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約束【詩】

作者: 忠臣


守れていない約束は たくさんあるよ


あれをしよう これをしよう

一緒にいよう ずっと一緒に


約束は守らなくちゃいけない って 子供の頃に教わった


約束って何だろう


心変わりには勝てないの?


紙に書いた誓約よりも

言葉を大切にしたい


調子こいて慣れすぎて

大事なものが当たり前に同化してた

幸せなのに気付かない


気付けよ 何やってんだよおまえ

ここから叫んでも 届かない


当たり前が溶けていく

そうだった

大切だった こんなにも

こんなにも


何やってんだ 何やってたんだ


まだ間に合うか?

目が覚めたよ もう大丈夫


けれど君の心は 扉を閉ざす


叩いても響かない

叫んでも届かない

分厚い鉄の扉の上から

冷めた目で見下ろす君


それで気付く

ああそうか

違うんだね


君はもうずっと先に居るんだね

君が悩み 考える時は

とっくに過ぎてたんだね


「遅いよ‥」


そうつぶやいた君が 表情を変えずに泣いた


涙が頬をつたって 鉄の扉に落ちた



冷たい雫



もっと早く気付けよ

何やってんだ


何やってたんだ




守れていない約束はたくさんあるよ

たくさんあるんだ



けれど 届かない




約束は消えていく




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