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エレメンタルワールド  作者: ゆめみじ18
エレメンタルワールド2021~ワールドクロックハーツレーダー~
15/17

ブラックブックスの真偽

 場所、エレメンタルワールドの世界の中心地に存在している惑星。

 彼の地~星空の境界線(スターダスト・スペースゼロ


 から、場所を移動して。

 地球の二代目世界樹『クロニクル』。

 何でここに戻って来たかというと、セーブポイントだから。

 


 ギルド『四重奏カルテット

 浮遊戦空ふゆうせんくう 凪ノ唄夜鈴なぎのうたよすず 将護しょうご三ツみつや 明浄めいじょうみこと

 ギルド『非理法権天ひりほうけんてん

 湘南桃花しょうなんももか オーバーリミッツ

 ギルド『シークレット』

 秘十席群ひじせきぐん

 運営会社『神道社しんどうしゃ

 星明幸ほしあかりさち 天上院咲てんじょういんさき

 最果ての軍勢

 不動武ふどうたける

 

 以上10名により、今後の作戦会議となった。

 桃花が陣頭指揮を取り、2本の封印された本を手に取り言う。

「さて、問題になってるのは。この2つの【予知書】だ。内容は私達は解ってる。『紅蓮のシナリオ』と『精霊のシナリオ』だ」

 全員頷く、納得してる。了承してくれたという意味だ。

「ただ今現在この予知書は封印されていて【誰も中身を知ることは出来ない】誰もだ。鍵も無い」

 オーバーリミッツは言葉を前に進める。

「私の『審判』を使えば、中身は解るんじゃないの?」

「それだと一緒に歩けなくなる。だから【内容は知ってるけど、どっちが予知書か全員わからない】で、統一する。で、この二冊のどっちが未来の予知書だと思う? いや、もっとはっきり言うと。【どっちを『真の予知書』にしたい?】だね」

 ざわ……、ざわ……。と、まわりが騒めく。

「ここではその作戦会議をする、どっちのルートを通った方が良いか。その時に起こる事象は何が起こってどう対処するか。だね」

 夜鈴は手を挙げて桃花先生に質問する。

「どちらか片っぽを『真の予知書』にしたら、もう片っぽは『偽の予知書』になるんですか?」

「本当は予知書の内容を混ぜちゃった方が良いんだけど、螺旋の関係もあるし。うやむやにせずバッチリ区切った方が良いと思う。私はね」

 群は『見つめる眼』の性質上の疑問を投げかける。

「遥か先の未来を見つめた山羊の眼は、その二冊の内。どっちの未来を観たんだ?」

「それもこれから決める、手のひらの上でで踊ろうが・踊らされようが。コントロールできなきゃいい作品にならない。でしょ? ゲームマスター」


 ゲームマスター。神道社、幸は「おお、そうだな」と他人事のように言う。当事者なのに。


 桃花先生は続ける。

「以上の事から。この二冊のブラックボックスならぬ、【ブラックブックス】の真偽を。私達全員なら書き換えられると思ってるし。それに他の皆も乗っかって行動しても良いと思ってる。異論はある?」

 特に皆異論は無さそうだった。

「じゃあ皆で多数決でもして決めましょう。その真偽を……」

 と、そこで今まで黙ってた。戦空が手を挙げて発言する。

「ちょっと待って! うち! その『ブラックブックス』の真偽を知りたくねえ!」

「え~~……、それって保留てこと? 理由を聞いても良い?」


「シ〇ンクス戦まで取っておきてえから!!」


 戦空は個人的に面白い方へ賭けた。

「皆知らないで今まで戦って来たのに! 俺達だけ真偽しんぎを知ってるってずるくないか!?」

 先生はちょっときょどる。

「いや、だからこれは目標の話で……」

 三ツ矢とみことも戦空の意見に同意する。

「皆の想像力に賭けるのも面白いと思うけどな」

「わたしもわたしも~! そっちの方が面白いよ!」

 桃花は困るのでゲームマスター幸に助け舟を頼む。

「いいのゲームマスター? つまり『紅蓮のシナリオ』と『精霊のシナリオ』の『真偽が解からない』状態で冒険を続けるってことでしょ!?」


 ゲームマスターは決める。

「ん、いいんじゃねーか? どうせ一週間後の未来もろくにスケジュール出来ないんだから」


「いや、私の事はどうでもよくて……」

「んじゃケッテーイ!!」

「おい!!」

 これにより、ブラックブックスの真偽は。『知りたくない』となった。


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