話す、ミュウには聞こえない所でひそひそ声のように言う
「ミュウさんって不思議な方ですよね神様なのに何か人間ポイというか、初めはとっても悪い悪の親玉かと思ってたんですけど、なんというか憎めないと言うか素直なんですよね」
ブロードは同意する。
「実際悪の親玉だと思うよ俺は、度を越えて悪いこともやったし、それに比例していいこともやった、本人は力がありすぎて対外嫌われていたが、ここまで何とか持ち直した、いや。持ち直したってやったって方が正しいのかもな、彼女一人じゃここまでの理解は得られなかった、全てミュウ以外の人達のおかげって感じだと思うぜ」
ブロードは続ける。
「とにかくミュウの夢を俺達も見守っておこうぜ」
「はい、そうですね」
「うちはあのミュウってのと戦いてえ」
「あんたそればっかりね、他に言う事ないの」
スズがリスクをなだめる。
開会式が開催された、ミュウは服装を着替えドレス姿で会場に出場する、大勢の人たちからの歓声が鳴りやまない。第二回エレメンタルマスター大会の主催者として壇上に上がる、っとそこへそこへ神ミュウに怨みを持った人間が剣を持って攻撃を仕掛ける。
「よくも俺の母星をぶっ壊しやって許せねえ! このやろー!」
それを察知した神聖12星座が止める、12人全員で止めに入る、もの凄い早業だ。
「畜生ー放しやがれ」
捉えられた男は声を荒げる、それをみてミュウは。
「なんじゃ…先の大会で星がぶっ壊れた輩か、可哀想にわらわがその母星を蘇らせることで謝罪しよう」
「そういう問題じゃねえ!」
「やめねえか」
そこへ普通の人間の二倍ほどある巨漢の大男オリオン座が現れた。民衆が騒ぎだす。
「うわあ! オリオン12星座と神聖12星座が鉢合わせだ!」
「戦争でもする気か!」
「互いのトップがこの場にいる!やべえ!すげえ!」
「宇宙戦争でもやるつもりか」
互いに臨戦態勢に入る。おおぐま座おおかみ座からす座ヘルクレス座いるか座りゅう座くじら座ほうおう座つる座おおいぬ座うさぎ座きりん座。
一歩でも前に出たら速、攻撃しようとしている。おひつじ座みずがめ座かに座おうし座てんびん座おとめ座やぎ座うお座いて座ふたご座しし座さそり座。オリオン座は重い口を開ける。
「そいつは俺の部下だ、すまねえ事をした」
ミュウは軽い口を開ける。
「部下のしつけはしっかりしておけよな」
ざわざわと騒ぎ出す会場内、リスクは疑問に思った事をブロードに口にする。
「なあ何がすごくてやばいんだ」
「名前に星座をつけてる連中ってのは一人で星ひとつ破壊出来る程度の力を持ってると聞く」
スズも会話に割り込む。
「星一つ…なんか急にスケールがでかくなったような…」
「そんな輩が24人も集まってみろ、銅像一つ破壊する感覚で星ひとつ破壊しかねない、だから宇宙戦争でも起こす気かと騒がれる」
「あいつらどうやって倒そうか…」
「あんたそればっかね」
スズは呆れる。
「中でもオリオン座は神ミュウと同等の力を持ってると巷では有名だ、力だけな、ミュウみたいに人を生き返らせるなんてことは出来ない」
騒ぎは一時沈静し静寂をとり戻した、両軍、両ライバルはここで大人しくしている、過去の大会の因縁など色々あるのだろう。予期せぬアクシデントはあったもののスピーチは続行されることとなった。
開会式の、席の前に立つ、ミュウとしては二回目だがなんにしても緊張してしまうのは同じことのようだ、緊張する、体が震える。汗がしたたる、大勢が、およそ6千人がミュウの事を見ている、こんな経験滅多にない、スピーチで噛んだらどうしよう、SPが見守る中、観客が見守る中、友達が見守る中。ミュウは震える唇を開いた。
「こん……ここん……こん……ッ!!」
いきなり噛んだ。
「こんばんわ諸君、今日は第二回エレメンタルマスター大会へ集まってくれてありがとう、わらわはすごく嬉しい、今回のスタンプラリーについて。わらわはすごく気を使ったつもりじゃ、簡単すぎず難し過ぎず、大体クリア率6%ぐらいを目指そうと思ってる、理由は…それくらいがちょうどいいと思ってるからだ。だからある程度脱落者は出ると思う、むしろ脱落者の方が多いはずだ、その人達への配慮も十分にやっていくつもりじゃ、だから安心してゲームを楽しんでくれたまえ。正直このゲームは行き当たりばったりだ、だがそこから発生するアクシデントなんかはある意味このゲームの味なんだなと思ってプレイしてほしい。ルールも変わることがあるかもしれない、そのさい参加者は混乱しないように、出来るだけルールは曲げないで進行していくつもりだ。だが!このエレメンタルマスターは最終的に最強の一人を決めるための闘いだ!だから条件はただ一つ!勝て!勝ち続けろ!!そんなわけでぜひともこのゲームを楽しんでくれたまえ!」
観客のウオオオオオオっと言う声が聞こえる、純粋に最強を決めるための闘い、現在は6000人ではあるが今後宣伝が広まればさらに増えることもあるだろう。そのなかで最強のただ一人を決める。
それではルールを説明します、と同席していた舞姫がルールの説明をする。
スタンプラリー。特に説明することもなくスタンプラリーである、参加者全員に紙が配られ、12個分のスタンプを集めて全てのスタンプを埋めた選手が速い物順で12人が本戦出場である。もし12人より多くスタンプ完走者が出た場合は、その時で考えるまたは早いもの順で決まる。本戦はトーナメントで行われ勝ち抜き戦である。
参加者全員にスタンプラリーが配られる。
「では一個目のスタンプの場所を発表する」
「一個目のスタンプは、………月だ!」
参加者達がざわめき始める、ここには地球出身者じゃない人間が大勢いる、地球はド田舎で、どこにあるのかわからないのだ。
「月?」
「月ってどこだ?」
「知らない惑星の名前だな」
リスクが流石にそれは知ってると言う顔で。
「月って地球の空に浮いてるあの星だよな」
「しい! 言うな!」
スズがヒントをこれ以上言うなライバルが増える!と言いたそうな顔でリスクを見る。
「では……よーい……」
あたりに静寂が訪れる………。
「スタート!!!!」
ドーンっと大きいクラッカーでもなったかのような音が鳴った、途端にまるで高校生クイズ大会のような大勢の歓声が響きわたった。
「「「「「「「「「うおおおおおおおぉおおおおおおおおおおおおおおおおぉおおおおお!」」」」」」」」」」
こうしてさまざまな思惑が入り混じりながら、第二回エレメンタルマスター大会予選は開催された、約一年の長い長い旅のスタートである。参加者達は走り出す、自分の船へ、それを応援する城下町の一般人達、次々に宇宙船が出発する、それぞれ「月とは一体どこなのだろう」と思いながら、想い描きながら。船を出港させる、リスク、スズ、ブロード、レイシャの四人は既に月の場所は知ってるしミュウのスピーチが終わり着替えをして皆に合流する。
「ごめん遅くなっちゃった!」
「大丈夫だ待ってない」
「演説よかったですよ」
「ああ……冒険が始まったんだな…」
干渉にひたるリスク、すでにもう競争は始まっている、出場者は6000人、その中から12人が選ばれる、今大会は途中参加もOKなので今後何が起こるかわからない。そんな中で4人は考える、それぞれの思いや夢、背負ってるもの、第一回の大会で一体何が起こったのかとか。スズはこの中にきっと弟ヨシュアが居る、いなくなった理由を尋ねないとと思う。リスクはただ強いやつと戦いたい、つまらない毎日をぶっ飛ばしたい。レイシャはミュウの夢のためこの大会を成功させたい。ブロードは常に恋人でもあり彼女でもあるレイシャの身を案じている。それぞれの思惑を胸に秘め、4人は宇宙船アポロ500号に乗り込むのだった、そしてエデンを後にする、次に来る時はスタンプを全部集めて大会本戦に出場する時、セバスチャンが船を操縦し、船は浮く、楽園エデンを離れていく、木々がどんどん小さくなってゆく、大陸が小さくなってゆく、広大な円形の海がゆらゆらと揺れる。
「目的地はどこでございますか」
「月までお願いします」
「ワープしますご注意を」
4人は椅子に座りシートベルトを付ける、ワープする準備が整ったようだ、ゴゴゴっと船内は揺れる、ギュンっと船内の世界は加速した、この先何が待っているのだろうか。
それはまだ、誰も知らない。
第2章 頂上決戦
大会が始まってから5ヵ月後。
スズは長き旅をした時のような快感深い感情をあらわにした
「ようやくスタンプ5個か、やっぱりだんだんレベルが上がって来たわね」
「ふふふでは次の大会の開催場所をお教えいたしましょう、次の行くべき場所は…また楽園エデンですです」
「そうありがとう、じゃあ私達はもう行くね、ありがとうございました」
敵であったおうし座にきちんと礼儀正しくお辞儀をするスズ、おうし座はそのお辞儀に答えるように自らもお辞儀を返すのであった。
「ああ……そうそう」
っとおうし座は4人を止める
「リスクくんとスズちゃんは知らないのかなエレメンタルマスターが何故漢字の数だけ能力があるのか。それは……心のエレメンタルの関係上そうなってるのさ」
「心の……」
「エレメンタル?」
「その謎はブロードとレイシャに聞きたまえ、答えをちゃんと知っている、むしろそこからがこのゲームの本当の闘いなのだから」
そう言われ、私達4人はゲームの世界『探偵物語』をあとにした。
◆掲示板◆
レディ【第5関門突破しました】
にんじん【きたか…】
サプリメント【って事は遂にあと1つで前半戦終了って事だね、皆レディのこと応援してるよ】
宴会【楽園エデンから一歩も動いてない俺には隙など無かった…】
レディ【はい…長かったな~…】
禁書目録【おい第6関門の情報が発表されたぞ、公式サイトで、何か戦争をやるっぽい、ゲームで…】
金魂【第6関門は楽園エデンでやりますって書いてあるぞ、エデンに行くのはスタンプを全部集め終わった後じゃなかったのか?】
宴会【楽園エデンから一歩も動いてない俺には隙など無かった…】
しずちゃん【まああのミュウちゃんが指揮してるんだからね、コロコロ予定が変わるのは当たり前だと思ってた方が良いと思うよ、この大会だってまだ2回目なんだしさ】
にんじん【うわ……情報サイトで見たけどレベル100行ってる攻略組も参加する予定だって】
サプリメント【うわ……ホントだ、海賊王デップ、探検家ジョーンズ、大魔法使いポッター、スパイ006、格闘家マスターハンド、恐竜使いパーク、サイボーグシュワ、ドクタードッグ
皆知ってる人達ばかり……】
レディ【その人たちってそんなに有名なんですか?】
禁書目録【有名も何も前回のEM大会のトーナメントに出れなかった実力者だよ、星座にもっとも近い人達さ】
レディ【へえ~…って事はここにいる私達の中でもバトルとかが勃発するのでしょうかね】
禁書目録【するんじゃね~かね~こんだけ人数が居るんだ、会えるかどうかはわかんね~けどな】
金魂【荒れるぞ……ここの掲示板も……】
◆
「どうします? ミュウさんがいる紅組かそうじゃない白組に入るか」
スズがブロードに語り掛ける、その問いにブロードが答える。




